3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

「大学院修了が沈む」?日本は国際競争力がない証拠

2012-08-24 08:57:19 | 現代社会論
このところ日経1面、「沈む大学院」という記事が連載されている。
大学院修了でもなかなか仕事に結びつかないらしい。
一歩日本を出れば、院卒でなければ話にならない。
学部卒?なーんだ、さようなら、の世界である。

専門を極めるということだけでなく、その人のレベルの高さを図るメジャーなのである。

大学の入口を狭め、質を上げ、大学卒の価値を高めているからこそ院卒の価値も高まるというものである。

日本のように名ばかり大学生がはびこり、1・2年の教養を終わったらもう就活でざわざわしているような環境では、まともな大学教育はできるはずもない。
ろくに専門の勉強もしないで、会社(これがまたおやじ文化から抜けていないロクでもない集団)の面接に通るような都合のいいような会社人間予備軍、些末なノウハウだけを身に付け会社人間になっても、市民としても未成熟のままなので、世界とは闘えない。

これが、日本を国際競争から脱落させる要因の一つになっている。

日本の大卒は短大卒程度の教育しかやっていないということなのである。

日経の記事の通りに、大学院卒が沈んでいるなら、これはたいへんなことである。
経営者はもっと世界を学ばなければならない。

体育会系のツテで就活し就職しても、そして、上司におべんちゃらをいってお酌をすることはできても、また、そういう輩(全員男)が出世するような構造があるのだが、世界はそんな太鼓持ちみたいな奴は相手にしない。リーダーはきちんと大学院を出て、その道のプロパーでなければ話にならない。院卒が沈むような日本の会社の未来は暗いのだ。


付言すれば、留学経験と大学院卒、この二つが世界を相手に闘うリーダーの条件だろう。
さらに、女性であればなおさらいいのだ。世界は女性の進出を歓迎している。世界はそれこそ無条件に女性を登用するという雰囲気がある。男性からすれば逆差別だと不満の声があるくらいだ。

留学経験があり大学院卒で女性、これがこれからの日本のリーダ-となる人材であり、そこに日本は活路を見出すしか国際社会で生き残れないと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生活保護の話:ハンマー投げ... | トップ | 何事も大衆迎合してはいけな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

現代社会論」カテゴリの最新記事