S.C.相模原サポーターブログ

SC相模原を楽しく応援するブログです

地域リーグ決勝大会、参加出場枠への提言

2009-12-31 02:19:02 | フォーキャスト
地域リーグ決勝大会出場は、地域リーグ1部・2部で戦うクラブだけにとどまらず、SC相模原のような都道府県リーグの有力クラブにとっても、大きな目標です。またこの大会への出場する、という目標があるからこそ、選手たちは毎日仕事を終わったあと、多少疲れていてもサッカー練習に打ち込むモチベーションとなります。クラブ関係者・サポーターにとっても、チームをバックアップする、資金援助するクラブの大目標となっています。そうした関心度の高さは年々増してきており、今年の松本での決勝大会はサッカー専門誌でも大きな誌面スペースを割いてこの結果をレポートしました。またNHKの地方局の中継、JFAでもネットTVで中継するなど、多くの人の強い関心を背景にメディアもこの大会を大きく取り上げるようになってきました。

地域リーグ決勝大会の素晴らしい点は、その勝ち抜きの構成・システムも絶妙な設計となっているため、ほとんど「消化試合」が発生せず、また「1点の重み」で順位が変わるため、選手・チーム関係者・サポーターはチームの勝ち抜きをドキドキ・ハラハラしながらプレー&応援することとなります。ここがまた非常に面白いところです。故にネット・ブログでも数多く取り上げられ、リアルタイムで試合経過を伝えるブログも増えてきました。リアルタイムで局面ががらりと変わるからです。

ただこの大会の未完成な部分が、唯一その16チームの出場枠設定の手順にあると思います。上記の表は過去3年の出場枠配分の結果と、2010年出場枠の予想を記してあります。この出場枠に関しても年々、さまざまな工夫と改善が凝らされてきました。2007年までは、1次リーグで4チーム編成と3チーム編成のグループが混在していたため、「3チーム編成グループの優位」がありましたが、2008年以降この不公正な組分けは消滅しました。また全社枠も2に増えたため、地域リーグ毎の実力差のアンバランスを緩衝するだけでなく、県リーグの有力チームにも夢を与える結果となっています。最後の課題はピンク色に塗られた⑥の出場枠である「上記出場枠で16チームに満たない場合の出場チーム」の中で「前年度社会人連盟登録チーム数の比率配分」です。

残念ながら「前年度社会人連盟登録チーム数の比率配分枠」(以下登録数配分枠)だけが、チームの実力・選手の努力と関係が薄い判断で出場が決まります。この意図は、「サッカーの底辺拡大&連盟収入拡大への貢献」に応じて参加枠を配分するものと理解しています。確かに各都道府県協会は、チーム登録数を向上させるモチベーションにはなることでしょう。ただ「決勝大会進出を100%競い合って勝ちとった出場枠」ではない為なのか、この枠からの参加チームはやや精彩を欠く結果となりました。
       

ここからは、私の提案ですが、全国の地域リーグ2位(決勝進出枠等での参加が決まっているチームを除く)+全社3位のチームを集めて「予選会」を開催したらいかがでしょうか。例えば2009年でシュミレーションしてみると、以下の通りです。こうした2位チーム同士で戦い、勝ち残ったチームが地域リーグ決勝大会の出場資格を得る方がスポーツの大会らしくすっきりします。まさに実力でチャンピオンを決める大会にふさわしい選択の方法だと私は考えます。
         
来年は、ここの「登録数参加枠」が3に増えます。このレギュレーションができて3年目、そろそろ見直すべきタイミングに来ているのではないか、との提言を添えて本年2009年、当ブログの筆を納めたいと思います。


来年もお目汚しでなければ、是非また当ブログ アクセスいただきますよう、心からお待ち申し上げております。     よいお年を!   ブログ筆者

サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ

地域リーグ本命チームの来年度編成戦略を探る

2009-12-30 12:38:06 | ライバル達の咆哮
上の図は、地域リーグ主要チームの来年度に向けた新チーム編成作業の進捗を、まとめたものです。ピンクの枠の選手は、今シーズンでの退団・移籍が発表された選手。青字が「Jリーグ」経験選手・監督です。これを見ると、来年全社・地域リーグ決勝を狙う主要チームが、「血の入れ替え」に近い10人前後の選手の退団を発表していることが一目遼全だと思います。

特に手塚監督を招へいした福島ユナイテッド、北野監督を招へいしたカマタマーレ讃岐は、まさに「手術」の状況。福島ユナイテッドは、各ポジションから全国レベルで通用する将来性のある選手だけを残しましたが、残る14人の選手を「退団」にしてしまいました。手塚監督は、今年まで指揮を執ったファジアーノ岡山のレベルを想定し、チーム全体の底上げを狙っているのです。カマタマーレ讃岐は、DFの選手が大量に退団となっていることから、北野監督が「守備の再構築」を、編成作業では重点目標に置いている事が 明確に理解できます。特に青字のJ経験選手でも、一定のレベルに達していなければ、残留することができませんでした。長野パルセイロもまず守備の再構築から手をつけていくようです。主力攻撃陣は、ほぼそのまま残しました。「薩川流」守備ブロックの構築がどのように進んでいくのか、注意深く見守っていきたいと思います。

2009年全社3位・tonan前橋や2010年全社開催県・レノファ山口は「育成型のチーム」で、上記リストの他にも「サテライト」の選手が多数選手登録されています。この表にはありませんがそうした育成型チームであるレノファ山口でもサテライトを含む12人の退団選手を発表しました。地元開催である全社での好成績を目指すべく選手獲得作業を積極的に始めているようです。tonan前橋は、一年通して選手の移動が激しいチームですが、この年末はまず主力の外国人選手の退団が発表になりました。チーム力維持・向上を目指し、さらに強力な柱となる外国人助っ人の獲得を第一目標においているようです。

さぁこれから新入団選手の獲得活動が本格化します。福島ユナイテッドは既に第一回目のセレクションを終了しており、カマタマーレ讃岐も1月セレクションが予定されています。長野パルセイロも含め、これからの新入団選手の獲得の結果でどのようなチームづくりを目指すのか、その設計図がさらに明らかになります。


「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」  孫子の兵法より

来年SC相模原は、「全社・地域リーグ決勝で上記チームに連勝する」レベルまで、チーム力を向上させることが編成・育成の目標となります。有力選手の獲得はもちろん、現在の主力メンバーがレギュラー・控え選手全員で、「サバイバルトーナメントに負けない常勝チーム」という高い目標に向けて強化を進めて行かなくてはなりません。幸い今年の年初のオフは、神奈川県社会人選手権まで1ヶ月以上、さらに県1部の横浜コブラ戦までは2ヶ月あります。上記チームがどのようなレベルのチームを目指し動いているのか?そうした動向を視野にいれながらSC相模原も強化を進め強力なチームになって欲し~い!です。頑張れ!SC相模原。

サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ

長野パルセイロ薩川監督・町田ゼルビア相馬監督

2009-12-29 11:22:22 | ライバル達の咆哮
静岡県のサッカーの名門高・清水商業高等学校。多くのJリーガーを輩出し続けているこの清水商の歴史の中でも「史上最強チーム」と呼ばれたのが、1991年のチーム。SC相模原望月重良代表が2年生として加わっていた時代です。3年生に名波浩、山田隆裕、大岩剛、薩川了洋、2年生に望月代表と西ケ谷隆之、1年生に興津大三、平野孝と、レギュラーの11人全員が、その後Jリーガーになったというとんでもない強さの高校生チームでした。その望月代表のチームメイトであった、薩川了洋氏が、正式にAC長野パルセイロの監督に就任(昇格)しました。長野パルセイロは、北信越リーグ4強と謳われる名門クラブの1つ。4強の内、松本山雅・ツェーゲン金沢は、今年JFL入りを決めましたが、長野パルセイロのチーム力はこの2チームと同レベルの強豪チームです。現段階では、来年の地域リーグ決勝の本命チームの一つと目されています。さぁ全社・地域リーグ決勝・天皇杯予選で「薩川 VS 望月」の清水商業先輩・後輩対決は実現するのでしょうか。今から非常に楽しみですね。

相模原市の隣り、町田ゼルビアに元鹿島アントラーズの左サイドバック相馬直樹氏が監督に就任しました。言うまでもなくSC相模原JY名良橋総監督とは、鹿島アントラーズの同じ歳のチームメイト。日本代表でも、左と右のサイドバックを務めた名コンビです。2010年のJ2入りを強力に推し進める町田市民との約束「JFL4位以内」実現が、相馬新監督の唯一無二の目標です。まずは、JYでの「相馬 VS 名良橋」対決の実現が、2010年期待されるところです。

