では3月15日の開幕戦を振り返ってみたいと思います。SC相模原は先発メンバーは予想通り FW:高原・井上 MF:曽我部・須藤・トロ・樋口 DF:大森・工藤・モービー・森 GK:佐藤 のメンバーでスタートしました。昨年は「若手育成」がチームの大きな方針としてありましたが、今年は「勝利に向けた最善のメンバーでスタートダッシュ」を実現するために経験豊富なベテラン選手が先発メンバーで顔をそろえました。
試合開始直後は双方ともにリスクを冒さず相手の個々の選手の力量を確かめながらのサッカーから入ります。中盤での激しいボールの奪い合いが続くものの、プレーエリアはSC相模原がJリーグU22選抜に圧力をかけ続け、相手を自陣に押し込み続けます。JリーグU22選抜は、相模原の圧力を凌ぎボールを奪うと、ロングボールをSC相模原のDFラインの裏のスペースに蹴りこみ起点を作ろうとチャレンジを続けます。
しかし前半20分過ぎ、右サイドに流れた曽我部のクロスに須藤が合せシュートを打ったあたりから膠着した試合が動き始めます。22分JリーグU22の右サイドからの攻撃に中央で鈴木武蔵(新潟)が合わせシュート!しかしボールはクロスバーを叩きSC相模原は幸運の女神に救われます。23分からは逆にSC相模原が4回のコーナーキックを続けるパワープレー。シュートを続けるもののJリーグU22の守備の集中は切れることなくゴールマウスのネットを揺らすことはできません。31分にはモービーのパスミスをJリーグU22がカットし「ありがとう!」とばかりにショートカウンター。ヒヤリとしたシーンでしたがなんとかボールを蹴りだしコーナーキックに逃れピンチを凌ぎます。
こうした動き出した試合の流れを引き寄せたのはSC相模原でした。35分右に展開されたボールをトロが中にクロス。中央井上が競り合いながら気合いでヘッド!ボールはゴール左隅にふんわりと吸い込まれゴーーーーール!1-0。SC相模原は理想的な時間帯に先取点を取ることに成功しました。この得点で勢いが出たSC相模原、37分にも樋口が決定的なシュートチャンスをつかみますがゴールマウスは捕えられずこのまま前半を終了します。
ハーフタイムJリーグU22の高畠監督の口からは間違いなく「球際をもっと厳しく」という指示があったはずです。後半のJリーグU22は、「危険なタックル」「悪質なアフター」などファウルを重ねながらも、なんとか前半SC相模原優勢に進んだ中盤戦を挽回しようと躍起になります。後半11分も右サイドに開いた高原にいいパスが入り高原が縦に抜けようとするところ、JリーグU22中盤の橋本が高原に体当たりでイエローカード。ここからのFK。蹴るのは曽我部。密集の中に蹴りこまれた早いボールは気が付けばゴールマウスに突き刺さる、決めたのは誰だ?工藤だ!goal!嬉しい追加点に辛島監督も工藤とガッチリ握手です(下の画像)
悪い流れを変えたい高畠監督は、後半開始に2人の選手を交代すると13分にもさらに2人の選手を交代させます。20分には高原に2本のシュートチャンスが訪れますが相手の体を張った守備に正確なシュートが打ちきれません。26分JリーグU22はSC相模原の左サイドの守備を抜き切るとフリーで中央にクロス。中に詰めた選手がシュート!ゴール・・・しまった、と下を向くSC相模原の選手を救ったのは線審のオフサイドの旗。スタジアムも「よかった」と安どのため息があふれます。31分SC相模原の最初の選手交代はFW井上を下げてMF鈴木健太を投入。健太のポジションはどこ?と思いきや、樋口をFWに上げ健太が攻撃的MFの位置に入ります。その交代のすぐ後でした。34分JリーグU22MF橋本が再びトロに「危険なタックル」。うずくまるトロ。当然橋本はイエローカード2枚目で退場。トロの負傷が心配されましたが足を引きづりながらトロはプレーを続けます。
後半ラスト10分は体力的にしんどい時間帯ですが、JリーグU22が1人少なくなったことでSC相模原の選手たちのボールキープ、パスに余裕が生まれます。39分曽我部に代わってレオジーニョが入った直後でした。40分敵陣左サイドをサイドバック大森が制すると樋口の上がってくるタイミングを慎重に見計らってクロス。樋口はそのまま頭に当ててヘッド!ゴオオオオオオル!大森のところに駆け寄る樋口はもちろん満面の笑顔。3-0。5分という長いロスタイムも選手交代で時間を使いなんなく乗り切ったSC相模原。開幕戦を3-0の大勝利で終えることができました。
開幕戦「勝ち点3・得失点差+3」という成績をより確かなものにするために必要なのは次節長野戦の「勝ち点」です。優勝候補長野は、同じく優勝候補の町田との開幕戦0-0で引き分けていますので、次節も長野に勝ち点3を与えない試合を展開し長野にスタートダッシュさせたくないところです。そのためにはこの開幕戦で見せたSC相模原の守備に対する高い意識を、長野戦でも維持向上し続けることが必要でしょう。後半JリーグU22のファウルで痛んだ体を癒しベストコンディションで長野に乗り込むべくまずは今週の準備ですね。謙虚に確実に次の第2戦も勝ち点ゲットといきましょう。頑張れ!SC相模原。
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