S.C.相模原サポーターブログ

SC相模原を楽しく応援するブログです

10代の選手のキャリアプラン再考

2016-01-23 23:50:04 | クラブマネジメント

先週、石垣徳之選手の入団が発表されました。望月代表の眼鏡にかなったということは、資質十分な高卒ルーキーであることは間違いないと思います。頑張ってほしいですね。ただSC相模原が所属するJ3においては10代の選手の試合出場が非常に乏しい、という現実があります。どこのクラブもJ2に昇格したいので、U18(高校生世代)のユースチームを持ってU18選手の育成は実施していますが、U18で育てた選手がトップチームで活躍している例は数少ないのもまた現実です。結果、大学生世代に相当する19歳・20歳の選手を保有しているクラブも少なく今年の新入団選手を見ても、その傾向は変わっていません。その中でSC相模原は、望月代表の方針で10代の若手選手の育成に積極的なクラブの一つです。神田・阿波加・スンミン・黒木・モービー・半田、そして石垣と 毎年2名程度トップチームの中で10代選手の育成を続けています。

SC相模原のいままでの10代選手の試合出場実績を考えると、JFLや関東リーグ・県リーグのチームへの育成型期限付き移籍で短期間でもSC相模原を離れ、試合出場機会を得ることも必要だと思います。高原の沖縄SVや、育成手腕の高い木村前監督が指揮するVONDS市原など信頼できる指導者の下で試合経験を積むのも半田・石垣ら10代選手の成長につながります。SC相模原の10代の選手たちが今後のSC相模原の中核選手に育ってくれればクラブの強化はもちろん経営的にも大きなメリットが見込まれます。2年程度の中期的な時間の中でどう育てていくのか、他のトップ選手とは少し異なるキャリアプランを作成し育成することが必要、と私は思います。

ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑


SC相模原監督に薩川了洋氏

2015-12-26 16:19:27 | クラブマネジメント

SC相模原の新監督に薩川了洋氏の就任が決まりました。望月代表の清水商業時代の1年先輩だった薩川監督。その意味でクラブのトップと現場のトップとの間の協働は全く問題ないと言っていいでしょう。しかし、今回の薩川監督就任依頼にあたっては、単に望月代表と薩川監督が旧知の仲だったから、という単純な理由ではありません。私たちSC相模原サポーターは2010年の全国社会人サッカー選手権大会以来、相手チームの監督として薩川了洋氏の采配、育成、マネジメントを見てきました。間違いなくこのカテゴリーにおけるトップクラスの監督であり、今回の監督就任依頼はそうした薩川了洋氏の手腕に期待したものであることは間違いありません。

「FC琉球はJ3の2年間、SC相模原より下の順位だったではないか。その下位のチームの監督で大丈夫か」との懸念をいだく方もいらっしゃると思いますが、私個人的には逆に「薩川さん、あの戦力でよく戦っている」の感の方が強いです。ですから、薩川監督にSC相模原の強力な戦力を任せたらどうなるのか?という期待感の方が高まります。敢えて懸念点があるとすれば、今までどちらかというと守備的なリアクションサッカーが得意な監督だっただけに、J3の中で最も攻撃的なSC相模原のサッカーとマッチするのか、という点があげられますが、全く問題ないと思います。むしろSC相模原の攻撃力に、薩川監督が強固な守備力を加えて、一層強いSC相模原が出現する可能性の方が高いと思います。川口の加入、薩川監督の就任、来年のSC相模原がますます楽しみになってきました。

ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑


成長してこそSC相模原のドラマは続く

2014-11-22 18:24:36 | クラブマネジメント
今日はJ1浦和優勝決まるか?という試合に大観衆が集まりすごい熱気でしたね。こうした各地で繰り広げられている熱戦を目の当たりにしている私たちにとって、「Jリーグ全体としては観客が減っている」という事実が本当なのか疑問に感じます。しかし、WEBやニュースで目にすることのないスタジアムの観客動員が落ちているからこそ、Jリーグ全体として観客の動員が増えない、という現象が起きているのだと思います。

