木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

鈴木其一

2016年09月26日 | 書画記
金曜日は20時まで開いているので会社帰りにサントリー美術館に立ち寄りました。
鈴木其一展です。

夜のせいか混んでません。お陰でゆったりと鑑賞できました。

これだけの其一が一同に会する機会は滅多にありませんから
貴重な展覧会です。
琳派の展覧会は多いのですが、其一はいつも最後の付け足し程度の扱いでした。
作を順に見ていくと
「たらし込み」の技法が徐々に「陰影」の技法に変わり
グラフィック表現が徐々にリアル表現に変貌している印象を受けました。 
筆遣いが細密な点も驚きです。
分厚いカタログも購入しました。嬉しい!

鈴木其一の出てくる小説を読んだ事を思い出しました。
乙川優三郎の「麗しき花実」です。
確か主人公の女蒔絵師の理野の恋人が鈴木其一でした。
時代小説はほとんど読まないのですが、この小説は面白かった記憶があります。
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