やんごともなく

日常・・あぁ日常。
ブログに書くこと何もなし。

そそのかされて考えてみたけれど意外な程高かった越えられないバカの壁とは如何に?

2012-02-14 00:55:18 | 日々の戯言
例えばクリエイティブ側に立つ。いや立つと仮定する。


いつも本や映画や漫画に対しツマンネ~と切り捨てるだけの男だが
ならアンタにはそれ以上の「何か」が産みだせるのか?


そんな自問自答が目の前を通過してゆく。


安い評論家気取りで小賢しい悪口を並べるのは余りにも簡単・・・さて少し考えてみよう。


***


いきなり核心に近いがやはり自分の中にないものは言葉にならない。
つまり自身が通過してきた人生そのものしか文面に反映できない。



これはもちろん「」の段階。



作家はない経験を補う為に取材したりイメージしたりとその過程で
自分なりの視点を形成してゆくのだろう。


いくらミステリー作家だと言っても密室殺人現場に出くわす訳ではない。
何かしらから受けたアイデアや刺激を咀嚼し嚥下し時には新酒の如くフレッシュな文面を
また時には数年寝かして期が熟せば芳醇な文章を綴る。


これすら小賢しい文かwww まぁいい。


とにかく私に文章が書けるのか挑戦してみようかと。
アイデアもプロットも何一つこの手にないので逆に拘りなく考えてみます。


でも小説の書き方マニュアルをイチから読む無様ではなく今まで自分の中に
降り積もった数万の文字を拾い集めて形にできればいいね。


えーと大体原稿用紙400枚くらい?16万文字?やっぱ無理だwww 
ブログの2000文字すら埋められねー いやいやのんびりやります。


しっかし何を題材にしよ・・・悩む。思いつかん



だが書きはじめたら上から目線の批評論なぞ恥ずかしくて書けないかもな~
だから今のうちにボロクソに批評しちゃる!


***


「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午著


ようやく我が手に。ようこそ葉桜よ


数年前の電材屋営業職時代は朝からよくトラックを運転して現場を駆け回ったものだ。


電材屋の範疇は家庭の照明類からはじまってオフィス用はもちろん、小さいコンセントや
スイッチ類、んでハテは外灯から電信柱や巨大な電設機器まで何でもアリのいわゆる
便利屋で市内外の電気工事屋さんから注文を受けてブンブンと走り回るのが商売であった。


そんな毎日を約2年間。今思えばなかなか面白い経験だったと言える。


んでそんな運転ばかりしている毎日だったので自然とラジオとお友達になった。
今は全く聞かないが当時はAMラジオのニッポン放送をBGM代わりにしていた。


その番組(上柳昌彦氏の午前中の番組)の中で紹介されたのが上記の本である。
短いスピーチだったがその瞬間になにかがピンと来たんだろう。


以来ウン年間に渡り抜けない棘の如く脳内図書館司書が覚えていたのだが
まぁここで出会ったが100年目www


まるで洞窟の奥に鎮座していたエクスカリバーを引き抜いた!いざ勝負!


いいえまるで聞きたくありません


***


なぜか読み出しの数ページでドーベルマン刑事(関係ないが原作が武論尊!初めて知った)の
絵に松田優作を混ぜたイメージで主人公を描いた私の脳内司書兼絵師。


探したら100%そのものイメージ画発見!


自分に突っ込みを入れても仕方がないが何故?www


さてこの本のカテゴリーは本格ミステリー・・・本格ってなに?
その定義が良く判らないが話が動くのがもう後半の後半。


全くミステリーの雰囲気がないままページは進んで行く。
人が作中に数人殺されればミステリーなのだろうか?


冒頭の村上龍的エロ描写は必要だったのか?
抜いた宝刀の行き場に困る文面。オイオイこのまま終わるのかぁ~


***


少しだけさわりを


とある裕福な老人男性が死亡した。生前に怪しげな会社から様々な高額商品を購入していたのだが
身内曰く「保険金を掛けられてその会社に殺されたに違いない!」と打ち明けられる。


その真相を調べてくれないか?と依頼された主人公仮称ドーベルマン探偵の活劇である。
偶然出逢った女性との恋模様・・・そして若気の到り。


あぁ余りに端折り過ぎかwwwでもオチは一切紹介できそうにない。






最後にああああああぁ~と唸る事間違いない!



そうきたか~!と感嘆とも絶句ともとれる。ただ私は一本取られて正直萎えた。
今までの脳内イメージをここまで木っ端微塵にされたのは初めてだ


このオチを用意して書き始めたの?あらかじめ?最初っから?マヂ?
最後の数ページを読む為だけにここまで来たのか~凄いわ


これがプロの作家の仕事なら私は1000年かかっても本なんて書けないや。
やっぱりワラクシは読み手側で生涯を過ごすよ。



歌野晶午ある意味奇才もしくは鬼才。決して侮れない
もう何冊か読んでみたいと思います。


だが辛口でオススメ度:☆☆+
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする