3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

年金の話 社会保障制度をきちんと学生に教えよう

2011-10-22 09:23:16 | 福祉政策
昨日の朝日ニュースターで駒村教授が年金の話をしていた。
100年といってもマイナーチェンジしながらどこの国もやっているということだ。
確かにそうだろう。高齢化の進度や少子化率によって、年金の構造は異なるので、5年おきに国勢調査をもとに年金改革をやらなければならない。

どの世代にとっても得をするような制度はない。
若い世代は支払っても支給されないのではないかと疑心暗鬼におちいる。
一方、中高年世代はあれだけ支払ったのだから、老後支給される年金が楽しみだ、と考えている。

いずれにしても、年金制度(厚生年金&国民年金)というものをきちんと理解していないことによる不安や期待もあるのではないか。

NHKの夜のニュース番組(news Watch 9)でも、野田総理にいろいろな面から迫っていた。なかなかよいインタビューであったが、それはそれとして、そのなかで年金改革について話が及んだ時、視聴者からのメールが紹介された。

「・・・私は自分の年金がどうなるのか、見定めて年金を払うか決めたいと思います・・(40歳男性だったと思う)」

厚生年金は、強制年金である。事業主と被保険者折半で保険料を支払うことになっている。ということを知らないのか?40歳にもなって・・・???な奴だなあ。

ただの無知としかいいようがない。
日本の学校教育における社会保障の教育はどんなことがなされているのだろう。
社会保険、生活保護、その理念、しくみ、制度の重要性と問題点などきちんと教えてほしい。

ともあれ、保険料の支払いが個人の選択に任されているわけではないことぐらいは学校教育できちんと教えてほしい。

年金改革は、専業主婦などとの絡みで厚生年金と国民年金はかぶるところもあるので、まずその整理が必要だ。

支給年齢の延期はやめたほうがいい。だれも受け入れないだろう。現実の問題として、68歳まで実際、どれだけの人が病気にもならず、働いているのだろう?


若者の保険料支払いのインセンティブをあげるには、モラルだけをいってもはじまらない。
就職活動のおり、国民年金に加入し保険料を支払っているかどうかぐらい、調査したらどうだろう。みんなこぞって年金に加入すると思うよ。



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