フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

℃-ute AB℃ツアー 中野5/6(夜)公演レポート ~梅田えりかホットハート~

2009-05-08 22:26:54 | ライブ!2009

 雨は止まないままの街、雨を避けるように夜公演の会場に吸い込まれていった私は、一人座席に座りながら会場のBGMを聴いていた。ジャクソン5、ABC、クレイジーケンバンドなど、ABCにちなんだ歌を集めたこのBGMを聴くのも今日が最後かと、しんみりしている自分にとっては今日がツアー最終日(札幌と名古屋には行けない)。
 後ろの高校生くらいの男の子二人組の会話が聞こえてきた。どうやら一人はコンサートというもの自体が初めてらしい。もう一人が「踊る阿呆に観る阿呆の調子でガンガン踊ると楽しいよ」と説明している。まさにその通り、℃-uteコンサートは恥ずかしがらず、歌い、叫び、跳び、踊って楽しむコンサート。恥ずかしがり屋さんも勇気を出して弾ければ、とても楽しい空間。健闘を祈りながら、自分もこの回は、いつも以上にガンガン行く事を心に違います。何故ならば、この回はDVD収録があるから。全国の観に来られない人達に熱気を伝えたい!微力ながら、そう思いました。

 オープニングアクトの真野ちゃん&エッグも今までで一番盛り上がり、いよいよコンサート開始。色とりどりのサイリウムに包まれて℃-ute登場。

 「★憧れMy STAR★」の振り付けをようやく覚えて真似出来るようになったのになと思いながら、右側で踊る長身のあの人を見つめる自分。このツアー、思い返せばオープニングから数曲は、その人ばかり観ていたような気がする。その人とは「梅田えりか」。
 梅さんはパンツルックが似合う。そう思っている自分にとっては、セットリスト序盤の梅さんの素敵なスタイルが躍るしなやかなダンスは素晴らしい見所。今日も客席に優しい笑顔を贈りながら、梅さんは黙々と踊ります。
 そんな梅さんが輝く時間が「知ってます子」。メガネ姿が似合いすぎなのです。
 「気合い入れに愛理が遅れて輪に入れなかった事。知ってます」→会場は大爆笑。昼公演のなっきぃトークコーナーからのネタだ。
 「知ってます子はテンション上げ子よりウケてない。知ってます」→そんな事はないよ梅さん。少なくとも自分は好きだ。
 「今日ここにいる人は、大阪にも名古屋にも行かずにここを選んだ事。知ってます」→ちさまい「モーニング娘。さんにも行かず、Berryz工房にも行かず、ここに来て下さった皆さんは℃-uteファン」→会場大拍手
 DVD収録の回の割には随分ノビノビとしたネタで来た「知ってます子」。またいつか会える事を、知ってます。

 前日の昼公演では高音が伸びず、本人も悔しかったであろう愛理のボーカル。この回の「Yes all my family」を聴く限りは大丈夫そうで一安心。満面の笑顔を会場に振りまき、力いっぱい歌う愛理の姿がカッコ良すぎる。スタンドマイクの前で体をやや斜めにしながら歌う愛理は、やっぱり凛々しい歌い人。よくぞ一日で回復させたと、そのプロ根性に心で拍手を送ります。

 なっきぃトークコーナーのパートナーは舞美。前日夜のトークで、なっきぃに貸したDVDが帰って来ないと嘆いたという舞美。更にネタを拾ったと発表。
 「なっきぃはマイマイからツアー初日の松戸で借りた靴下をまだ返していない」
 「ある公演で自分の靴が合わない。なっきぃの靴をよく見たら矢島と書いてあった」
 「なっきぃはよく人にしっかりしろと言うけど、自分はどうなのよ(笑)」
 なっきぃ、慌てて反撃。
 「舞美ちゃんだって、さっき舞台の袖で木の箱につまづいてたじゃん 」
 これは明らかになっきぃの負けです。
 誇らしげな舞美リーダーがなっきぃと仲直りの握手をしたあと、「青春ソング」は凄いシャープな動きで熱唱。客席も拳振り上げ&大合唱で応える。回を重ねて、ようやく盛り上がりの完成形に到達した感じ。
 フリコピという行為は℃-uteコンサート初心者には辛いだろうけれど、このような拳突き上げたりならすぐ真似が出来る。思えば、℃-uteコンサートはこういうシンプルなお約束が多い。ノリに参加しようという気構えさえあれば、コンサート初心者でもこれなら出来るハズ。

