今週の100分で名著は、ジェイン・オースティンの高慢と偏見!
BBCのコリンファース版が出てきてすごく楽しめるのである。
2013年の夏、遅ればせながら、BBC版にはまり、以来、コリンファースのファンになったのである。
2013年の本ブログの内容を再掲しておこう。
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高慢と偏見 (BBC) コリン・ファース 版
2013-07-13 17:35:32 | DVDノート
高慢と偏見 コリン・ファース (出演)について、メモしておきたい。
さすがにBBCの作品なので、とても楽しめるDVDである。
日本語版は高いので、アマゾンUKでイギリス版を買った。英語の字幕をつければよくわかる。英語の勉強になるなあ。
コリンの声はとてもいい声でほれぼれするし、池に飛び込むシーンはワイルドでとてもよろしい。
放映されていたとき、日本でいうところのいわゆる「銭湯に人がいない状態」になったらしい。国民的小説のテレビドラマ化だから、みな楽しみにしていたのだろう。
コリンが飛び込んだ池には多くのファンが訪れるらしい。
イギリス人にもミーハーはいるのだ。
コリンのダーシーも結構素敵だ。いや結構どころではない。すごく素敵。
だんだん感情移入してしまう。
小説に準拠しているので、そこが大変よい。
だんだん、ダーシーとエリザベスの心が近づいていくのが見えるし、微妙な言い回しなどによって、小説をまるでよんでいるような気分になれる。
それにしても、内気で寡黙なダーシー、かわいくって、笑わせてあげたくなるのは私だけか?
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ファンが多いだけにこの解説をするというのは至難の業である。
第一回、朗読がとてもよかった。
BBC版を使用しながらも朗読を取り入れているところがよい。
廣野先生の解説はまあなんとかギリギリな感じではあるが、次回からが楽しみである。
ところで、ジェイン・オースティンは生涯独身であった。
そこには秘められた恋があったのである。
ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD] アン・ハサウェイ (出演), ジェームズ・マカヴォイ (出演), ジュリアン・ジャロルド (監督)
それについても、本ブログで取り上げたので再掲しておくと、
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2013-09-13 20:36:59 | DVDノート
高慢と偏見のファンなのだが、ジェイン・オースティンの生涯を描いた映画があるというので、見てみた。
本当のところはわからない。
悲恋を経験したらしい。
関連文献を読むと、実際、ある男性と恋に落ちたらしい。が、その男性は財産がなく、ジェインも貧しい牧師館の娘だったから、その恋は成就することがなかったようである。
一生その人の思い出を胸に小説をかき続けていたのだろうか。
彼女の作品の中の男性のどれかがその人なのだろう。
ミスター・ダーシーかウイッカムか。
ハンサムな軍人にほれ込んで駆け落ちをしてしまう女性・・これもどこかで自分を描いているのかもしれない。
彼女が恋するルフロイ、ハンサムである。
ジェインは本当にルフロイのような男性と出会ったのかもしれない。そして、駆け落ちをしかけたか、不発に終わったか、どちらにしてもしたかったのだろう。
しかし、それはできなかった。その情熱を作家活動に傾けたのだろう。
何十年後、彼女は一流の作家として名を上げる。皆が「みて、あれがジェインオースティンよ!」と噂している。文壇で上り詰めたジェイン。
彼女の朗読を皆が望むが拒絶、そこへ、別れた彼、ルフロイが「娘」をつれてやってくる。その娘の名はジェイン。泣ける。娘の名がジェインと聞いて、特別に朗読をする。だって小説は誰のためでもないルフロイに向けて書いていたから。思い出し泣きしちゃう。
ルフロイの母は情熱的な恋をして、財産のない男と結婚し、子だくさんで貧乏である。
ルフロイは叔父に頼っている。自由に結婚相手を選ぶことはできない立場。
ルフロイは叔父にジェインとの結婚を許してもらおうとするが、貧乏な行きおくれの作家志望の娘など!と、叔父の逆鱗に触れ、撃沈。
なら、駆け落ちと計画するが、不成功に終わる。
結局、ルフロイは叔父の言うとおりに故郷の資産家の娘と結婚し、豊かな暮らしを手に入れるのだった。
駆け落ちを途中であきらめ、ジェインがハンプシャーに帰っていくシーン。馬車の中からルフロイの姿を探すジェイン。ルフロイが追いかけてくるのではという小さな期待。しかし、彼は追いかけてはこなかった。馬車の小さな窓のなかにどんどん小さくなっていくルフロイの姿。彼との最後の別れのシーン。これが一番泣ける。
