3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

日本の技術者を信頼し応援したい-吉田所長の談話から

2011-11-12 19:07:48 | 福島原子力発電所事故
フクシマの吉田所長の談話
「3月11日から1週間で死ぬだろうと思ったことは数度あった」
「6月いっぱいまでかなり大変な思いをした。本当に安定してきたのは7、8月」
「原子炉は安定している。周辺の住民の方が安心していただける程度には安定している。しかし、作業するにはまだまだ厳しい状況にある」

この談話を聞いて、日本の技術者の誠実さを感じる。
3.11~18ごろ、死を覚悟したこともあった。しかも、数度。

想定外、死の恐怖がつきまとう、そのような時でも投げ出さず、冷静な判断ができるかが問題なのだ。そういう人が所長で本当によかった。

そして、3か月間、文字通り、死闘を繰り広げていたことがうかがえる。

サリーが順調にいくようになって、安定してきたのだろう。

原子炉の状態は、必ずしも、安心できない状態ではあるだろうが、それでも、落ち着いてきているようだ。

私達が、義捐金を集めたり、ボランティアに行ったり、たびたびおこる地震におびえていたその時も、それぞれの学校や会社で、働きだしたときも、どんなときでも、復旧のために死闘をくりひろげてきたんだなあと思うと頭がさがる。

安定させ、廃炉にするにしても、時間がかかる。高濃度汚染地域だから、細心の注意をもっておこなわれなけばならない忍耐強い仕事なのである。

マスコミはセンセーショナルな話題がすきだから、フクシマもAKBも日本シリーズも同じように報道するが、やはり、フクシマは特別なのだ。継続的に取材をし、そして、そこで、なにがあっても逃げ出すことなく、死闘を続ける日本の技術者の人々を元気づけ支える生産的な報道をしてほしいものである。

技術者の被爆量はかなりのものと推測される。東京の汚染も問題だろうが、フクシマで働く人々の被爆の問題、健康を守ることもきちんと考えなければならない。






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