日本の景気にも同じことが言えます。今、景気がいいのか?なんて、普通に暮らしている私たちには、なかなか判断がつきません。「消費税増税によって個人消費が落ち込みGDPはマイナスに下方修正」という政府発表がニュースにも見えますが、相模原の市民生活には全く実感が伴いません。実際、セブンイレブンは消費税導入後も既存店の売り上げを前の年に比べてもプラスで推移していますし、ユニクロやニトリなども消費税税率アップなど関係なく店にはお客様があふれています。
しかし、ニュースでは景気が悪い企業の業績は、あまり情報発信されません。セブンイレブンと同じコンビニ業界で見ると神奈川県を中心に出店展開するスリーエフは、消費税増税前から既存店の売り上げが減りつづけ大苦戦が続いています。ニトリは成長し続けていますが、同じ家具小売でも大塚家具は、消費税税率アップの影響を受け既存店の売上が落ち込み、社長のクビが飛びました。ユニクロは国内でビジネス堅調ですが、同じアパレル・カジュアルのライトオンは厳しい業績が続いています。

問題は、日本は資本主義経済の国なので業績の悪い企業の経営は長続きしないことです。SC相模原も、今年は町田・鳥取に営業成績が追いつくという事業としては大成長を遂げることができました。これは素晴らしいことです。しかし、来年はさらなる発展に向けて今から準備しなければなりません。先週のホーム最終戦で望月代表は「来年は強いSC相模原を作る。」と宣言しました。強いチーム作りはSC相模原の事業拡大に大きく貢献します。相模原市にJ3チームが存在する、だけでは駄目なのです。毎年毎年事業を成長させてこそ、SC相模原は継続して相模原市民に感動のドラマを提供できるのです。厳しい経済状態に負けない強力なクラブづくりに向けて、SC相模原サポーターの力を合わせましょう。
↓ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑

横浜Fマリノス嘉悦朗社長の講演を聞いて

2014-07-18 22:53:28 | クラブマネジメント
先週金曜日、横浜Fマリノスの嘉悦朗社長の講演会に参加しました。嘉悦社長の講演は2回目の参加ですが、前回は、講演の話の中の主語が「私が」「私が」の言葉で終始するのでどうしても自慢話にしか聞こえずスポーツマーケティングの面で参考になる情報が乏しい・・という印象でした。今回の講演も全体的には同じストーリーでしたが、逆に二回目なので嘉悦社長のエピソードを一つ一つ深く分析しながら聞くことができ結果、以下2点に関してセレッソ大阪の岡野社長と共通していると感じました。
1.Jリーグの現状に対する強い危機感
2.エンターテイメントとして多くの人に受け入れられる試合づくり
嘉悦社長の語りからこの2点を詳しく掘り下げてみたいと思います。

嘉悦社長の講演は「私が日産のゴーン改革の手法と同じ改革をマリノスにも試みた。」「結果として私が社長になってから観客動員は上昇傾向だ。」と、嘉悦改革について動画を交えた話が続くのですが、講演の終盤で「私がここまでやっても僅かな黒字にしかならない。」「Jリーグの観客動員数は右肩下がり。」「今のリーグのあり方に強い危機感を覚える。」とJリーグの今の現状に疑問を添えます。その為に、横浜Fマリノスが取った施策が、先日発表された「シティ・フットボール・クラブ」との提携です。シティ・フットボール・クラブは、マンチェスター・シティの経営母体となっている(ホールディングス)会社ですが、イングランドだけでなく、現在世界に3ヶ国のリーグのクラブの経営に携わっており、提携という形ながら横浜Fマリノスの経営にもアドバイスを実施します。Fマリノスの親会社・日産自動車も、シティ・フットボール・クラブとスポンサー契約し親会社含めた固い絆で結ばれました。
嘉悦社長は素直に「進んだヨーロッパのクラブ経営を学びたい。」と語っていました。この提携を、横浜Fマリノスが上手く活用すれば、Jリーグで最も海外事業が進んだクラブになり結果としてJリーグで最も進んだクラブになる可能性を秘めています。

「2.エンターテイメントとして多くの人に受け入れられる試合づくり」は嘉悦社長はそう意図して実施した訳ではありません。ただ、結果として同業のライバル企業とコラボレーションを進める中で、普段の試合の演出を変更せざるを得ず結果として新しいサポーターをスタジアムに呼び込むことに成功しています。一番解りやすい事例がミュージカルとのコラボレーションです。レ・ミゼラブルの劇中歌を帝国劇場のミュージカル俳優を招いてホームゲームで大合唱する。こうしたニュースがネットからあふれ出せば、休みの日ミュージカル観劇を楽しんでいた人たちをマリノスに巻き込むことができます。Jリーグのライバルは、週末をエンターテイメントで楽しんでもらおうと集客を狙う企業全てがライバルです。しかし今のJの試合では、ディズニーランドやUSJのハリーポッターにエンターテイメントとして勝てる要素が見当たりません。ライバルに学び古き悪しき事を変える。これは今Jリーグ全チームに必要とされている命題です。SC相模原も例外ではありません。
↓ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑


