
現在読んでいる本は、安いニッポン 「価格」が示す停滞 中藤玲著 日系プレミアシリーズ
中身は、デフレ状態の日本では賃金が上がらず、モノの値段が上げられず、それでもモノが売れずのデフレ状態が続いている事の分析の本なのだが、そういう世の中でも輸入品は値段が上がっていくんだな。
これはよその国では物価も賃金も上がっていく状態が続いているから、相対的に日本人には輸入品は(特に舶来品は)高く感じるようになったというわけだ。
ライカとかツアイスのカメラは戦前には家一軒の値段などと言われていたらしいし、変動相場制になって1ドル200円台になった81年ごろ(40年前だ)でもライカM4-Pの並行輸入品を買うのに約20万円した(つまり買ったわけだ)。
2005年ぐらいにヨドバシではM7が26万8000円だった(多分これぐらいが底値)。
今同様のカメラ(フィルム使用)だと約60万円するらしい(つまり買っていないのだ)。
40年で3倍の値段になったわけだ。
ちなみに81年の大卒初任給は約12万円、今は約21万円だそうだ。
こんな数字を並べてああだこうだと思ってみても意味はないのだが、日本では30年間賃金はほぼ上がらず、同様に物価もほぼ横ばい状態の間に(日本を先進国とするならば)比較する欧米では(中国をはじめアジアでも)賃金も物価も上がり、当然ライカも値上がりしたのだ。
その上昇幅よりも割高感があるとすれば賃金が上がっていないからだろう。
それでも100万円クラスのデジライカを買ってsnsで自慢する人が絶えないのだから平均以上に賃金を得ている人もいるという事なのだろうが、そういう”お大尽”は昔からいたけど、貧困の若者が頑張って貯金して買えるかどうかというと現在では心許ない。
それに見合った効果があるかという事もあるしね。
自慢のタネ以外に意味はないよな。
まあそれでも(日本を先進国とするならば)比較する欧米並みに賃金が上昇していれば相対的に高いの程度が変わったであろう。
本の中でも”原因”を取り沙汰されているけれど、一番は成功体験をしたすべてにおいての企業が、その成功体験ゆえに過去を引きずり(当時現役の立役者が現在でも相談役とかで働いていたり)新しいことへのチャレンジを怠っていた結果が現在も変わらない経団連参加企業だったりして、40年間変わらず同じことをしてきた結果のジリ貧状況ではないのかと思うのだが。
そんなことを言っても仕方なく、多数派の主役である団塊の世代は年金生活に入り、その連中が求めるものは安保反対でもなく、年金が減るような変化がない現状維持社会なのであって、勤労者でもないので会社のことなど心配もせず、ただひたすら物価が安定して年金暮らしができればいいと思っているのだから始末に悪い。
そのような状況が高齢者の投票率の高さを支えていて、同意できる政策を施す政党に投票しているのが今なのだからライカは高嶺の花になっているのだな。
中身は、デフレ状態の日本では賃金が上がらず、モノの値段が上げられず、それでもモノが売れずのデフレ状態が続いている事の分析の本なのだが、そういう世の中でも輸入品は値段が上がっていくんだな。
これはよその国では物価も賃金も上がっていく状態が続いているから、相対的に日本人には輸入品は(特に舶来品は)高く感じるようになったというわけだ。
ライカとかツアイスのカメラは戦前には家一軒の値段などと言われていたらしいし、変動相場制になって1ドル200円台になった81年ごろ(40年前だ)でもライカM4-Pの並行輸入品を買うのに約20万円した(つまり買ったわけだ)。
2005年ぐらいにヨドバシではM7が26万8000円だった(多分これぐらいが底値)。
今同様のカメラ(フィルム使用)だと約60万円するらしい(つまり買っていないのだ)。
40年で3倍の値段になったわけだ。
ちなみに81年の大卒初任給は約12万円、今は約21万円だそうだ。
こんな数字を並べてああだこうだと思ってみても意味はないのだが、日本では30年間賃金はほぼ上がらず、同様に物価もほぼ横ばい状態の間に(日本を先進国とするならば)比較する欧米では(中国をはじめアジアでも)賃金も物価も上がり、当然ライカも値上がりしたのだ。
その上昇幅よりも割高感があるとすれば賃金が上がっていないからだろう。
それでも100万円クラスのデジライカを買ってsnsで自慢する人が絶えないのだから平均以上に賃金を得ている人もいるという事なのだろうが、そういう”お大尽”は昔からいたけど、貧困の若者が頑張って貯金して買えるかどうかというと現在では心許ない。
それに見合った効果があるかという事もあるしね。
自慢のタネ以外に意味はないよな。
まあそれでも(日本を先進国とするならば)比較する欧米並みに賃金が上昇していれば相対的に高いの程度が変わったであろう。
本の中でも”原因”を取り沙汰されているけれど、一番は成功体験をしたすべてにおいての企業が、その成功体験ゆえに過去を引きずり(当時現役の立役者が現在でも相談役とかで働いていたり)新しいことへのチャレンジを怠っていた結果が現在も変わらない経団連参加企業だったりして、40年間変わらず同じことをしてきた結果のジリ貧状況ではないのかと思うのだが。
そんなことを言っても仕方なく、多数派の主役である団塊の世代は年金生活に入り、その連中が求めるものは安保反対でもなく、年金が減るような変化がない現状維持社会なのであって、勤労者でもないので会社のことなど心配もせず、ただひたすら物価が安定して年金暮らしができればいいと思っているのだから始末に悪い。
そのような状況が高齢者の投票率の高さを支えていて、同意できる政策を施す政党に投票しているのが今なのだからライカは高嶺の花になっているのだな。
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