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中村俊輔「夢をかなえるサッカーノート」

2010-01-03 01:39:30 | 勝利への叡智
中村俊輔選手の「夢をかなえるサッカーノート」という本が、2009年11月から発売が開始され皆さんも書店で目にされた方も多いことと思います。俊輔選手が桐光学園高校時代、メンタルトレーニングの先生からノートを書く事を指導されて、それが今なお習慣となり続いているそうです。中村選手本人も言っていますが、「ノートを書いたからといってJリーガーになれる、日本代表になれる訳ではない」と思います。しかし、その記述されている内容を見れば、中村選手が1日1日の時間を無駄にせず、常に前進を図ろうとする目標・計画・トレーニング・試合・振り返り・再確認の連続が、きちんと出来ていることが良く分かります。

これを読んでいるとグラウンド上での一流選手の頭の中を垣間見ることができて興味が尽きません。
●サイド攻撃の時の迫力。絶対決めるという迫力でゴールに走り込む。体で押し込む。
●1タッチ2タッチで出して動く。ボールを足元でもらう動きだけではいけない。スペースで受ける動き。スペースを空ける動き。
●どこでスピードを上げるか。もっと前の方で勝負できるボールの受け方ダイナミックな動き。
サッカー選手として「あたりまえの事」が書かれているという見方もありますが、実際試合を戦ったあとの振り返りの文章となると、その言葉の重みは断然変わってきます。勝った喜び、負けた悔しさの中で「体感」した「体の声」なので、自然と次のトレーニング・試合に活かされる事になるのです。サッカーは試合が始まれば 考えるスピード・頭の回転を上げて、そのとおり体を動かす「正確な状況判断→攻守の戦略発想→体で実現」のサイクルをスピードアップする必要があります。(これも「心で体は動く」と俊輔ノートには記されています。)そのためには、「考える力」の正確さ・速さを起点とする、精神と肉体との連動性をトレーニングする事が必要なのではないのでしょうか。その意味で「ノート」は、選手を成長させるトレーニングの方法の一つといっていいでしょう。

同じスポーツでも、野球の野村監督の「野村ノート」も有名です。野村監督は、社会人としての基本的な所作・心構えから、プロ選手として「どう考えながらプレーするか。」をポジション・場面・相手に応じた野球のセオリーを選手の体に刻み込むために、選手にノートを取らせました。野村監督が指揮した、ヤクルト・阪神・楽天の選手たちが、明確に「成長」していることからそのノートの効果は、疑う余地もありません。その他、学問の世界での「東大生の美しいノートの取り方」や ビジネスの世界でも、11年連続増収を続け業界シェア40%を取るに至ったラベルプリンターメーカーの㈱サトーで行われている「三行提報」(さんぎょうていほう・・・社員全員1日3行以内で、業務の改善につき社長に提案する。社長は千人を超える社員のメモを全部読みとおし返信する。)も、社員1人1人のノートから企業としてイノベーションを創り上げていく経営手法です。このように、中村俊輔のサッカーノートで「夢をかなえる」手法は、幅広い世界で成功に導いています。

天賦の才に恵まれた人は、試合・トレーニング・ミーティングでの出来事を頭で記憶し、自分の強い意志でその修正を体に刻みこみ成長することができます。しかし、そうした才能に恵まれなかった選手の対応策としてこの「ノート」は、強力な武器となります。また選手だけではありません。サポーターもノートをとることで、試合の見方が変わってきます。私も、昨年の7月このブログを立ち上げてからノートを取り続け現在3冊目に入りました。もう雨にも濡れ、試合中に速記しなければなりませんので、もう字はぐちゃぐちゃです。しかし読み返してみると、SC相模原の選手たちのプレーぶり、ファインプレー、ミスなどが鮮やかに頭の中によみがえってきます。この記憶は画像・映像とは全く異なります。私もブログの文章の質を上げるために、今後もノートを活用していきたいと思います。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ななし)
2010-01-04 21:36:12
中村選手さすが日本代表!!
1秒、1秒大切に使っていますね
おみごと!あっぱれ!

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俊輔の素晴らしい点ですね! (ブログ筆者)
2010-01-04 22:43:43
ななしさん;
コメントいただきありがとうございます。本当に地道なことですが、こうした1秒1秒を大切にする姿勢って大事ですよね。中村俊輔選手は、それほど素質に恵まれた選手ではないと思いますが、ヨーロッパで活躍できる秘訣の一つなのだと思います。また感想などコメントよろしくお願いします。
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