勝負にでたうどん県~この中に見る教訓

2013-12-01 23:45:21 | クラブマネジメント
本日、J2昇格に向けた入れ替え戦「ガイナーレ鳥取 VS カマタマーレ讃岐」の試合が行われ1-1の引き分けに終りました。なんとしても昇格したい讃岐、絶対に落ちたくない鳥取の意地のぶつかり合いの結末は次週鳥取での2戦目の結果によって決することになりました。
今年5月29日、このブログで「勝負に出たうどん県」という記事を書きました。これは5月28日、香川県が讃岐に2千万円出資することを表明したことを受けて書いたものですが、これ以降カマタマーレ讃岐は、今でもJ2昇格のために決死の資金獲得アクションを続けています。

最初の目標は2012年度決算書にある7,360万の債務超過の解消でした。讃岐は香川県・高松市・丸亀市など「官」から多額の出資を取り付けこの債務超過を解消、J2昇格の大前提となる、Jリーグクラブライセンス獲得に向けJリーグに申請書を提出します。こうした地元自治体の強力な実弾支援の成果が出て9月30日Jリーグはカマタマーレ讃岐にJリーグクラブライセンス付与を条件付きで承認します。しかしJリーグが課した条件はこれまた非常にハードルが高いものでした。それは、
①さらなる資本の増強を行うこと。
②来期の予算について、J2リーグにおいて年間を通じて安定した運営ができよう改善すること。
つまり、簡単にいえば今年度中にもっともっとお金を集めてきなさい。特に官に頼るだけでなく民間からの安定的な広告収入を得られるように基盤をつくりなさい。それを前提にJリーグクラブライセンスを与えます、ということです。

これを受けて讃岐は10月3日「今季J2昇格支援スポンサー急募!」という告知をHP上に発表、民間からの出資をかき集めようとアクションを始めます。10月20日SC相模原が讃岐と対戦しますが、讃岐の「勝たねばならぬ。」の姿勢は異常なほどプレーに現れていました。危険なシュート・クロスは手を出してでも止める、というプレーが2回讃岐選手から飛び出しました。監督も選手もこれだけのバックアップを受けてしまっては「負けました・・」では済まされないのです。こうして迎えた鳥取との入れ替え戦。次週の試合で、香川県下で行われた官民あげての資金集めアクションが実を結ぶかどうか?の結果が出ます。

讃岐のJ2に向けたアクションをこうして振り返って見ると、SC相模原にも非常に重要なメッセージを含んでいると思います。まず資本増強は、時間をかけて計画的に的確なアクションを積み上げていかないと実現しない、ということです。また、クラブライセンス獲得するだけのための無理な増資は、結果運よくJ2昇格を勝ちとっても、クラブ自身の収益力が向上したわけではないのでJ2昇格後も苦しいやりくりが続く、ということです。SC相模原が今年JFL3位になりました。SC相模原がJ2に向けて展望が見えてきたこの時期から、クラブ自身の収益力を高めるアクションを地道にさらに積み重ねる必要があります。もちろん、その実現にはサポーターの協力も不可欠です。
↓ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑


後輩に教えて欲しい!御給・森田!

2013-08-09 23:51:05 | クラブマネジメント
御給・森田・吉村が昨年まで所属した「SAGAWA SHIGA FC」は、優勝争いだけでJFLをリードしていた訳ではありません。SAGAWAは、2007年~2011年までの5シーズン審判への異議による警告がゼロだった事を受けてJFL特別賞を受賞しています。その上でこの5シーズンの間3回優勝しているわけですから、本当の意味でフェアプレーを持ってJFLサッカーの頂点を目指したチームでした。そのSAGAWA SHIGAの優勝に貢献した3選手が今年加入したSC相模原ですが、今度は曽我部が6月の天野の3試合出場停止処分を上回る4試合の出場停止処分を受けることになってしまいました。

