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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

昔の公演を振り返ってみよう~2001/8/25モーニング娘。多賀城公演~

2009-08-28 22:31:43 | ハロプロ(娘。)

 少し前の記事で予告しましたが、昔観に行ったコンサートやイベントの中から印象的だったものや、ファンに好評だったものを振り返り思い出を綴る「昔の公演を振り返ってみよう」というシリーズを始めます。
まずは第一回目は2001年8月25日に行われたモーニング娘。宮城県多賀城公演です。


 青春18きっぷを使って鈍行を乗り継ぎ仙台駅に昼過ぎに到着した私は、コインロッカーに旅行鞄を仕舞い、一ヶ月前のハロプロコンで買ったツアーバッグにタオルや帽子を詰めていました。すると、「すいません モーニング娘。のコンサートの会場への行き方ってわかりますか?」と高校生くらいの男の子が声を掛けてきました。今はファンクラブから送られてくるチケットには地図が同封されていますが、そのような物は無い時代です。

 仙台駅の地下にある仙石線のホームで下り電車を待ちます。仙石線は「せんせきせん」と読みます。「せんごくせん」ではありませんよエッグヲタの皆さん(笑)。仙石線には松島や石巻に行く時に乗った事はあるけれど、その時とは気分が違う。今回は「初めてモーニング娘。の単独コンサート」を観に行くという事で、背中に羽根が生えたかのように気分が浮ついている。

 多賀城駅に着くと、コンサートに行くと思われる家族連れ、学生グループで大賑わい。駅前のショッピングセンターで軽く昼食を摂り、会場へと向かうシャトルバスに乗車。15分ほどで会場となる「多賀城緑地公園」に到着。
 公園の中に入ると大きな芝生広場があり、まずはそこにブロック別に並んでくださいと誘導がありました。コンサートは野外で、席は全てブロック別になっている模様。30度を軽く超える猛暑の中を並ぶのは大変。手持ちのチケットはどうやら後ろのブロックのようなので、すぐには並ばず暑さ対策に「安倍なつみうちわ」を買ったりして、気長に待つ事にしました。

 しかし、広場には一万人くらいはいるんじゃないか?と思われる大勢の人が来ており、しかも運営が大観衆を捌く事に不慣れなのか、入場列の進み方が遅い。どうみても開演時間に間に合わないだろうと思えてきましたが、まあ開始を遅らせるだろうと暢気に構えておりました。
 私が買ったチケットはローソンチケットのもので、そのせいか同じブロックの人達は家族連れが多い。時間を持て余す家族連れの皆さんから自然と会話が始まる。「山形を朝、車で出発しました」などという家族もいれば、地元仙台の人もいる。完全地元多賀城の人はいなかった模様。家族連れは、母娘というパターンが多く、中には一家総出な方も。まさに、「国民的アイドルグループ モーニング娘。」を実感。

 列を作らされてから一時間くらいたった頃、ようやく入場の番が来た。プレイガイドチケットの人はカラー写真チケットに交換してもらえるのだそうで、入口でそんな事をしているから時間がかかるのだと、心の中で軽く憤慨しつつ入場。チケットを見せ、荷物検査をしていると遠くから「ザ・ピ~ス」のイントロが聞こえてきた。コンサートが始まってしまったのだ。隣の家族連れの父親が物凄い剣幕で「もう始まっちゃったじゃないか!検査なんかいいだろう!」と怒っている。結局、検査はフリーとなり、みんな走って会場へと向かう。「会場」そう、まだここは会場ではなかったのだ(笑)。

 川みたいなところに架かる橋を渡り、木々が生い茂る広場の中に会場があった。完全な芝生広場だから椅子もなく、ブロックをロープで仕切っているだけ。自分のブロックは一番後ろの方だったので、ステージは遙か前方数十メートル。いや、100mはあるか?みたいな距離。ステージの横にはスクリーンがあるけれど、太陽光線が眩しくて何も見えない。「コンサートを観る」事は諦めて、「コンサートを楽しむ」事にするのでした。石川さんの「ああ愛しいあの人」セリフのあたりで席(?)に着き、バッグを足元に置いて観戦開始。