誰でも一度くらいは、恋人と悲しい別れを経験するものであろうから、万人がこのシーンに共感するのだろう。
女はたぶん待っていたのである。ルフロイが猛烈に追いかけてくることを。そうしたら、馬車から降りて、駆け寄り、今度こそ二人でやっていこうとおもったかもしれない。
しかし、男はそうはしなかった。ずるい奴。ここに男の狡さがみえてくる。
ジェインはルフロイと一緒になっていたら、作家として大成できなかったかもしれない。
いや、逆に、別の作品を残すことができたかもしれず、それなりに成功し、結局、財産を築けたかもしれないのだ。
ルフロイも真面目に勉強して優秀な弁護士になったかもしれない。
人生はいくつもの岐路に立たされるシーンがある。
最善の選択とおもっても最悪の人生になることもある。
生涯独身だったジェインオースティンにも、一生ものの情熱的な恋があったのだと思うと、なんだかうれしくなる。
それにしても、時代をこえて、いつの時代も恋に泣き苦しむのは女、ずるいのは男、なのかなあと思うのである。
20年ぶりに再会するシーンで歌われているのは、フィガロのアリア
Le nozze di Figaro (The Marriage of Figaro), opera, K. 492: Act lV. Recitativo & Aria: "Giunse alfin il momento...Deh vieni"
「とうとう嬉しい時が来た~恋人よここに」
ほんと、イギリス人って(BBC)、フィガロがすきなのね。高慢と偏見もフィガロだったし。
さっそく、モーツアルトアリア集を広げて歌ってみたりしている。
もう一曲、ルフロイとの舞踏会シーン、パーセルのAbdelazer, Z. T683: Hornpipe 、とても美しいバロック。
あれほど効果的に音楽がつかわれているのをみたことがないほどである。フルロイが踊りの列に突然割り込んでくるシーン、かっこいいったらありゃしない。
ジェイン役の女優はアメリカ人らしい。彼女の英語の発音がきれいではなく、ミャーミャーした英語で、不人気。また、雰囲気も見かけも決してジェインらしさからは程遠く興ざめであったが、それ以外は実によかった。
私だったら、ウイリー氏を選ぶが・・・。ルフロイよりずっと誠実そうだから。恋愛は一瞬、結婚は一生、生活だからね。
それでは、ハンサムなルフロイの画像を!
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というわけで、我ながら日本人なのにイギリス人の国民的作家の作品に入れ込んでいるのが理解できないが、それはそれとして、日本の人にも読んでほしいジェイン・オースティンなのである。
高慢と偏見のDVDで一番素敵なシーンは、エリザベスがダーシーの妹と一緒にPfを弾くシーンだろうね。
互いに愛情に満ちた瞳を交わすあのシーンに、恋のすべてがあるというものである。ダーシーの飼っている犬さえロマンチックにみえてくる。
BBCのコリンファース版が出てきてすごく楽しめるのである。
2013年の夏、遅ればせながら、BBC版にはまり、以来、コリンファースのファンになったのである。
2013年の本ブログの内容を再掲しておこう。
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高慢と偏見 (BBC) コリン・ファース 版
2013-07-13 17:35:32 | DVDノート
高慢と偏見 コリン・ファース (出演)について、メモしておきたい。
さすがにBBCの作品なので、とても楽しめるDVDである。
日本語版は高いので、アマゾンUKでイギリス版を買った。英語の字幕をつければよくわかる。英語の勉強になるなあ。
コリンの声はとてもいい声でほれぼれするし、池に飛び込むシーンはワイルドでとてもよろしい。
放映されていたとき、日本でいうところのいわゆる「銭湯に人がいない状態」になったらしい。国民的小説のテレビドラマ化だから、みな楽しみにしていたのだろう。
コリンが飛び込んだ池には多くのファンが訪れるらしい。
イギリス人にもミーハーはいるのだ。
コリンのダーシーも結構素敵だ。いや結構どころではない。すごく素敵。
だんだん感情移入してしまう。
小説に準拠しているので、そこが大変よい。
だんだん、ダーシーとエリザベスの心が近づいていくのが見えるし、微妙な言い回しなどによって、小説をまるでよんでいるような気分になれる。
それにしても、内気で寡黙なダーシー、かわいくって、笑わせてあげたくなるのは私だけか?
