フリージア工房 国道723号店

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2013秋 江差を旅する

2013-11-09 18:42:33 | 遠征&旅行日記

 この前の連休に旅行をしてきました。JRが発売している三連休乗車券というフリーきっぷを手に、東京から東北新幹線で青森県に向かい、青函トンネルを抜けて夕方北海道の江差という町にやって来ました。
 江差はJRの江差線という路線の終着駅。しかし、その江差線の末端区間である木古内(きこない)から江差までの区間が来年の5月に廃止となります。これは北海道新幹線の工事も関連していて、新幹線の駅が出来る事になっている木古内では工事がたけなわでした。

 私を乗せた江差行きの列車は一両のディーゼルカー。車内は座席のほとんどが塞がっているほどの満員状態。夕方の列車にこれだけ乗っているのだから廃止しなくてもいいのでは?と言いたくなりますが、実はほとんどが鉄道ファン。地元の人らしき乗客は一桁人数であります。

 15時51分、列車は江差駅に着きました。一番線だけのホーム。小さな駅舎を出ると、小さな駅前広場の向こうに夕日が見えます。道路を渡り夕日に近づくと、一段下に海岸と海岸に沿って道路があり、太陽がゆっくりと海に沈んでいくところでした。
 駅から町までは少し離れていて1kmほどあります。日が沈むまでに!と少し早足で歩きます。ちなみに、大勢いた鉄道ファンはほとんどがそのまま木古内方面に折り返していくようで、駅の中にとどまっていました。

 駅前からの道は緩やかな下り道だったのに、やがて上りに変わりました。坂の多い町なようです。町までの道に沿って海岸が建物の合間に見えます。何度も足を止めて写真を撮ります。行き交う人も車も少なく静かな夕方。
 15分ほど歩くと商店が増えてきて町らしくなってきました。今夜はどこで夕食にしようかと考えながら更に先を行きます。T字路を左に曲がると港が見えてきました。港の向こうにはカモメ島。太陽は海に沈む直前。私は港を見下ろす道で立ち止まり、沈む夕日を眺め撮影しました。ふと気づくと、近くには同じように夕日を眺めながら写真を撮っている人がいました。

 日が沈み少しずつ暗くなってきてから港を眺めに行き、その港の近くにある予約していた旅館に向かいました。いわゆるビジネス旅館とか駅前旅館と言われるタイプの旅館。部屋は狭いけれど料金は安く、民家にお邪魔しているような感覚も感じられて、それがたまらない旅情を醸し出すので、小さい町に泊まるときは出来るだけこの手の旅館を選ぶようにしています。

 親切なおかみさん、清潔な館内に、ここを選んで良かったと思いながら部屋で一休みしてから、デジカメを一台持って夜の江差に出ました。
 夜の海岸を見下ろしながら、先ほどの道を歩き夜の江差駅を見に行きました。列車が停まっていない終着駅は静寂に包まれ、ホームを照らす小さな灯りが寂しげです。写真を何枚か撮ってから町に戻ります。

 江差は小さな町なので飲食店もそれほど多くなく、うろうろ歩いているうちに候補も絞られてきます。私は一軒の寿司屋を選びました。
 カウンターと奥に座敷のある造りの店内は女性二人組の先客がいて、二人組は主人と楽しそうに会話をしています。私は三色丼を注文。イクラ、ウニ、この日はイカを切らしていたのでイナダの3点。どれもとても活きがよく美味しい。
 先客が帰ったあと、主人が声をかけてくれました。江差は昔北前船の港として栄えたので歴史のある町でお祭りも盛んだという話や、テレビで流れていた日本シリーズを見ながら野球の話などをしました。

 店を出たあと、先ほど夕日を眺め撮影した道から夜の海岸を眺めました。夜空には星がたくさん輝いていて、遠くの町にやってきたのだなと実感するのでした。

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