発売されて間もないモーニング娘。のアルバムの話題か、℃-uteのシングルの話題を書こうかなと思ったけれど、まだエッグのプロレスの件で憤りが収まらないので、ハロプロの話題ではない事を書きます。かと言って、AKBやアイドリング!!!やももクロちゃんの話題をこのタイミングで書くのは激しく嫌味な感じに思えたので(苦笑)、今日はサッカーの話です。サッカーと地域というテーマで。
この週末で日本の各リーグ戦は一段落しました。各カテゴリー別に結果と感じた事を書いていきます。
J1
名古屋グランパス優勝、2位ガンバ大阪と3位セレッソ大阪がACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場。16位FC東京、17位京都サンガ、18位湘南ベルマーレがJ2降格。
名古屋の優勝に関しては、補強をしたところが普通に強くなって良かったねという感想です。大都市圏のチームは資金があって当然で、その資金で補強をするのを当然。リーグが厚みを増していくにはみんながみんな「身の丈経営」で手堅くやってもつまらない。ガンバもそうだし浦和とかもそうですが、大都市チームは補強で強くなるやり方で良いと思います。逆に地方チームは良い指導者の元で育成に力を入れて強くなるのが良い。今年ACLに出場したサンフレッチェ広島が好例です。広島のサッカーは今Jリーグで一番面白い。監督のカリスマ性と戦略の上手さがポイントでしょうか。
逆にFC東京はその辺りが今ひとつだった。首都のチームなんだから、もう少し華のある補強をするべきではないかと私はずっと思っています。京都は長年場当たり補強を続けるフロントが問題でしたが、来季からは元千葉の祖母井(うばがい)さんがゼネラルマネージャーに就任するので楽しみです。オシムさんを日本に連れてきた人だけに、どんなコネクションを発揮してくれるか注目。
名古屋グランパス応援風景
http://www.youtube.com/watch?v=6_I3rm3BDvM
J2
優勝は柏レイソル、2位ヴァンフォーレ甲府、3位アビスパ福岡。以上3チームは来季からはJ1。
柏はまあ順当でした。甲府は攻撃の選手の補強に力を入れた事が当たりました。サガン鳥栖から移籍して活躍したFWのハーフナーマイク選手は近い将来、日本代表のユニフォームを着ている可能性が高い選手。
甲府は娘。コンで訪れた事がある人はご存知だと思いますが、そんなに大きい街ではありません。でも、街全体でチームを盛り上げているのを感じます。J2でも平均一万人を超える観客数。スタジアムのピッチにたくさん広告看板が並ぶほど数多い地元のスポンサー。地方クラブの成功例の一つと言えるのが甲府だと思います。
福岡の久しぶりのJ1復帰も、今年は九州にJ1チームがなかっただけに良かったなと思える出来事。安定した強さを身につけるためにも、ここから地道に戦力を揃えていってほしいものです。
J1昇格出来なかったチーム達の顔触れを見ると、今年は躍進を遂げたチームがいくつかあります。ロアッソ熊本、徳島ヴォルティス、栃木SCといったそれまで下位にいたチームにも昇格という目標が現実的になってきたのは、各チームのサポーターには嬉しい流れだと思います。個人的には、JFL時代から応援している徳島が四国初のJ1昇格を決めてほしいと期待しております。
ヴァンフォーレ甲府応援風景
http://www.youtube.com/watch?v=ofy_lHUL2TI
JFL (プロとアマチュアによるリーグ)
優勝したガイナーレ鳥取がJ2昇格。最下位の流通経済大学FCは地域リーグ(このチームの場合は関東リーグ)に降格。
毎年最終戦であと一歩J2に手が届かずな結果に終わっていた鳥取が遂にJ2昇格。私はずっと鳥取を応援してきたのでこの結果は嬉しかったです。
全国に地域に密着した総合スポーツクラブとしてのプロサッカーチームを作るというコンセプトのJリーグ。その道のりの中で困難が立ちはだかると思われた地域の一つが山陰地方でした。人口の少ない地域である山陰。交通の便も良いとは言えず、大企業も少ない。鳥取県は日本で一番人口の少ない県。そこにプロスポーツチームが出来た。そして、Jリーグに昇格する。これは他の都市部のチームの昇格とは違った重みがあると思います。
人口が少ない所でもチームを育てる事は出来る。それを証明した今回の鳥取のJ2昇格でした。そんなガイナーレ鳥取のユニフォームは名物梨の黄緑。マスコットは鳥取県境港市出身の水木しげる先生のゲゲゲの鬼太郎の登場人物たち。先生は使用料無しで、チームが鬼太郎たちをマスコットとして使用する事を許可しているそうです。
ガイナーレ鳥取優勝試合