私はベテランの御給・森田の2人が、代表や監督、後輩とよく話し合って欲しい、と思います。いうまでもなく「5年間異議による警告なし」がどのようにしてチームに定着していったか、をです。選手は試合に気持ちが入れば入るほど、相手選手の悪辣なファウルや不可解な判定に対し、異議や侮辱の言葉がダメだと分かっていても無意識に口が開いてしまいます。でもSAGAWAの選手は、それを声にしませんでした。5年間誰も声にしませんでした。そこには何か約束事やスポーツマンシップの教育などチームとして歯止めをかけていたのではないか、と私は思うのです。

SC相模原を社会人チームであるSAGAWAと同じモードのチームにする必要はありません。気持ちの入った熱いプレーが観客の心を動かす事は間違いないのです。しかし次に同じ理由での出場停止処分の選手がが出てしまえば「チームとしての指導が不徹底なのでは」という疑問が沸きおこることでしょう。「異議・侮辱はやめよう」といった掛け声だけでなく、熱い気持ちで戦っている中での無意識の心の叫びが「異議」「侮辱」にならない具体的な方策を御給・森田の経験を大いに参考にして実行し早急に歯止めを打って欲しいと思います。
↓ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑



忍者航空会社スターフライヤー

2013-05-04 18:30:45 | クラブマネジメント

ゴールデンウィークに入る前の週SC相模原は、4月21日のツエーゲン金沢戦の後、4月28日にはブラウブリッツ秋田戦で秋田に入りと遠方のアウェイ試合が続きサポーターの皆さんもお疲れだったかと思いますが、私はこの週4月23日~24日に福岡出張が入り、体力的にもギリギリのところで、なんとかやり過ごした一週間でした。

ただ、福岡出張には小さな一つの「楽しみ」があります。おそらく同じ「楽しみ」を持っているビジネスマンの皆さんは多いと思うのですが、それは往復の飛行機の移動です。私は、福岡や北九州出張の時には、JALでもなくANAでもない航空会社「スターフライヤー」を必ず使います。スターフライヤーでの移動は、多忙なビジネスの中にひと時の癒しを与えてくれるので、私にとっては本当に助かっています。

ご存知の方も多いと思いますが、スターフライヤーは主に福岡・北九州と羽田を結ぶ小さな航空会社です。羽田空港でも真っ黒な機体がひときわ目立っていますが、あれが航空会社スターフライヤーです。この黒い機体から、イメージキャラクターは「忍者」。運賃は、出発日一週間前までであれば繁忙期を除きたいてい羽田-福岡間片道で12,000円程度です。東京から大阪に出張する新幹線代よりも安い価格です。しかしこの航空会社の魅力は料金が安いだけではありません。

スターフライヤーは、日本版顧客満足度指数調査という顧客満足度ランキングで、国内航空会社4年連続No.1を獲得しています。まず座席ですが、シートピッチが広く、シートは革張り。全てのシートにディスプレーが着いており、NHKニュースやお笑い番組、ドラマ、アニメなどさまざまなビデオを見てのんびり過ごす事ができます。もちろん音楽を聴くこともできます。このように座席がビジネスクラス相当の上に機内サービスもビジネスクラス並み。タリーズコーヒーがお菓子付きで出てくるドリンクサービスも無料。もちろん飲み物は様々なソフトドリンクの中から選ぶ事ができます。機内ドリンクサービスの有料化が進む大手航空会社の方向とは逆行しているのです。

なぜ、スターフライヤーがこのような高品質なサービスを実現しているのか、については大きく2つの要因があります。まず、本拠地にしている北九州空港が24時間空港であるため、航空機(使用)回転率を上げる事ができる事。航空会社の2大固定費はいうまでもなく航空機材料(飛行機を買ったり借りたりするお金)と人件費です。ですのでJALの航空機が羽田-北九州を1日3往復ところを、スターフライヤーが6往復すれば、同じ額の固定費で、倍の売上を得る機会が生まれます。

スターフライヤーのもう一つの優れたところは、このJAL/ANAに対するコストアドバンテージを、価格競争力だけに反映させるのではなく、「サービス」に資本投下する経営判断をしたところです。JAL/ANAも、日本を代表する優れた航空会社ですから、羽田-福岡線をスターフライヤーと同じ価格にする事は、そう難しい事ではありません。現に、JAL/ANAの45日以上前の早割運賃を見れば羽田-福岡線は12,000円以下になっている便が数多くあります。しかし、機内サービスのレベルをスターフライヤー並みにするのは時間がかかります。また、羽田-福岡線だけ機内サービスのレベルを上げるというのは、世界にたくさんの航空機を飛ばしているJAL/ANAにとってみれば、ローカル線にグリーン車を走らせるようなもので、損益分岐点の判断において慎重にならざるを得ません。