指導者としてのスタートを、Jリーグではなくこうした県リーグ・地域リーグ・JFLといったカテゴリーで、始めるのはとてもよい事だと思います。なぜなら指導者として非常に幅広く重要な課題をマネジメントする環境にあるからです。またその結果もチーム成績・チーム経営という形で明確に採点されます。Jのクラブは、施設・企業・人材など恵まれた環境の下でコーチ陣も組織化されていますので、指導者は与えられた役割の中で、高い技能の習得を目的としたコーチングに徹する言わば「サラリーマンコーチ」です。しかし、「Jに上がろうとするクラブ」は、そうはいきません。一人でチームの指導者・チームスタッフ・経営者・選手の親代わりに至るまでを一手に担わざるを得ないのです。
例えば、こうしたカテゴリーの選手はJの選手のようにサッカーだけに集中しているのではなく、働きながらサッカーをしているケースが多く、生活の大半がサッカーとは離れた時間の中に身を置いています。そうすると選手が成長をするためには、練習時間以外の生活をきちんと自己管理できているかどうか、自主トレを毎日欠かさず実施しているかどうか、など選手の私生活まで高い関心を持つ必要があります。それは高校サッカーを指導する教員に近い作業です。
この他マネジメントとして経営者として選手以外のチームスタッフのリーダーとしての役割も対応する必要がありますから、こうした中で指導者としての成果と成功を収めるには、幅広い知識と技能を獲得する他に、なによりも「人格」や「人間性」を指導者自ら磨いていかなくては、リーダーシップを発揮できません。それゆえこのカテゴリーで成功を収めた指導者は、人間的にも大きな人材である事は間違く、その後Jクラブなど、どこのカテゴリーのチームでも一定の成果を収める事ができるはずです。
日本サッカー界を担う「監督の中の監督」がこうした人間的な修練を通じ、成功を獲得した人材から生まれる事は疑う余地もないのです。

サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ

2010年全社会場・山口県のサッカー場を視察する

2009-12-28 01:42:55 | フォーキャスト
来年平成22年10月に全国社会人サッカー選手権大会(以下全社)が、山口県で開催されます。翌年開催のおいでませ!山口国体のサッカー会場が発表になっており、そのプレ大会として来年の全社も同じ会場が使われるものと想定されます。そのグラウンドとは以下①~⑥のサッカー場です。
①山口きらら博記念公園 サッカー・ラグビー場(芝生席5,000人)
②山口きらら博記念公園 スポーツ広場(芝生席9,000人)
③おのだサッカー交流公園 サッカー場(芝生観客スタンド4,000人)
④おのだサッカー交流公園 多目的スポーツ広場(土グラウンド)
⑤乃木浜総合公園多目的グラウンド(小規模観客スタント有)
⑥下関市営下関陸上競技場(24,000人収容のスタンド)
*維新百年記念公園 サッカー・ラグビー場(観客席3,200人)
今年の千葉大会は7会場を設定しており、又おのだサッカー交流公園の多目的スポーツ広場が土グラウンドであるため、レノファ山口のホームグラウンドである維新百年記念公園も、(国体では使いませんが)全社では使用される可能性があります。ただメイン会場は下関陸上競技場になるのではないでしょうか。規模がこの会場だけ収容人数も非常に多く、交通も至便なことがその理由です。

あと「地元枠」での参加チームはどこになるかも注目です。レノファ山口・FC宇部ヤーマン・日立笠戸のなかから、中国地区予選を勝ち抜けなかったチームが第一候補でしょうか。メイン会場が下関ですとFCバレイン下関が推薦される可能性もあります。このようにこの大会が、サッカー後進県といっていい山口県においてサッカーが盛り上がるきっかけとなれば!と思います。特にレノファ山口は、優勝して地元をなんとか盛り上げたいと当然狙っているものと思われます。

SC相模原も、この山口で「5日間の死闘」を繰り広げ、何としても地域リーグ決勝に駒をすすめましょう。(もちろんその前に神奈川県社会人サッカー選手権優勝が必須ですが。。)皆でフグをつまみに優勝の乾杯をしましょうネ!約束ですよ~SC相模原!