 この回の「愛してる 愛してる」の有原栞菜代役は梅さん。自分は初めて観る梅さんの回。どんな歌い方なのだろうかと耳を澄ましていると、そこに聴こえてきたのはまさに「有原栞菜」。
 今までのレポートで、マイマイや岡井ちゃんが栞菜を意識して歌っているように聴こえると書いてきたけれど、梅さんは栞菜そのものだった。「ちょっと結構!」も栞菜の言い方そのもの。
 きっと歌い方をわざわざ変えて、梅田えりか流ではなく、有原栞菜流で歌っているのではないか? そう妄想してしまう。
 そんな梅さんを観て胸が熱くなった私は、歌が終わると梅さんに大きな拍手を贈っていた。ありがとう梅さん。栞菜がまるでそこにいるような気持ちになりましたよ。

 コンサートも後半戦。この公演の「SHINES」でのキッカーは梅さん。シュートは左に外れていき、このツアーで初めてらしい「ノーゴール判定」。これがDVDになってしまうとしたら、梅さん可哀想。いや、梅さんオイシイ(笑)。
 タオル回しは多くの観客が参加。自分も有原栞菜マフラータオルを振り回す。暑い会場が少し涼しくなる。

 いよいよコンサート終盤の盛り上がり曲に突入。メンバーのコンディションが気になるところ。
 きら☆レボコンサートでは、やや高音が出ていなかったマイマイもだいぶ声が通るようになり、前日観た限りではJUMPでの飛び上がり高さが今一つに見えたなっきぃも今日は元気。
 そして、何よりヲタが元気。コアヲタ比率が下がってきたように見えるこのツアー、ライトファンを巻き込みながら、どこまでハロプロ的で℃-ute的なノリを拡大出来るのか?
 それを計る物差しになると言えるのが「都会っ子純情」のイントロ。去年夏のパシフィコ横浜公演や、910の日イベントに比べると声量はやや小さいように思えたけれど、「アーユーレディー」も「ヲイ!ヲイ!」も元気プラス。
 思い込みも少々あるけれど、このイントロの盛り上がりが大きいほど、メンバーのダンスのキレも増すような気がする。「声援に負けられない」みたいな感じで。
 この日のダンス、いわゆる「ダンスの人」だと思われていない人、例えば梅さん、岡井ちゃん、マイマイがいつもより良く見えた。℃-uteの実力順に序列はない。そんな風に思いながら、この曲を未だにフリコピ出来ない自分は、まぶしそうな気持ちで後列のメンバー達の動きを追っていた。
 「まっさらブルージーンズ」ではいつも以上にテンションの高いメンバーに負けじと自分も多くの観客も踊り、ラミラミして、「JUMP」では観客の激しい動きで室内気温が更に上がる。耳に自分の汗がしたたり落ちて入ってくる。メンバーのジャンプ力が高く力強く、歌声も頼もしい。

 ℃-uteコンサートではアンコールは「℃-ute」と叫ぶ。自分もサイリウムを振りながら℃-uteコール。
 歓声に包まれて出てきた℃-ute。ステージ中央に集まりながら全員拳を決めて「勇ましい~」と歌が始まる。歌うは岡井ちゃん。力強く勇ましく、そして笑顔がまぶしい。
 岡井ちゃんはこの公演も元気に歌い跳ねる。そんな姿に安心して、やっぱり胸が熱くなる。サビの三角は大きく振ってみた。周りも、いつもより大きく振っているように見えた。

 「Big Dreams」の「大きな夢があるのだから、もっと元気に生きていこう」という歌詞は、今に思えばまるで栞菜に宛てて歌われているような気がしてならないけれど、これは℃-ute自身であり、観客みんなの事も含んでいるように思えてきた。ポジティブにでっかい夢をお互い描いていきたい。℃-uteも、℃-uteファンも。

 コンサートが終わり、客席に照明が点き、終了のアナウンスが終わるのを待って、「℃-ute最高」コールが始まる。続いて「おつかんな」コール。前にいるヲタが有原栞菜タぺストリーを広げながら「おつかんな」を叫んでいる。その周りでは栞菜タオルを広げているヲタもいる。気づくと自分も手に栞菜タオルを持っていた。

 ハロプロヲタにとっては普通の光景でも、コンサートが初めての人には、やはりついて行けない空間なのだろうか?後ろの男の子二人組はもう帰った後だったけれど、今日のコンサートはどうだったのか聞いてみたい。
 それは今となっては無理なので、ネットに書き込みがあったコンサート初心者の会話を貼っておきます。


~昨日の昼℃紺初めてそうな2人組の女の子がいたよ
隣のヲタが踊ったりPPPHフワフワで結構引いてたけど「みんな自分の世界に入ってるね」って言ってた
終わった後に「次は踊り覚えて来よう」って話を聞いた時はちょっと感動 ~

 ヲタとライトファンの融合。少しずつうまくいっている。そう信じています。
 ~℃-ute AB℃ツアー中野公演レポート終了。そして、自分のAB℃ツアーも参戦終了~

コメント (4)
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