3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

福島第1原発の汚染水の問題は深刻である

2013-09-01 11:48:15 | 福島原子力発電所事故
汚染水が流れ続けている。
3.11以来の深刻な問題であり、緊急課題である。

みんなフクシマを忘れているが、汚染水は流れ出しているのである。
これは、当初からある程度予想されていたように思う。あんな大事故だったのだから、どちらにしても、ただでは済まないだろう。
やっとのことで、なんとかメルトダウンは避けられ、日本は真っ二つにならずにすんだが、後処理はものすごく大変であって、そこまで考えると3.11の後、実は、暗い気持ちになっていた。
いよいよ、本当の深刻な3.11以後に予想されていた問題が出てきたのである。

あんな大変な事故処理を東電だけでやるのは無理なのである。
技術者のみならず、現場の作業員も足りない。
とにかく、人をたくさんつかって、大々的にやらなければならないが、どうもちまちまやっているような印象である。

すべてが突貫工事なのだから、やわなタンクでとりあえず対応、しかし、そこが突かれたというわけだ。

節電モードはどこへ行ったのか?
どこへいってももう節電モードではなく、ホテルでも上着が手離なせない。
電力不足だといいながら、どこもかしこも明るい光でまぶしいくらいだ。
地下鉄だって明るい。
デパートもそう。

これじゃあ、電気依存体質は変われない。

少子化で労働者が足りない。
フクシマで働く人も足りない。
いくら高賃金で雇うといっても、技術がなければ雇えない。高い賃金で集まってきてくれる労働者がいなければ始まらない。
危険な作業だから、みな、二の足を踏む。ますます、人が足りない。

原発反対もいいけど、後処理をうまくやらなければ、どんどん環境破壊が進んでしまう。
東電や政府を批判しても、実際、汚染の流出を止めなければ環境破壊は進むのである。
我々はぎりぎりのところに立っているのである。批判している暇も実はないのである。
他人事ではないのだ。

汚染の食い止めの見込みが見えない限り、オリンピックどころではないし、そもそも、私たちの日々の暮らしも危ないのである。
もっとこの問題に注目すべきである。
汚染水をなんとかする新技術の開発、タンクがパンクする前に何とかしないと大変である。




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