*参考・・おのだサッカー交流公園 多目的スポーツ広場は、クレーから天然芝グラウンドへの改修が実施されるとの事です。
サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ

神奈川県社会人サッカー選手権大会対戦カード決まる

2009-12-27 01:36:23 | SC相模原日記
神奈川県社会人サッカー選手権大会の、日程と想定される対戦相手が決まりました。対戦相手はほぼ当ブログでの想定通りの相手となりました。2部1位でシードされたSC相模原は、2回戦からの登場となり初戦おそらく大船FCとの対戦となります。無難に勝利した後の3回戦は間違いなく横浜GSFCコブラとの対戦です。準々決勝の、かながわクラブ戦を経て、準決勝は六浦FCとの決戦となります。そして決勝は、横浜猛蹴と日本工学院Fマリノスの勝者と戦います。今年1部リーグでは、横浜猛蹴が勝ちましたが、日本工学院Fマリノス・永山コーチはこの試合の負けた原因に対し、きちんと対処してくると考えます。接戦必須ですが日本工学院Fマリノスが、SC相模原の決勝の相手と想定しています。

今回の決定で一番の朗報は開催グラウンドです。全て天然芝のグラウンドで、観戦しやすい場所ばかりです。(積雪など前後の天候により当然コンディションは、変わってきます。)SC相模原にとっては今年と同じく県リーグ1部の「横浜3強」~コブラ・六浦・猛蹴~に連勝することが、優勝の条件となります。逆に「横浜3強」視点でみると、SC相模原・さがみ大沢・ブレッサ相模原+日本工学院Fマリノスの「相模原+八王子勢」を連破することが優勝への道となっています。来年の神奈川県社会人サッカー選手権大会は、「横浜三強 VS 相模原+八王子勢」の勝負で決着すると言ってよいでしょう。SC相模原には、油断することなく万全の準備を持って試合に臨んで欲しいと思います。頑張れ!SC相模原。

サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ

チーム編成に見る鹿島と名古屋の格差

2009-12-26 17:11:58 | クラブマネジメント
皆さん、クリスマスは楽しく過ごせましたでしょうか。SC相模原サポーターブログも2日間「クリスマス休暇」をいただきました。昨日仕事でアメリカのビジネスマンにメールを送ったところ、「Merry Christmas & Happy New Year」の自動メッセージが返信されてきました。もう欧米は完全に来年年始までお休みモードのようです。こうした中でも、非常に慌ただしく動いていたのは、Jリーグの移籍市場です。チーム編成作業は、来年・そして将来のチームを構成する上で非常に重要であり、その作業の中でクラブ戦略の一端を読み取ることができます。今年特徴のあった幾つかのクラブの編成作業を見てみたいと思います。
     
【鹿島控え選手は宝の山】
J2上位~J1下位のチームにとって鹿島アントラーズの控え選手は、今や「宝の山」となっています。鹿島から移籍した若手選手は、手頃な年俸の反面ハズレが少なく、多くの選手がチームの主力として活躍してくれるからです。今年J1に昇格したベガルタ仙台・セレッソ大阪にとって「元鹿島」選手がいなかったらこうした成績は残せなかった事でしょう。今年はさらに、拍車がかかり今までに、パク・田代・増田・後藤の4選手の移籍が決まりました。鹿島は、来年もACLとリーグの過密日程か続きますので、控え選手の流出は痛いところですが、また次の若手が不思議と伸びてくるので安定した成績を残しています。鹿島が「育てる組織を持っている事」は、3年連続J王者たる理由の一つであろうと思います。
      
【オールスター選手だけでは勝利は望めない】
名古屋の編成作業は、トヨタの支援をバックに毎年「日本代表クラスの選手」を獲得することによりチーム力を向上を目指しています。また外国人選手に関しても各国代表クラスの選手を狙いに行きます。今年も、移籍市場の目玉だった大分・金崎、浦和・闘莉王の獲得に成功。その結果が上の表。元外国籍・現外国籍の選手だけで6人を占めています。また他のレギュラー陣も日本代表クラスの選手を、他のJチームから引き抜いた選手が多く、選手のポテンシャルだけなら間違いなくJ1で一番のはずです。しかし、今年のJ1では9位に終わり、残る天皇杯優勝にすべてを賭けるという状況です。言うまでもなくサッカーは団体競技ですので、こうした強力な個の力を、一つのピースとしてまとめあげる組織・チーム力を形成していく必要があります。この辺が名古屋の来年に向けたチーム作りの大きなテーマではないかと思います。(でも天皇杯頑張って欲しいです。ACLに出て欲しいチームの一つです。)

