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今、だからこそ「マクドナルド頑張れ!」

2014-08-15 20:10:33 | マーケティング
世界最大の外食企業マクドナルドが苦しんでいます。日本法人である日本マクドナルドHDは、2013年12月期決算で営業利益・最終損益ともに前年の半分以下になってしまいました。売上高も2008年をピークに下がり続けていましたが、外資系、特にアメリカ企業の業績評価は、なんといっても利益第一。ですので、利益が半減以下になったことで日本マクドナルドの社長も原田社長からカサノバ社長に交代しました。そこに今回、期限切れ鶏肉混入事件という食品を扱う企業では絶対起こしてはいけない事件が発生。日本はもちろん、米国マクドナルド本体の業績にも不透明感が深まっています。

私は、日本マクドナルドという会社は日本の消費市場の動向を見る「風見鶏企業」の一つだと思っています。世界で「ビッグマック指数(BMI)」という各国の消費者の購買力を測定する経済指数があるように、その動向を見極めることにより日本消費市場の動きがわかるリトマス紙のような企業という意味です。
日本においては今、少子高齢化が急激に進んでいます。ですので高齢者に不向きな今のマクドナルドの基本メニューで、そのまま価格を据え置くとすれば売り上げは下がって当然です。このことからマクドナルドを観察していれば日本市場においては2008年以降から急激に少子高齢化の影響が消費市場を襲っている、と判断ができるのです。しかしマクドナルドは売り上げは下がったものの、直販店をFCに変える等のコスト削減策が効果を発揮し何とか利益を高いレベルで維持してきました。この流れを変えたのが昨年からコンビニが相次いで発売を開始したイートインコーヒーの大ヒット。これによりマクドナルドは来客数が激減。利益が半減してしまいました。

日本マクドナルドが今年(2014年度)の業績をV字回復させるのは現状到底難しく、利益下降にどこまで歯止めをかけられるかが焦点になってきました。ここから日本マクドナルドがどのような施策を打ってくるのか、これがまた日本の消費市場を切り開く他の企業に非常に参考になるのです。私のような、マーケティングを勉強する人間にとっては、少子高齢化対策、傷ついたブランドの回復策、離反顧客の呼び戻し施策、消費税値上げ時の価格政策など研究材料の宝庫です。それだけに日本マクドナルドには必ずや復活を遂げて欲しいと願っています。
昨年末、日本マクドナルドの社長交代があった後、モスバーガーの櫻田社長様のスタッフの方と会議を持つ機会がありました。その時、モスバーガーのスタッフの方は次のように話してくれました。「マクドナルドさんには、是非早急に業績を回復させてほしい、と願っています。マクドナルドさんは業界のリーダーであり、ハンバーガーやファーストフードを日本市場に定着させたファーストフードのトップ企業です。マクドナルドさんが元気がないと業界全体の勢いが落ちてしまいます。」私は、それを聞いて、これはライバル会社へのお世辞ではなく本音なのではないか?と強く感じました。コンビニなど異業種に攻め込まれてフードサービス業界全体がピンチです。マクドナルド!頑張れ!魅力的なメニューで私たちの消費生活をより豊かなものにしてください!
*画像は今年の青森ねぶた祭りのスナップです。
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