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SC相模原の音

2013-04-06 13:17:33 | マーケティング
私は、某企業のマーケティング部門に勤めています。
ベテランの企業人の方でも「マーケティング」に関して誤解をしている方が多いのですが、マーケティングの業務目標は、会社や部門の「売上・利益目標の達成」です。来場者数や視聴率ではありません。私の会社のマーケティング部門の目標も、会社・部門の売上&利益目標の達成しかありません。営業部門となんら変わりはありません。ただ誤解している方、誤解している企業が多い事は事実です。アクセス数だのCM画像閲覧者数でもありません。こんなものはマーケティング部門の業務目標にはなりません。

だからイベント・マーケティングも真剣勝負です。そこでお客様がどのくらい購買行動を起こすか、売上がどれだけ上がったのか、それだけが勝負です。デジタル・マーケティングも一緒です。WEBサイトに広告を出した、そこでいくら売上・利益が上がったか、がデジタル・マーケティングの唯一の目標です。よく「広告で認知度が向上した」などという広告効果のレポートを見ますが、それはそれこそ大学生の答え。皆さんのお勤めの会社でマーケティング部門や宣伝・広告会社がこんなことを言ってきたら「広告費返してください」と言ってあげてください。「君の仕事は売上を上げることだ」と。

トヨタ自動車のマーケティングの幹部の方とお話しさせていただいた時に、彼が言っていたことはトヨタ自動車のブランド・マーケティングの部門の人は基本、自分の担当する車の「ドアの音」「エンジン音」「室内の匂い」「シートの触感」を他の車との違いを聞き分けられる、かぎ分けられるようにならないといけない、と言っていました。その微妙な音の違い、匂いの違い、触感の違いが売上・利益に直結するそうです。最後、購買行動を決めるのは人間の5感である、という考え方は私達の会社と同じだな、と感じました。

だからイベント・マーケティングの時、お客様の5感に触れる部分のチェックは、私も絶対に人任せにしません。責任者たる自分が確認します。マイクの電池は残量がどれくらい残っていようが、全て新品に交換させます。また交換した証を示させます。会場ごとに異なる音響設備も自分で確認し、操作する人と会話し、そのスタッフの力量もチェックします。椅子・机・床は有名なホテルの宴会場であっても、納得しなければもう一度掃除させます。お客様の動線上の視界に入ってくるものも全てチェックします。百貨店などにお勤めの方は多分「そんなの当たり前」と思っていただいていると思います。特に「音」が、売上・利益に直結する事は、ビジネスマンであれば広くご理解いただけていると思います。

その意味で、先週の栃木ウーヴァ戦での麻溝公園競技場の音響は、お金払って来場されたお客様に、聞かせる音ではありませんでした。ここが大事な事ですが、これは音響設備を維持管理している麻溝公園競技場の問題ではありません。ましてや音響を担当しているボランティア・スタッフの方の責任でもありません。DJの方のミスでもありません。マーケティング責任者であるSC相模原の責任です。イベントの生命線である音響設備に関してチェックを怠った、音声テストをしなかった、ということです。「ガキの使いやあらへんで!」だったら即タイ・キックです。本当は、競技場の音でSC相模原のイメージを作り、その音に共感するファンを増やさなければならないはずの「相模原の音」。JFL昇格したばかりのチームですから、ご容赦、ご容赦。
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