今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

小夜しぐれ。

2011年10月06日 | 「本」のひきだし
               
                たなぞうより




みをつくし料理帖の5作目。

美緒の失恋と婚礼や、ご寮さんの息子が生きているとわかったり、
そして「つるや」の主人の過去が明らかになって・・・

今回は料理よりも、澪を取り巻く人々の切ないできごとに重きを置いている。本当に切ない。
澪本人にまつわるできごとも、つまびらかになってきて、いよいよ佳境にはいるのか?
すでに次作が発売されており、読みたいようなもう少し置いておきたいような←どっちやねん!

澪の大きな決断によって、話はすとんと収まるような気もするし、そうするともう終わってしまうなぁ。さびしいなぁ

時代小説って、どうして心に素直に沁みるんでしょう。けなげな澪や、悩み悩んで結婚を決めた美緒や、息子や娘を思う、ご寮さんやつるやの主人。それぞれの心情がなんのためらいもなく、心に入ってくる。

小夜しぐれ /高田郁 著
★★★★★

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