企業は小さくとも「小さいからこそ出来る優位点」は必ずあります。また後発企業でも「遅れてスタートした優位点」も必ずあります。サッカークラブも同じだと思うのです。昨日、横浜Fマリノスと鹿島の試合には4万人を超える観客を集めるという素晴らしい営業成績を残していますが、鹿島は昨年&一昨年と2年連続の赤字、横浜は累損10億円と2チームとも財務状況は「赤点」状態。こうした日本のビッククラブのいいところだけを学び、ビッグクラブが出来ない部分で勝負する。今のSC相模原には、いい意味で忍者航空会社のようなユニークな経営をするクラブを目指して欲しいと思います。

↓ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑


<2013年展望>相模原市民の力は無限大

2013-01-07 23:59:00 | クラブマネジメント
本日も、昨日に次いで「先輩クラブに学ぶJFLクラブの活動レポート」第2弾です。カマタマ―レ讃岐の試合会場は現在2つの競技場を使い分けています。1つは香川県立丸亀競技場。その設備はJ2昇格のためのクラブライセンス申請でもパスできる収容人数約30,000人のスタジアムです。もう一つは香川県立総合運動公園・ラグビーサッカー場。こちらはメインスタンド800人のサッカー専用グラウンド。大半が芝生席ながらピッチとの距離が近く、ど迫力プレーを見る事ができるスタジアムです。

香川県民100万人の内、人口の40%を占めるのが高松市。よって高松市から近い香川県立総合運動公園を併用しファン層を広げているのだろうと推測されます。
ただ丸亀にしても、香川県立総合公園にしても、駅からはバスでの足が主となるため、カマタマ―レ讃岐は毎試合高松駅・丸亀駅から無料のシャトルバスを運行しています。SC相模原も、麻溝公園競技場に1,000人単位のお客様をお呼びするとなると、バスでご来場いただくお客様を如何に増やすかが重要なポイントになることは間違いありません。
カマタマ―レ讃岐のように無料にするのか、町田ゼルビアのように有料にするのか。どの駅と麻溝公園競技場をつなぐのか、など来場者の利便性にもっとも貢献できる方法を検討していく必要がありそうです。

今度は、実際にカマタマ―レ讃岐が、どのようなマーケティング活動で観客動員を図っているかが下の表です。
数字は、実際に行った回数です。一番左から、まず試合開催告知の「チラシくばり」です。カマタマ―レ讃岐の場合、こうしたボランティアの協力を促す時に、必ず選手・コーチが率先して活動をリードし、そこにボランティアのメンバーが集まり選手・コーチを助ける、という形をとっています。ボランティアの皆さんも、選手と触れ合うことができ、笑顔で会話しながら、チラシを駅で配ることができるのでモチベーションが上がります。そしてその様子をデジカメで撮影し、ホームページに感謝の言葉を添えて掲載していますが、非常に細やかな気配りが感じられ、いい取り組み方だな、と感心させられます。

次に「試合イベント」「地元イベント」ですが、これはSC相模原も、毎試合様々なイベントを開催し試合を盛り上げていますし、また地元のお祭り・フェスティバル・スポンサー様のイベントなどにもSC相模原は参加しています。ことしは麻溝公園競技場でどんなイベントを開催されるのでしょうか。楽しみですね。

サッカー教室は、地元の小中学生のサッカークラブに出向いて、選手が特別臨時コーチを務めるというもの。これだけだとどこのJFLクラブでも実施していますが、カマタマ―レ讃岐は、公立中学校の部活動に出向いてコーチを行う頻度が高いのが特徴です。こうした活動は当然「サッカーの指導」が主目的ではありますが、中学生とのふれあいを通じて「多くの中学生にスタジアムに来てもらう」ことも大事な目標の一つです。

アウェイ(試合)ツアーは、カマタマ―レ讃岐の場合、旅行会社との協業で昨年年4回実施しています。この時SC相模原にとって大事なのは「自らアウェイ(試合)ツアーを企画する」ことはもちろんですが「年4回のカマタマ―レ讃岐のアウェイ・ツアーの中に、SC相模原戦を入れてもらえるのか?」も同様に大事です。より多くのアウェイのお客様にご来場いただくにはどうしたらよいでしょうか。アウェイのサポーターの皆さんに「また来たい!」と言っていただくためにはどうしたらよいでしょうか。麻溝での試合開催時でのアウェイ・サポーターの皆さんに如何に楽しんでいただくのか、も観客動員には、欠かせない視点です。