 しかし、あまりにステージが遠い環境に周りの家族連れは呆気にとられている。散々待たされてこれか!と、内心はガッカリ感を強く抱いていたに違いない。
 勿論、自分も「なんだこれは」気分だけれど、せっかく来たのだから楽しまないといけない。自分にとって初めてのモーニング娘。単独コンサートなのだから。
 一ヶ月前にハロプロコンサートは観ているので、ノリはなんとなくわかる。自分の居たブロックの前のブロックは何故かスカスカになっていて、どうやら販売元別にブロック分けしているのがわかる。そのスカスカなブロックに「踊ったり、跳んだり」したいお兄さん達が集まって盛り上がっている。スカスカだから激しく動けるのだ。
 その光景を、周りの小中学生の女の子達が驚いて見ている。自分は、そのお兄さん達ほどではないけれど、軽く跳んだり、PPPHを入れたりして、コンサートを楽しむ事にした。すると、女の子達も少しずつ見よう見まねでノリ始め、その輪はだんだん広がってきた。自分達の居たエリアが一番楽しそうなのでは?と錯覚さえしてしまうほど盛り上がり始める。

 コンサートが進行していくとユニットコーナーになった。さすがに、カントリー娘。やココナッツ娘。では女の子達も静かだったが、ミニモニ。で大声援となった。しかも、新曲「ミニモニ。テレフォンリンリン」を発表したから客席どよめく。私は、ヤグチのラジオで既に聴いていたので初めてではなかったけれど、女の子達は初めて聴いたようでみんな喜んでいる。私の隣に居た中学生くらいの子は携帯で友達に「今、ミニモニ。が新曲歌ったよ」と興奮気味に教えている。

 コンサートは90分ちょっとだっただろうか?待ち時間に比べると、あっという間に終わった印象。それでも、ノリノリで楽しみ、周りの女の子達も一緒に跳んだりしてくれて、客席は良い雰囲気だったので満足。暑さを忘れる90分でした。

 夕方、仙台駅に着き、ホテルの予約のために駅の観光案内所に向かうと人が並んでいる。様子を伺ってみると、どうやら満室のホテルが多いらしく対応に困っているようです。私の前の老夫婦が係員に「今日、仙台で何かあるんですか?」と訊ねました。係員「今日、モーニング娘。のコンサートがあるので仙台市内のホテルが混んでいるんですよ」
 まさに「国民的アイドルグループ」。仙台は東北一の大都市。その仙台のホテルを満室だらけにするパワー。私はそれを聞いて苦笑いをしながら、心の中で「私もそうです。すいません」と老夫婦に謝るのでした。
 ホテルは無事確保出来て、一旦チェックインしてシャワーを浴び、私は地下鉄に乗って泉中央駅に向かうのでした。2001年はベガルタ仙台がJ1昇格を決めた年でもあります。スタジアムは満員でした。
 翌日の夜、モーニング娘。に新たに四人の新メンバーが加入。「黄金の9人」と言われたこのツアーのメンバー構成は、僅か数ヶ月で幕を閉じる事になります。

 セットリスト
01.ザ☆ピ~ス!
02.抱いてHOLD ON ME!
(MC)
03.メドレー
 ~サマーナイトタウン
 ~Memory 青春の光
 ~真夏の光線
(MC)
04.初めてのハッピーバースディ!(カントリー娘。に石川 梨華(モーニング娘。))
05.愛のバカやろう(後藤 真希)
06.乙女 パスタに感動(タンポポ)
07.恋をしちゃいました!(タンポポ)
08.BABY!恋にKNOCK OUT!(プッチモニ)
09.ちょこっとLOVE(プッチモニ)
10.ミニモニ。ジャンケンぴょん!(ミニモニ。)
11.ミニモニ。テレフォン!リンリンリン(ミニモニ。)
(MC)
12.情熱行き 未来船(ココナッツ娘。)
13.LOVEマシーン
14.DANCEするのだ!
15.ハッピーサマーウエディング
16.恋のダンスサイト
17.恋愛レボリューション21
アンコール
(MC)
E1.Say Yeah!~もっとミラクルナイト~
E2でっかい宇宙に愛がある

