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シモーニュ・ヴェイユの世界 読す

2014年05月30日 | 読後記
シモーヌ・ヴェーユの世界   マリー・マドレーヌ・ダヴィー著
               山崎庸一郎訳            晶文社刊


久しぶりのシモーヌ・ヴェーユですが・・・・
私は、彼女の「美についての考察」以外は全く理解できないし興味もないのです。
出来高払いの機械にすがりついて過ごす3時間と、
ジョットの壁画まえで過ごす3時間との間には、無限の差異がある。
美はそれ自体としては普遍的言語であり、人間の生活における唯一の価値基準である。
すべての人間に適用できる唯一の価値基準である。
それなくしては、あとは安楽というものしかない。
美の秘密は明晰さと秩序である。
すなわち、全体として考えられた宇宙のなかなる万物の調和の反映自体である。
美は無秩序を犠牲にした秩序の実現である。
なぜなら、人間は本来的に無秩序なのだから。
・・・・全て「金言」です。
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