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都会と田舎の温度差はあるのか?

2006-03-07 22:43:52 | サッカー

 堅いタイトル付けました今回。実はサッカーネタからです。とは言っても、得意(?)の町ネタなので、サッカー興味ないからいいや…とスルーせず読んでくださいませ。

 日曜日、J1開幕戦行ってまいりました。川崎の等々力(とどろき)競技場です。この日訪れた観客は、公式発表では17,444人となってましたが、定員25,000人の等々力がほぼ埋まっておりました。招待券とかはカウントされてない数字なのかなと予想します。
 そんな訳で満員のスタジアムでしたが、アウェーの新潟サポーターの数が凄かったです。電車の車内や駅に居た時からオレンジのユニフォームやグッズを身にまとった人が目についていましたが、会場前で入場を待つ新潟からの集団は、まるで「横アリや代々木の前で開場を待つヲタ」の如く見る者を圧倒する存在感でした。
 もちろんホームの筈の川崎の方が圧倒的に数では勝っているし、盛り上がっていますが(上記に掲載した携帯カメラ写真参照)、5千人くらいは軽く居たと思われる新潟サポーターの数は凄かったです。関東地方のアウェー試合では、上越新幹線の臨時便が出るのも頷けました。

 それにしても、何故新潟はこんなにも熱狂的なのか?今までにも何人ものライターがこの新潟の熱狂について書いてきました。よく言われる「都会は娯楽が多いから地域がひとつになりにくい。田舎はその逆」は実際はどうなのか?
 個人的見解ですが、非日常空間としてのプロスポーツの試合というものの位置づけが、田舎は「祭」であり、都会は「イベント」なのだろうと考えます。
 新潟の応援にやってきていた客層は子供からお年寄りまで幅広く、特定の層に固まっている傾向は感じられませんでした。確かに世の中の祭というものは、年齢性別問わず幅広い層が楽しむものであり、そこには楽しさが優先されます。
 新潟はこの日、0-6という大敗を喫しました。しかし、試合後に会場の外ですれ違ったりした新潟サポのほとんどが、表情に怒りはありませんでした。中には笑顔で談笑しているグループさえいました。

 逆にイベントというものは、特定の人を対象にしているような響きがあります。東京ウォーカーあたりの雑誌が「この冬のイベント特集」とかいう見出しでやっているような類のもの。

 かつて、Jリーグそのものが「イベント」だった時代がありました。Jが出来たばかりの頃、Jリーグのチケットがあればナンパ出来るとまで言われたりしましたが、あの頃のJリーグの会場はまさに「イベント」以外の何物でもなかったと、今思います。そして、そんな実体のおぼろげな「イベント」なるものは、僅か数年でブームと共に消えていきました。

 今、Jリーグを支えているファン層は、サッカーファンのみならず「サッカーは詳しいわけではないけれど、地元チームを無条件で応援しよう!」という気概を持った人々も多数派です。そういったファンが増えていくほどに、各町各地方の気質とかが応援に如実に現れてきている!それが2006年現在のJリーグです。
 新潟の人達がアウェーの手間も苦と思わずに遠征をしてくるのも、新潟県人気質の現れかもしれません。そして今、全国各地で将来のJリーグ昇格を目指して、40を超すJ予備軍が結成されています。そう遠くない将来、すべての都道府県にJクラブが出来たその時、田舎も都会も関係なく「祭」の競い合いが名実と共にスタートする時だと考えています。
 そして、人口120万人の都会である筈の川崎も、子供からお年寄りまで幅広い層の祭空間になりつつあります。

 このブログでも私の旅日記と共に、そんな町の祭的雰囲気を随時面白く伝えていきたいと考えています。

  今回のBGM  がんばれ 日本サッカー ファイト! / モーニング娘。

コメント
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