やんごともなく

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京アニ事件について

2019-07-22 08:38:59 | アニメ部
アニメ部として触れない訳にはいかぬ京アニの事件。


痛ましいそして居た堪れない殺人事件だ。


数多の可能性を持つ多くの若いクリエイター達がこんなクソみたいな放火で命を落とすなんてあり得ないあってはならない。
お亡くなりになった方々にはご冥福をお祈り申し上げると共に未だ生死の境目を彷徨う方もいるとか。


これを書いている現時点(20早朝)で既に34名の死亡、そして30数名の重軽症者がいると報道されてます。
その中には私の好きな作品の監督の名もあり・・・是非こちら側にお戻り下さい心よりお待ちしております。


この悲報に対し日本だけでなく世界各国からの励ましや追悼の声、そして支援が続々とスタートしている。
ある国では国家トップレベルの人からや誰もが知る世界企業からの言動もある。


言ってしまえば日本の更に地方のたかが150名くらいの中小企業にだ。


それくらい世界中に影響があり愛される唯一無二の作品達を生みだしてきた集団が京都アニメーションなのです。


アニメーターが一人前になるまでどれくらい時間がかかるかわかりませんがおそらく元来絵を書くのがトップレベルに上手な人達だろう。
そんなそもそもの高い才能の上に製作現場としてのキャリアを積み上げてゆくのだ。


出来上がった作品とは当然評価や批判の対象になりますが本当の価値であり大切な資産とは京アニスタッフのスキルそのものなのかもしれません。
そして今回焼失したと言われている多くのアーカイブももう戻らない。貴重な原画やフィルムはもちろんこれから生まれるであろう未来の作品もだ。


こんなこんな大切な至宝をこんなクソみたいな男が台無しにした。絶対許さない絶対にだ。


上記にありますがその広がる支援の輪の主は募金でありそこそこまとまった額になるかもしれませんがお金で経験値という時間は買えない事は事実。
まずは再建より被害者やその家族の支援を願いたい。そしてその先に可能性があるとしたらいつの日か再び京アニとしての作品を世に送り出して欲しいと思います。




***


さて私と京アニ作品。


やんごとでも何度も繰り返し登場しここ数年夢中になっているのがご存知「響け!ユーフォニアム
そのストーリーが素晴らしいのは勿論だが丁寧な作画こそがこの京アニ作品の真骨頂だ。


人物描写は当然として背景や楽器を丁寧に描く力量は本当に凄い。


これもTVアニメーションとしてスタートしたものなので当然多くの制約や数多の締切があっただろうが
その全てを妥協せず深い取材力や構成力、そして何度も繰り返すが丁寧な作画、そして新しく素晴らしい音楽で多くのファンを獲得した作品。


だからTV1期→映画→TV2期→映画→スピンオフ映画(リズと青い鳥)→映画とこんなに皆に愛されている。
そして満を持してのTV3期製作発表・・・しかしこの事件により幻になるかもしれません。


これは少々妄想じみているけれど漫画やアニメーションから生みだされたキャラクターとはたとえその作品が終わろうと生き続けています。
それが架空の街だとしても彼等はそこに居て私達の知らないストーリーを紡いでゆくのです。


それをほんの少しだけ覗き紹介してくれるのが彼等の様なアニメーターだったりするのだ。
つまり今回の事件ではそうゆうキャラクターの未来まで殺した事になるとすら思う。


もうそれだけでも十分殺人と言えよう。


でも待つよいつまでも。一縷の望みは託し続けます。


だが私の京アニ評価の最高地点はそこではない。


それは2012年作品「氷菓」の最終話「遠まわりする雛」編のラストシーンだ。


言葉もない美しさだ


この氷菓には原作小説がありそこでも語彙を駆使した素晴らしい表現力で書き表してはいるけれど
その言葉を絵や色に変換表現してここまで痺れさせたのは本当に凄かった。私にとっての京アニの本気を見た瞬間だった。


もちろんそこに至るまでのストーリーも重要で更に言えば氷菓1期そして2期へと続く流れも大事。
そんな一話一話を丁寧に積み上げてきた集大成のシーンでした。アニメーションの表現力は無限だと信じられるくらいだ。


期せずしてその氷菓の最新刊小説を先週買ったばかり。そしてそれを読む前に過去作品を読み返していたので余計にね。


氷菓3期もいつまでも待つ


とにかくもう訃報は聞きたくない。


どうか少しでも前向きなニュースが流れる事を願って止みません。ガンガレ京アニ!!
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