「私たちサポーターはお金を払ってサッカーを見に行くのであってお客様。これら試合の舞台裏の情報は、実際にはSC相模原のスタッフの人が行う仕事でしょう?」確かにその通りです。でもそれだけでは、SC相模原が大きく発展していく事はないでしょう。
試合に参加して楽しむだけでなく自ら試合を盛り上げて楽しむサポーター、日常の様々な場面でSC相模原の試合を数多くの方に告知し満員になったスタジアムを見て喜ぶサポーター、こうした賢いサポーターが多いクラブこそが、大きく発展していくクラブだと言えなくはないでしょうか。だからこそサポーター自身が、スタジアムをお客様で埋め尽くす方法を熟知する必要があります。
企業がスポンサーとしてバックアップする資金には限りがあります。しかし相模原市民の力は限りなく無限大です。株式会社スポーツクラブ相模原は、こうした市民の力を引き出すオーケストラの指揮者でしかないのです。
↓ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑

<2013年展望>「目標はJFL優勝」の意味

2013-01-05 22:41:45 | クラブマネジメント
本日は、JFL昇格ではSC相模原の2年先輩にあたるカマタマ―レ讃岐の昨年の観客動員の状況を見ていきたいと思います。こうした先輩クラブの状況が、今年JFL1年生のSC相模原の観客動員活動はいかにあるべきか、をサポーターの皆さんとご一緒に考える足掛かりになれば、と思います。
それでは、カマタマ―レ讃岐の2011年・2012年の観客動員のスコアを見てみたいと思います。参考までに2012年、SC相模原の観客動員力は最大で1試合約1,100人だったことを念頭に置いて見てください。


結果の数字だけを見ると、カマタマ―レ讃岐の2012年観客動員数は、前年の2011年よりも下がりました。理由は明快で「松本山雅特需」が、2012年松本のJ2昇格で無くなってしまったためです。2011年9月11日の観客動員数11.178人と桁違いの人数がホーム・丸亀競技場に集結しましたが、これはカマタマ―レ讃岐のサポ―ターに加え、J2でも人気クラブである松本山雅ファンが数多く観戦に訪れた結果です。
ですので、2011年もこの11,178人を抜くとほぼ2012年と同数の、観客動員数が年間約38,000人、1試合当たり平均約2,300人。よって現時点でのカマタマ―レ讃岐というクラブが持つ観客動員力は現在1試合平均約2,300人程度と見てよいのではないかと思います。J2昇格のための観客動員力の目標は1試合平均3,000人ですから、カマタマ―レ讃岐は2013年あと1試合平均700人増やすためのアクションプランを考え実行する必要があります。

この数字で青く色塗りされているのは、1試合の観客数が2,000人未満の試合です。逆にピンクが3,000人以上観客が来場した試合です。これを見ると以下の事が分かります。
1.丸亀競技場の方が集客力がある。(明日、詳しく記述します。)
2.2011年JFL昇格した初年度は、最初の2ヶ月くらいは集客に大変苦しんだ。
3.2012年9月末以降、集客が伸び悩んだ。
ですのでSC相模原も、3月の開幕時点では観客動員で伸び悩むかもしれません。初年度の観客動員が、どの時点で立ち上がるのか?は、クラブ・選手の尽力だけでなく私達サポーターの「応援力」も大きく影響してくると思います。みんなで力を合わせて頑張りましょう。

2012年末の集客の伸び悩みについては諸説あろうかと思いますが、私は1つに9月27日の「カマタマ―レ讃岐、Jリーグクラブライセンス申請取り下げ」が、大きかったと思います。これにより2012年度のカマタマ―レ讃岐のJリーグ昇格が消えてしまいました。
やはり、チームが勝ち続けて勢いがあると、お客様は数多くご来場されます。逆に負けが込み地域リーグへの降格争いをしているようだと、ファンにストレスが溜まり、スタジアムへの足も重たくなります。ですのでSC相模原には、JFL1年生ではありますが、2013年是非ともJFL優勝を勝ち取って欲しい。「目標はJFL優勝!」と宣言しそれを有言実行することが、何よりも大きな観客動員を生み出す力となるはずです。
↓ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑

