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日本人の心の痛みを分かるクラブに

2012-03-18 22:17:54 | マーケティング
上のリストは、2009年~2011年の「年間本ランキング~ビジネス書編(オリコンランキング)」です。言いかえればビジネス書年間ベストセラーランキング。書名は、書籍名の一部を記載しているのみです。なぜなら今日のテーマと関係が深いのは、売れた本を書いた「著者」。その著者を私なりにグルーピングしてみたのですが、本当の意味での「ビジネス書作家の本」は昨年売れ行きがさっぱりだったのです。

とはいえ、2010年・2011年と岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が、ミリオンセラーを記録すると同時に、関連書籍であるドラッカー関連(上の表の黄色のグルーピング)の本が大きく売り上げを伸ばし「もしドラ」が日本のビジネス書業界を席巻した2年でした。しかし、この本中身は「ビジネス書」というよりは小説。本の人気もさることながらアニメ化されたテレビ・漫画での人気がこの本を2年連続ミリオンセラーに押し上げた感があります。

その他2011年売れた作家は、スポーツ選手、文学を専門にする作家、アナウンサーなどで、ビジネスバックグラウンドの著者は、オリエンタルランドから脱サラした福島文二郎さんITベンチャー社長だった嶋津良智さんの2人くらい。ビジネス書の本棚には、2009年までよく売れていた勝間和代・竹中平蔵・茂木健一郎ら、ビジネス書の「定番」だった作家の本は、見事に圏外に消えました。香山リカ・林成之といった、これもビジネス書の定番だった「医者の著書」も全く売れませんでした。

先週、これまでビジネス書を120冊以上書いていらっしゃる経済評論家の方とお話しする機会がありました。その方は、ビジネス書大不況の原因をこうお話されています。
「東日本大震災という計り知れない天災を経験した日本のビジネスマン達は、それまでの『権威・専門家』に対し懐疑的になっています。それを日本人の心の傷というならそういう表現で説明した方が分かりやすいかもしれません。地震の予知・予想される津波の大きさ・原子力発電の安全など震災以前の『権威』達の説明は明らかに間違っていました。よって売れるビジネス書は『癒し系』の本ばかりで、経済界の『権威』と言われた人のビジネス書も全く売れていないのです。」

東日本大震災で日本の世相といったものが大きく変わってきています。経済活動はもちろんスポーツの世界もそうした世相の変化を正しく感じ、市場・地域住民にメッセージを発信しないと「空気が読めていない」と評価され、「ビジネス書作家の本」と同じように企業に市民に振り向いてもらえなくなります。2011年観客動員数が前年比マイナス14.2%とファンの支持を大きく下げたJ1。逆に多くのサポーター・企業の支持を集め、未だに発展を続けるなでしこリーグ。SC相模原も、今なぜ女子サッカーが支持されるのかを冷静に分析し、情報を発信し活動していく必要があると思います。
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