サッカーという競技、勝負の最後の分岐点は、「1対1」の勝負に勝つか、負けるか、だと思います。その意味で、「個の力」のレベルが高い位置で揃っていないと大事な勝負には勝てません。しかし、その「個の力」を育てゲームで引き出すのは、「組織の力」です。鹿島と名古屋の今年のチーム編成作業を通して、強力な「組織の力」の維持向上を通じて「個の力」の向上を引き出そうとしているチームと、あくまで強力な「個の力」前提でチームの「組織力」を構築しているチームとの差が、今の鹿島と名古屋のチーム実績の差である、と言っても過言ではないと思います。

*参考;12/26 夕方名古屋はバヤリツアとの契約延長をしない事を発表しました。
サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ

地域リーグの下剋上を狙う36歳のリーダー達

2009-12-23 21:26:25 | クラブマネジメント
私たちのSC相模原・望月重良代表は、1973年生まれの36歳。来年は、数ある地域リーグの有力チームを飛び越して、神奈川県1部リーグから「下剋上」でのJFL入りを目指します。ところが何の因縁か、この同じ年1973年(昭和48年)生まれの36歳監督が率い、SC相模原と同じく県リーグ1部からの「下剋上」でのJFL昇格を目指すチームが、全国に他に2つあります。

1つは静岡県1部リーグ「藤枝MYFC」。監督は清水エスパルスのDFとして活躍した斉藤俊秀氏・36歳(上記写真左下)。今日、コンサドーレ札幌入りを決めた中山雅史選手の移籍先候補の1つとして話題になった、中山選手の故郷・藤枝市をホームタウンとするチームです。インターネットのユーザーが「コミュニティ」としてクラブの「オーナー」となり、ネットを通じてサッカークラブの運営に参加するという非常に実験的なクラブ。藤枝市がホームタウンというよりは、言うなれば「ネット・クラブ」です。2012年のJリーグ入りを宣言しており、その実現のためには「下剋上」でのJFL昇格が必須です。斉藤監督の他、浦和レッズで活躍したMF酒井友之選手らのJ経験選手や外国人選手の他、地元藤枝市出身の有力選手が集まりチーム力強化を続けています。

もう一つは、今年大阪府一部リーグを制した「FC大阪」。監督はガンバ大阪で活躍したMF森岡茂氏・36歳(上写真右下)。元京都サンガの辻本茂輝を始めJ経験選手5~6人を擁し、大阪府1部から「下剋上」でのJFL昇格を経て、大阪府3つ目のJチーム誕生を目指します。ASラランジャ京都・バンディオンセ加古川・三洋電機洲本・奈良クラブなど強豪そろう関西1部リーグの壁を「36歳監督」が如何に打ち破っていくか、興味はつきません。

先日のクラブワールドカップ2009を制したFCバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督は38歳。日本のJチームの監督は、まだプロサッカーの歴史が浅いためか、経験と実績との間に一定の関連性が見出せますが、世界のサッカークラブでは年齢は関係なし。望月代表の師であったアーセン・べンゲルがフランス1部リーグ(リーグ・アン)ナンシーの監督に就任したのは35歳の時。その後フランス・日本での監督経験を通し、今はプレミアリーグビッグ4のアーセナルの監督としてサッカー界でその名を知らぬ人はいない「監督の中の監督」になりました。日本でもこの3人の「36歳」若手指導者の采配は、来年の県リーグ及びJFL昇格争いの中で、是非注目して欲しいところです。指導者は現実のクラブを指導してこそ、その経験とスキルを高めることができるはずです。S級ライセンスは、その「道具」にしかすぎません。そう考えると、こうした若手指導者3人は、次の日本サッカー界を率いる「監督の中の監督」候補なのかもしれません。

サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ


芹沢・藤田・大野・平川、ありがとう!

