℃-uteのアルバム「ショッキング5」の事をまだ書いていませんでした。あちこちであまり良い評判を聞いていなかったので、聴く前は少し身構えていました。あまのじゃくに構えて、「そんなに今一つだという意見ばかりなら、こっちは良い所を見つけて誉めよう」。そう考えていました。
そして聴いた結果の感想をいくつか。
・みんな歌が上手くなった。
元々ボーカル面は定評のある℃-uteですが、各メンバーが自分のスタイルを固めてきたなと思いました。全員歌い方が違う。これは面白い。これだったら、全員で歌う曲数曲+ソロ5曲という構成にしても良かったのではと感じました。それだけ、それぞれの「個」の歌声が面白い。
・「君の戦法」は面白い。
なっきぃ千聖マイマイで歌うこの曲。セリフ入りである事は賛否分かれそうですが、曲はコミカルで良い。なんといっても、なっきぃの歌声が安定してきました。なっきぃ、歌成長しましたね。
・「四月宣言」はまあまあ。
おまけDVDのPVは手抜き撮影&手抜き演出でしたが、曲はまあまあ。こういうミディアムテンポな曲が今までの℃-uteには少なかったから、持ち歌のバリエーションを増やすためにも良いですね。
そう、ミディアムテンポな曲が増えるのは良い流れ。だが、今回のアルバムはそんな曲ばかりじゃないか!どういうコンセプトなんだ? 頑張っていくつかポジティブな感想を書いてみましたが、やっぱりこれ以上は無理(苦笑)。
曲の出来というものは個人の好みもあると思うのですが、アルバム新曲6曲の内4曲がミディアムテンポとか、℃-ute春ツアーはもしかしてスタンディング禁止? まあ、そういう新機軸も面白そうではありますが。
曲自体は思っていたよりは悪くなかったです。一曲一曲は良い感じ。メンバーの成長を強く感じました。
ただ、一年前からメンバーが減った今の℃-uteに必要なのは、こういう構成なのだろうかとも思うのです。もっとパワフルに行った方が、聴いている方も明るくなれるのではないでしょうか。
確かに歌詞はどれも前向きではありますが、そういうミディアムテンポな曲に対する、明るく力強いアンサーソングも欲しかった。明るい曲をあと3、4曲プラスしても良かった。全11曲は少なく感じる作品です。
全11曲でも、構成次第では足りなく感じる事はないと思いますが、曲順もどこかおかしく、アルバムを通してのイメージが弱いと感じました。ハッキリ言ってしまえば、制作側は、この構成でOKと本気で思ったのか疑問です。
今回は、新生℃-uteを明るく強くアピールする事が一番大事だったのではないか?私はそう思います。
制作側はこの先もたくさんの曲を作っていくでしょうから、この作品はその道程での一枚にしか過ぎないのかもしれませんが、彼女達にとっては大切な一枚。これから、℃-ute名義で何十枚もアルバムを出す訳ではないのだから当たり前です。
今、この年齢のこの瞬間にしか歌えない歌を歌わせてあげてほしい。作り手のやりたい事なんか脇に置いておいてほしい。アイドルポップスはアイドルが主役なのですから、アイドルが輝くような作り方をするべきです。
夏に次のアルバムをすぐ出す事を提案します。℃-uteは夏の歌が少ない。シングル抜きのミニアルバムでもいいのでお願いします。今回のアルバム曲は、夏ツアーに歌う曲ではないです。
そこでは、 ℃-uteメンバーの個性を生かした作品作りを期待します。
ショッキング5
ディスク:1 (CD)
01. EVERYDAY 絶好調!!
02. The Party!
03. 嗚呼 恋
04. Bye Bye Bye!
05. Lonely girl’s night
06. 君の戦法
07. SHOCK!
08. 四月宣言
09. 「残暑 お見舞い 申し上げます。」
10. 夢があるから
11. 暑中お見舞い申し上げます (H22 Remix)
ディスク:2 (DVD)
01. 四月宣言 (PV)
02. ジャケット&PV撮影メイキング映像
03. オフショットスライドショー