http://www.youtube.com/watch?v=4J_4fCncpmM
地域リーグ (全国に9つの地域リーグがある)
本日行われた全国地域リーグ決勝大会決勝リーグ最終日の結果をもって、四国リーグのカマタマーレ讃岐、北信越リーグのAC長野パルセイロがJFL昇格を決定。決勝大会3位になった三洋電機洲本(関西リーグ)がJFL17位のアルテ高崎(群馬県)とホーム&アウェイの入れ替え戦を行なう。勝った方がJFLとなる。
香川県からJリーグを目指すカマタマーレ讃岐。マークにはうどん。ユニフォームの胸スポンサーは「讃岐うどん」と、うどん尽くしなチームです。しかし、単なるネタチームには終わらず、遂にJFL昇格。観戦は無料が当たり前な地域リーグでありながら有料チケットを販売する有料試合を行い、平均千人を超す観衆を集めているそうなので今後の地元の盛り上がりも期待出来そうです。
長野はスタジアム設備がJリーグの試合を開催する基準に達していないなど解決すべき点はありますが、早速地元では号外が配られたという噂も聞きますので、徐々に盛り上がっていく事でしょう。今年、一足先にJFLに昇格した県内の松本山雅(やまが)FCとは地域リーグ時代からライバル関係。長野市と松本市は歴史的因縁も色々あり、両者の対決は非常に盛り上がりそうです。
私が今春に松本城に出かけた時、駅から城までの道や市内のメインストリートの歩道に「がんばれ松本山雅FC」というペナントがたくさん掲げられていました。そのような地元の盛り上がりもあって松本は今年、限JFLで初となる平均観客数五千人以上を達成。長野も負けじと良い意味で張り合ってほしいものです。
松本の胸スポンサーがエプソンなのに対して、長野の背中のスポンサーが七味唐辛子の会社というのが個人的にはツボです。信州ダービーマッチ、観に行きたいと思っています。
AC長野パルセイロ 2010地域リーグ決勝大会応援PV
2022年のW杯は日本ではなくカタールに決まりましたが、日本はまだまだスタジアムも外国に比べて貧弱。長年、屋外スポーツ施設と言えば、野球場とゴルフ場ばかりが立派な施設で建てられてきた歴史があります。日本のゴルフ場総面積は大阪府の面積に匹敵するという話も聞きました。
これから全国各地に、スポーツを楽しみ、観る、そういう施設が増えていく事を祈りつつ、まだまだ少ないサッカー専用(或いはサッカーとラグビー兼用)のスタジアムがもっと増える事を願っています。そのためにも、各地のチームの奮闘と人気拡大も願っております。
この週末で日本の各リーグ戦は一段落しました。各カテゴリー別に結果と感じた事を書いていきます。
J1
名古屋グランパス優勝、2位ガンバ大阪と3位セレッソ大阪がACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場。16位FC東京、17位京都サンガ、18位湘南ベルマーレがJ2降格。
名古屋の優勝に関しては、補強をしたところが普通に強くなって良かったねという感想です。大都市圏のチームは資金があって当然で、その資金で補強をするのを当然。リーグが厚みを増していくにはみんながみんな「身の丈経営」で手堅くやってもつまらない。ガンバもそうだし浦和とかもそうですが、大都市チームは補強で強くなるやり方で良いと思います。逆に地方チームは良い指導者の元で育成に力を入れて強くなるのが良い。今年ACLに出場したサンフレッチェ広島が好例です。広島のサッカーは今Jリーグで一番面白い。監督のカリスマ性と戦略の上手さがポイントでしょうか。
逆にFC東京はその辺りが今ひとつだった。首都のチームなんだから、もう少し華のある補強をするべきではないかと私はずっと思っています。京都は長年場当たり補強を続けるフロントが問題でしたが、来季からは元千葉の祖母井(うばがい)さんがゼネラルマネージャーに就任するので楽しみです。オシムさんを日本に連れてきた人だけに、どんなコネクションを発揮してくれるか注目。
名古屋グランパス応援風景
http://www.youtube.com/watch?v=6_I3rm3BDvM
J2
優勝は柏レイソル、2位ヴァンフォーレ甲府、3位アビスパ福岡。以上3チームは来季からはJ1。
柏はまあ順当でした。甲府は攻撃の選手の補強に力を入れた事が当たりました。サガン鳥栖から移籍して活躍したFWのハーフナーマイク選手は近い将来、日本代表のユニフォームを着ている可能性が高い選手。
甲府は娘。コンで訪れた事がある人はご存知だと思いますが、そんなに大きい街ではありません。でも、街全体でチームを盛り上げているのを感じます。J2でも平均一万人を超える観客数。スタジアムのピッチにたくさん広告看板が並ぶほど数多い地元のスポンサー。地方クラブの成功例の一つと言えるのが甲府だと思います。