2009-12-23 00:47:15 | SC相模原・記念日
本日、SC相模原オフィシャルブログを見て、驚かれた方も多かった事と思います。先日、退団発表した森野・佐藤・児玉・長崎の4選手に続き 本日さらに、大野・平川・芹沢・藤田の4選手も退団を発表しました。移籍・退団は4選手のみと思っていましたので驚きました。クリスマスの直前にまた4つの応援歌が途だえます。

芹沢選手の大学卒業&就職に伴う「SC相模原退団」は、「サッカー卒業式」。2年間、サッカーチームが新しく立ち上がり成長する物語を、一緒に綴ってくれました。出場機会は少なかったですが、しんよこフットボールパークで芹沢選手がゴールに向かって突進する雄姿を、今もこれからも忘れません。この経験は社会人となっても絶対生きるはず、頑張れ!芹沢!ありがとう!
せりざわ! せりざわ! せりざわ! せりざわ!

今年、右SBとしてポジションを取ったかに見えた藤田選手でしたが突然の退団発表となりました。CH・SBとどこでもこなせるマルチプレーヤーで、SC相模原のポゼッションサッカーを構成するキープレーヤーの1人でした。SC相模原退団の後も、どこかのチームでプレーを見たい、プレーを続けて欲しい選手の一人です。たとえそれがSC相模原のライバルチームであっても。ありがとう!
ふじた! ふじた! ふじた! ふじた!
     

大野選手のプレーは、私たち素人サポータでも、月追うごとにどんどん成長していることが、感じ取れる選手でした。アスリートとして肉体・顔立ちも引き締まり、選手層の薄いストッパーとして来年も嘱望されていたはず。だんだんSC相模原のパスサッカーのピースとして組み込まれるくらいパス・フィードの技術も正確に研ぎ澄まされていた途上の退団。藤田と同じで、この2年間の成長を、是非別なチームで花咲かせて欲しいです。ありがとう!
おおの! おおの! おおの! おおの!

最後に平川選手。「もっとも過酷なポジション」であるセカンドゴールキーパーとして、今年のSC相模原の快進撃を支えてくれました。しかし、その背中には「俺が正ゴールキーパーだ」という向上心が、いつも現われていました。日々のトレーニングは、常にゴールマウスを守るため。どんなシュートでもはじき飛ばす時のため。その想いを、その努力を、次のチームで是非「ゴールを守る鬼」となって、SC相模原の前に立ちはだかってください。ありがとう!
ひらかわ! ひらかわ! ひらかわ! ひらかわ!

SC相模原にとって、これだけの多くの選手と別れを告げる事は、はじめての体験です。愛し応援し続けた選手たちがSC相模原のピッチから去るのは、さびしい限りです。しかも創設・立ち上げに尽力してくれた選手たちばかり。。。ただ今まで数々のチームからチームへと退団・移籍を経験してきた望月代表・秋葉監督の判断です。SC相模原が、次のステップに昇るための人事と信頼しましょう。最後にサポーターのエールをもう一度。

せりざわ! せりざわ! せりざわ! せりざわ!
ふじた! ふじた! ふじた! ふじた!
おおの! おおの! おおの! おおの!
ひらかわ! ひらかわ! ひらかわ! ひらかわ!


サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ

地域リーグ主要チームの新監督固まる

2009-12-22 00:54:35 | ライバル達の咆哮
SC相模原が、JFL入りを争う主要チームの監督人事がほぼ固まりました。それが上記の表です。見ての通りJリーグ監督経験者の新監督就任が増えています。まず、福島ユナイテッドが今季までファジアーノ岡山監督だった手塚聡氏の新監督就任を発表。前後してカマタマーレ讃岐が前ロアッソ熊本監督の北野誠氏の新監督就任を発表しました。またツェーゲン金沢に破れ東海リーグで新しいスタートを切るFC刈谷は、アマラオの監督就任内定が報道されています。今までの地域リーグの監督は、レノファ山口やtonan前橋、YSCCのようにチームのOBや県協会技術委員長が就任するケースが多かったのですが、これからは我がSC相模原も含めて、地域リーグ指導者の領域にもJリーグの人材がどんどん入っていくでしょう。おそらくパルセイロ長野も、J経験者を就任させる可能性が高いと思います。

