今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

歓喜の仔・下

2013年04月21日 | 「本」のひきだし

ブクログより


名作「永遠の仔」のイメージが強烈だったので、今回の作品は期待をしすぎたのかもしれない。

題名からすると、関連作品かもと思ってしまうが、「永遠・・」とは子供が主人公という以外は全然違うし、今回の作品は、デビュー前の懸賞応募作品に手を加えたもので、構想はずいぶん昔からあったと、後書きにある。

これ以上ないという劣悪な環境の中に置かれた子供達が、それでもまっすぐに、前だけを見て進んでいくという、すがすがしいには違いないのだが、ただ淡々と話が進んで、クライマックスも、感動もないまま終わってしまった・・・う~ん、ちょっと期待はずれだったな。

作者は、この作品に特別な思い入れでもあるのか、あとがきではくどいほどの謝辞を述べているが。
読者としては、物足りなかった。



歓喜の仔・下  天童荒太
★★★☆☆



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