鹿児島県代表クラブ一本化の動き一部始終

2012-12-21 22:19:53 | クラブマネジメント
ヴォルカ鹿児島とFC鹿児島の合併が、ほぼ固まった模様です。以下に、これまでの経緯をまとめてみましたが、この流れからすると私は「FC鹿児島主導の合併になるのでは」と予想しています。この合併を調整したのは鹿児島県サッカー協会となってはいますが、その裏で日本サッカー協会の意向が強く働いたことも感じられます。JFL昇格がまだ見えないこの段階での1本化が、正しい選択だったのかどうかは、これからの新・鹿児島代表クラブの活躍にかかっていると思います。
では、今年9月からの経緯を眺めてみましょう。

9月3日
ヴォルカ鹿児島、Jリーグ準加盟(再)申請することを発表。この発表の席には鹿児島県サッカー協会も同席。
9月23日 
FC鹿児島がヴォルカ鹿児島を下し九州リーグ王者に。同時に地域リーグ決勝大会出場が決定。
10月1日 
FC鹿児島、Jリーグ準加盟申請することを発表。FC鹿児島は「同じ県で(複数の)Jリーグチームが活動するところもある」として、問題はないとの見通し。
10月5日
ヴォルカ鹿児島、Jリーグ準加盟申請が、承認される見通しがたたない事を発表。
「スタジアム要件を充足することが出来ないうえに要件充足可能な時期についても未確定な状況。要件充足にかかる期間、申請時期等を考慮すると、本年中の要件充足は非常に困難な状況である。」
10月13日
社団法人「鹿児島にJリーグチームを創ろう会」が九州リーグ所属の「ヴォルカ鹿児島」と「FC鹿児島」に統合を呼び掛ける。ヴォルカの運営会社社長は「協議には応じたい」とコメント、一方のFC鹿児島は「現時点ではコメントできない」と話している。
10月17日
ヴォルカ鹿児島が、全社1回戦敗退。地域リーグ決勝大会に出場できない事が確定。
11月4日
日本サッカー協会関係者のコメントとして「J3構想を検討」との(根拠のない)噂記事がメディアに。
11月13日
鹿児島県サッカー協会が、FC鹿児島のJリーグ準加盟申請を承認。この時点で鹿児島県サッカー協会は、それぞれ2チームの準加盟申請を承認したことになる。
11月18日
FC鹿児島が 地域リーグ決勝大会1次ラウンド敗退。
12月1日
鹿児島県サッカー協会が、鹿児島市の協会事務局に、Jリーグ入りを目指すFC鹿児島とヴォルカ鹿児島の代表者を呼び、両クラブの統合を要請した。これに対し、両クラブ側は「前向きに努力する」と回答した。早ければ2013年シーズンからの統合も視野に、近いうちに結論を出すことで合意した。
12月18日
FC鹿児島とヴォルカ鹿児島は18日、鹿児島市の県サッカー協会で統合問題を大筋合意。2チームを存続させた上で、一方をトップチームとして位置づけ、レギュラークラスをまとめるなどの方法を模索している。

この経緯を通して感じられるのが、ヴォルカ鹿児島の手詰まり感です。ヴォルカ鹿児島にとっては「Jリーグ準加盟承認」が鹿児島県代表になる手続きと、著名運動も含め必死に準加盟の承認を得る活動を続けてきました。しかし、10月5日の「見通したたず」発表に加え、10月17日には地域リーグ決勝大会の進出に関しても望みが断たれてクラブとして、目の前の希望を失ってしまいます。
もともとヴォルカ鹿児島は、9月3日のJリーグ準加盟申請の手続きの前提として、中島社長の退任と新社長の公募、運営組織の変更をも発表しており、今回の合併の話に前向きだった状況がよく理解できるところです。
12月29日(土)FC鹿児島はシーズン終了報告会を予定しています。この場で、FC鹿児島・徳重社長から、新しい鹿児島からJを目指すクラブの全体像が発表されるのではないでしょうか。
↓ブログ応援のために下のボタンをクリックしていただけると嬉しいです!↓
にほんブログ村 サッカーブログ JFLへにほんブログ村 サッカーブログ S.C.相模原へ
サッカーブログ JFL
↑携帯電話からはこちらをクリック。ありがとうございます。励みになります。↑