監督力はチームの基盤形成に大きな影響を与えます。ですので経験豊富な新監督による新しいチーム作りでチーム力がガラリと変わる可能性があります。特に福島ユナイテッドFCとカマタマーレ讃岐は、これからのさらなる新戦力の補強によっては、全国地域リーグの勢力バランスを大きく変える可能性があります。ただでさえ沖縄かりゆしの解散による九州リーグのさらなる地盤沈下、北信越2強のJFL昇格で来年の地域リーグの勢力図は変化している真っ只中です。この次は各チームの戦力補強がどうなるかが、当面の着目点です。

SC相模原は、こうした動きに動じる必要は全くないでしょう。秋葉監督・名良橋総監督と望月代表がリーダー一丸となってチームづくりを進めていけば、来年JFL昇格に届くはずです。それは今年YSCCが、あそこまでやってくれた事が、一つの目安になっています。ただ目標達成を阻もうとするライバルに老獪な監督が増えた事は、来年夏以降の戦い方を考える時は、大いに計算にいれておくべきだと思います。チーム一丸となって頑張れ、SC相模原!

サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ

J1監督に必要なキャリアとは?

2009-12-21 00:55:59 | クラブマネジメント
SC相模原は、選手も監督もチームもサポーターも「共に成長していく」チームです。ですから、関係者・サポーター皆が常に学び成長することが、チームの本当の成長につながります。秋葉監督も監督2年目のシーズンを迎えますが、大好きな秋葉監督の来年の飛躍を祈念して、今日は来年のJ1の監督が、これまでどのようなキャリアをたどって来られたかを調べJで成功する監督像の一端を浮き彫りにしてみました。それが上の図です。監督歴は年数です。

まず、大きく分類して4つのキャリアの方々に分かれます。
【1.実績10年以上の名伯楽】
外国人監督であるオリベイラ、フィンケ、ペトロビッチ、クルピの4人に西野を加えた5人が、監督歴10年以上のベテラン監督です。しかもオリベイラ、フィンケは、選手としての実績はなく監督・コーチ専業として30年以上取り組んで来ています。ペトロビッチ、クルピ、西野さんも現役時代よりも監督としての実績が高い評価をされている「名伯楽」。セレッソを除きJ1上位チームの監督には、このタイプの監督が指揮を振るっています。
【2.監督歴・コーチ歴の豊富な人材の起用】
黄色の部分の5人の監督は、Jリーグ発足前後には選手生活を引退し、J発足後「コーチ・監督業」で実績を積み重ね、一定の評価・実績を勝ち得ている実力派監督です。特に三浦俊也監督のように、選手経歴なしでもコーチ・監督として一定の地位を勝ち得ることができるようになってきています。
【3.ヘッドコーチから昇格した若手監督】
ヘッドコーチとしてサポートしてきた監督の退任を受けて、監督に昇格した方々です。年齢が41歳~42歳のこれから実績を積みあげようとする若手監督の名前が並んでいます。それまでのクラブの歴史・人材・戦術を活かして、チームを上昇させることを期待されている監督です。
【4.チームのスター選手が監督起用】
チーム生え抜きのスター選手を、監督に起用しているチームです。長谷川健太、ストイコビッチ両監督は、チーム・サポーターの期待にこたえる実績を上げています。これからもJで活躍した選手が、どんどんコーチとして実績を積みJ1監督として就任して欲しいですね。

現在のJ1監督で言える事は、「どれだけコーチ・監督として選手の人生と向き合ってきたか、チームマネジメントとして組織のリーダーとして勉強し経験を積んできたか」の豊富な人材が監督になっている、と言ってよいと思います。もちろん戦術・トレーニング・スポーツ医学・心理学・メディア対応などの基本的な「監督技術・コーチ技術」に秀でた人材であることはいうまでもありません。ただそうした技術を施す対象が、「選手=人間」であることが、監督業・コーチ業の特性です。オシムの言うように学校の先生に近い仕事かもしれません。選手も、人生を賭けていますから真剣です。スタッフもチームを支えようと公私の別なく人生をチームに注ぎ込みます。こうした力をうまく一つにまとめあげるリーダーが、J1の監督として実績を残す傾向にあるようです。

サッカーブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ JFL・(地域リーグ)へにほんブログ村 サッカーブログへ