福岡の久しぶりのJ1復帰も、今年は九州にJ1チームがなかっただけに良かったなと思える出来事。安定した強さを身につけるためにも、ここから地道に戦力を揃えていってほしいものです。
J1昇格出来なかったチーム達の顔触れを見ると、今年は躍進を遂げたチームがいくつかあります。ロアッソ熊本、徳島ヴォルティス、栃木SCといったそれまで下位にいたチームにも昇格という目標が現実的になってきたのは、各チームのサポーターには嬉しい流れだと思います。個人的には、JFL時代から応援している徳島が四国初のJ1昇格を決めてほしいと期待しております。
ヴァンフォーレ甲府応援風景
http://www.youtube.com/watch?v=ofy_lHUL2TI
JFL (プロとアマチュアによるリーグ)
優勝したガイナーレ鳥取がJ2昇格。最下位の流通経済大学FCは地域リーグ(このチームの場合は関東リーグ)に降格。
毎年最終戦であと一歩J2に手が届かずな結果に終わっていた鳥取が遂にJ2昇格。私はずっと鳥取を応援してきたのでこの結果は嬉しかったです。
全国に地域に密着した総合スポーツクラブとしてのプロサッカーチームを作るというコンセプトのJリーグ。その道のりの中で困難が立ちはだかると思われた地域の一つが山陰地方でした。人口の少ない地域である山陰。交通の便も良いとは言えず、大企業も少ない。鳥取県は日本で一番人口の少ない県。そこにプロスポーツチームが出来た。そして、Jリーグに昇格する。これは他の都市部のチームの昇格とは違った重みがあると思います。
人口が少ない所でもチームを育てる事は出来る。それを証明した今回の鳥取のJ2昇格でした。そんなガイナーレ鳥取のユニフォームは名物梨の黄緑。マスコットは鳥取県境港市出身の水木しげる先生のゲゲゲの鬼太郎の登場人物たち。先生は使用料無しで、チームが鬼太郎たちをマスコットとして使用する事を許可しているそうです。
ガイナーレ鳥取優勝試合
http://www.youtube.com/watch?v=4J_4fCncpmM
地域リーグ (全国に9つの地域リーグがある)
本日行われた全国地域リーグ決勝大会決勝リーグ最終日の結果をもって、四国リーグのカマタマーレ讃岐、北信越リーグのAC長野パルセイロがJFL昇格を決定。決勝大会3位になった三洋電機洲本(関西リーグ)がJFL17位のアルテ高崎(群馬県)とホーム&アウェイの入れ替え戦を行なう。勝った方がJFLとなる。
香川県からJリーグを目指すカマタマーレ讃岐。マークにはうどん。ユニフォームの胸スポンサーは「讃岐うどん」と、うどん尽くしなチームです。しかし、単なるネタチームには終わらず、遂にJFL昇格。観戦は無料が当たり前な地域リーグでありながら有料チケットを販売する有料試合を行い、平均千人を超す観衆を集めているそうなので今後の地元の盛り上がりも期待出来そうです。
長野はスタジアム設備がJリーグの試合を開催する基準に達していないなど解決すべき点はありますが、早速地元では号外が配られたという噂も聞きますので、徐々に盛り上がっていく事でしょう。今年、一足先にJFLに昇格した県内の松本山雅(やまが)FCとは地域リーグ時代からライバル関係。長野市と松本市は歴史的因縁も色々あり、両者の対決は非常に盛り上がりそうです。
私が今春に松本城に出かけた時、駅から城までの道や市内のメインストリートの歩道に「がんばれ松本山雅FC」というペナントがたくさん掲げられていました。そのような地元の盛り上がりもあって松本は今年、限JFLで初となる平均観客数五千人以上を達成。長野も負けじと良い意味で張り合ってほしいものです。
松本の胸スポンサーがエプソンなのに対して、長野の背中のスポンサーが七味唐辛子の会社というのが個人的にはツボです。信州ダービーマッチ、観に行きたいと思っています。
AC長野パルセイロ 2010地域リーグ決勝大会応援PV
2022年のW杯は日本ではなくカタールに決まりましたが、日本はまだまだスタジアムも外国に比べて貧弱。長年、屋外スポーツ施設と言えば、野球場とゴルフ場ばかりが立派な施設で建てられてきた歴史があります。日本のゴルフ場総面積は大阪府の面積に匹敵するという話も聞きました。
これから全国各地に、スポーツを楽しみ、観る、そういう施設が増えていく事を祈りつつ、まだまだ少ないサッカー専用(或いはサッカーとラグビー兼用)のスタジアムがもっと増える事を願っています。そのためにも、各地のチームの奮闘と人気拡大も願っております。