 ツアー日程
01.08.04     富山県総合運動公園陸上競技場
01.08.05     新潟 苗場プリンスホテル
01.08.11     三重県営サンアリーナ
01.08.12     静岡 つま恋
01.08.21     岐阜 花フェスタ記念公園野球場
              (台風接近のため中止、01.10.28に延期)
01.08.25     宮城 多賀城緑地公園
01.08.26     岩手 安比高原
01.09.02     福島 アルツ磐梯スキー場
01.09.08     山梨 清里公園ふれあい広場
01.09.09     島根 出雲ドーム
01.09.15     福岡県営筑豊緑地公園
01.09.16     熊本 三井グリーンランド
01.09.30     石川 小松ドーム


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3 コメント

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なつかしい!娘。物語 (origin86)
2009-08-29 03:08:08
最初に,長文すみません.宮城ネタなので,がっつり食い付かせていただきます(笑.ありがとうございます(何.
私が参戦した娘。の野外は猛暑の記憶しかありません.そんな中,ごっちん・矢口うちわを持ちつつなんとか前に出ようと体を張る紺歴1年未満,中学生の私.でも,どのブロックでもわざわざ後ろに陣取る兄様達.確かに,メチャメチャ踊っていましたね.その時は正直嘲笑気味でしたが,今ではすっかりその仲間入りです.
年1程度ですが,今も釣りがてら緑地公園に行っては懐かしさを噛みしめたりもしてます.
そういえば,このツアーは関東では無かったのですね,意外です.今の私なら,多賀城→安比→磐梯とハシゴしたいです.

記憶としては,全体に対する割合が少なかったからか,意識していなかっただけなのか,現在の「ヲタ」と呼ばれる人種はあまり見受けられなかったように感じます.それこそ家族連れも多く,幅広い年代の男女がほぼ均等に居たと言って過言ではなかったと思いますね.

紺本番以外のエピソード,興味深く読ませていただきました.地元組にはわからないものばかりで,大変面白かったです.そして,結構忘れていたことがありまして,その時期は確かに娘。5期加入やベガ昇格の時期でしたね.
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年齢層 (Jasmine029)
2009-08-29 15:18:17
こんにちは。
自分は黄金期の娘。にまったく興味が無かった者なので 貴重なお話を読ませてもらいました。
アイドルのコンサートで電車が混雑するとはよく耳にしますが周辺のホテルまで影響が出るほど色々な方、たくさんの方が娘。のファンだったんですね。
年齢層が幅広いというのは愛されている証拠。いつかこんな現場が復活すればいいなと思っています。いや、、最近は徐々に年齢層にも変化がみられますね。密かにもしかして!と期待を膨らませたりしています(笑
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懐古シリーズ開始です (管理人)
2009-08-31 22:49:36
コメントありがとうございます。

>(origin86さん
暑い日でしたよね。確かに、家族連れが一番多く、ヲタ的な人はそれほど多くなかったですね。この年の秋ツアーの横浜アリーナではヲタも大勢いたので、地方だから幅広いファン層なのかなと思っています。
娘。物語、実は全巻揃っていないので、残りあと数冊は、そのうち入手したいと思っています。

>Jasmine029さん
地方でもアリーナクラスの動員をしていた時代は、コンサートの日は町が娘。ファンでお祭り状態になっていました。このシリーズ記事で、今後その辺を色々書いていけたらと思います。
また、こんな風に幅広い客層で人気が盛り上がる日が来てほしいですね。
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