木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

日本水仙

2016年09月15日 | 園林記
福井県福井市の水仙農園直売センターから
日本水仙40球を入手しました。

木偶菴のアプローチの八橋の周りに植え込む算段です。
まず日本水仙、それからアヤメ、それから花菖蒲が咲き誇るイメージです。
そも、日本水仙は中国から渡来して野生化したものです。
越前海岸に群落があり福井県の県花になっています。
越前の民話では、村長の二人息子が一人の村娘を好きになり、
村娘は悩んだ末に越前海岸から身を投げてしまい、
その娘の化身が日本水仙になったということです。
どこかで聞いた様なストーリーです。
そう、源氏物語の浮舟です。
ところが宇治川に身を投げた浮舟は助けられて生き伸びました。
やはり越前女より京女の方がしたたかで強いということかな!
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謡曲 平家物語 読す

2016年09月14日 | 読後記
謡曲 平家物語              白洲正子著     講談社刊 

武士をシテとする修羅物は、源氏の「勝修羅」と平家の「負修羅」に分かれますが、
「勝修羅」は、八島と箙(えびら)と田村の三曲だけで残りは全て「負修羅」です。
修羅物の本道は、負けたものの側にあります。 
当然私も「負修羅」贔屓で、一曲一曲とても楽しめました。
幽霊を魂魄ともいいますが、魂は精神の霊で魄は肉体の霊で区別されている事を知りました。
今、稽古中の「経生」にも「暗まぎれより魄霊は失せにけり魄霊の影は失せにけり」
とありますが、これは肉体の霊で、魂のない形骸だけが現世に留まっていたものなので
影が薄かったんだと納得しました。
修羅物には、「修羅の時」というものがあり、
修羅道の落ちた人間はたまたまこの世に帰っても夜が明けると地獄に戻ります。
「経正」でいうと「戦いは火を散らしてしんにの猛火は雨となって・・・」
の下りはきっと「修羅の時」ですね。
能についての本が少ない中、初心者が能に触れようとしたときに白洲正子の一連の著作は、
まさに「天の恵み」です。つづいて「お能 老木の花」を読みます。
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アヌ・タリ

2016年09月13日 | 日日録
今年の第九のチケットを入手しました。
今年は、アヌ・タリです。

東京フィルから「残席わずか」のはがきが届き、
昼休みを利用して初台のオペラシティにある
チケットセンターまで行ってきました。
3席必要なのに、12月17日分は3席並んでとれるところが2カ所しかなく
二者択一で2階の座席に決めました。
とれてよかった!

アヌ・タリは、エストニア出身の指揮者で
1972年生まれといいますから若手の有望株といったところでしょうか?
妹のドリ・タリとエストニアの首都タリンに
エストニア・フィンランド交響楽団を創設して活動しているようです。
大賀ホールでおなじみの東京フィルでどんな第九になるか楽しみです。
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2016 天然忌

2016年09月12日 | 茶湯記
9月13日は「天然忌」なので、
「お茶湯(おちゃとう)」のお稽古です。

表千家七代家元如心斎の命日が「天然忌」です。
如心斎は、八代将軍吉宗と同時代人です。
表千家の中興の祖と言われています。
大名中心の茶道から町人中心の茶道へと
茶道の中心勢力の移行期に的確に対応して
集団稽古法の「七事式」を考案するなど
現代へと続く家元制度の礎を築いた方ようです。

天然忌の「お茶とう」は、
円相の掛け軸、芙蓉の花、天目茶碗で献茶
がしきたりだそうです。
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ピロリ菌 絶滅

2016年09月11日 | 日日録
5月に服用した「ピロリ菌退治薬」の結果が出ました。

ピロリ菌 陰性です。
これで約半世紀に渡るピロリ菌との共生関係も終わりです。
胃の中であれだけ繁栄していたのにあっけなく絶滅してしまいました。
まるで「平家」のようです。
「おごれるもの久しからず、ただ春の夜の夢の如し」
とはこのことか?
ピロリ菌に哀感さえ感じます。
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千家十職の軌跡展

2016年09月03日 | 茶湯記
日本橋三越で行われている「茶の湯の継承 千家十職の軌跡展」
行ってきました。

入口から出口まで途切れることの無い長蛇の列でしたが、
千利休の時代から現代まで続く十家の作を一気に鑑賞できる良い機会でした。
どの作も「美」が宿っています。
この「美」を400年間宿し続けていること自体がまさに奇跡だと感じました。
「三千家によるお茶会」が行われていました。

今日は、裏千家の日です。

見ているとお点前がとても美しいのです。
能の舞が美しいと同じように、茶のお点前も美しくなければならないのだ!
と突然気付きました。
お道具も拝見しました。

これからは「美しさ」を目ざしてお稽古しよう!
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有田焼 彫青華茶器揃

2016年09月01日 | 茶湯記
茶碗が少し大きめの煎茶器が欲しいと思い入手しました。
有田焼の彫青華茶器揃です。




瀬栄造とあったので調べてみると
瀬栄陶器(株)という名古屋の製陶会社のようです。
明治29年創業で輸出陶器で栄えた会社で、
第2次世界大戦の最中は、なんと陶製の手榴弾も造っていたとあります。

優しく落ち着いた青色が快い茶器です。
ちょっと大振り過ぎたかなという感もありますが・・・
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