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ファンが多いだけにこの解説をするというのは至難の業である。
第一回、朗読がとてもよかった。
BBC版を使用しながらも朗読を取り入れているところがよい。
廣野先生の解説はまあなんとかギリギリな感じではあるが、次回からが楽しみである。
ところで、ジェイン・オースティンは生涯独身であった。
そこには秘められた恋があったのである。
ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD] アン・ハサウェイ (出演), ジェームズ・マカヴォイ (出演), ジュリアン・ジャロルド (監督)
それについても、本ブログで取り上げたので再掲しておくと、
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2013-09-13 20:36:59 | DVDノート
高慢と偏見のファンなのだが、ジェイン・オースティンの生涯を描いた映画があるというので、見てみた。
本当のところはわからない。
悲恋を経験したらしい。
関連文献を読むと、実際、ある男性と恋に落ちたらしい。が、その男性は財産がなく、ジェインも貧しい牧師館の娘だったから、その恋は成就することがなかったようである。
一生その人の思い出を胸に小説をかき続けていたのだろうか。
彼女の作品の中の男性のどれかがその人なのだろう。
ミスター・ダーシーかウイッカムか。
ハンサムな軍人にほれ込んで駆け落ちをしてしまう女性・・これもどこかで自分を描いているのかもしれない。
彼女が恋するルフロイ、ハンサムである。
ジェインは本当にルフロイのような男性と出会ったのかもしれない。そして、駆け落ちをしかけたか、不発に終わったか、どちらにしてもしたかったのだろう。
しかし、それはできなかった。その情熱を作家活動に傾けたのだろう。
何十年後、彼女は一流の作家として名を上げる。皆が「みて、あれがジェインオースティンよ!」と噂している。文壇で上り詰めたジェイン。
彼女の朗読を皆が望むが拒絶、そこへ、別れた彼、ルフロイが「娘」をつれてやってくる。その娘の名はジェイン。泣ける。娘の名がジェインと聞いて、特別に朗読をする。だって小説は誰のためでもないルフロイに向けて書いていたから。思い出し泣きしちゃう。
ルフロイの母は情熱的な恋をして、財産のない男と結婚し、子だくさんで貧乏である。
ルフロイは叔父に頼っている。自由に結婚相手を選ぶことはできない立場。
ルフロイは叔父にジェインとの結婚を許してもらおうとするが、貧乏な行きおくれの作家志望の娘など!と、叔父の逆鱗に触れ、撃沈。
なら、駆け落ちと計画するが、不成功に終わる。
結局、ルフロイは叔父の言うとおりに故郷の資産家の娘と結婚し、豊かな暮らしを手に入れるのだった。
駆け落ちを途中であきらめ、ジェインがハンプシャーに帰っていくシーン。馬車の中からルフロイの姿を探すジェイン。ルフロイが追いかけてくるのではという小さな期待。しかし、彼は追いかけてはこなかった。馬車の小さな窓のなかにどんどん小さくなっていくルフロイの姿。彼との最後の別れのシーン。これが一番泣ける。
誰でも一度くらいは、恋人と悲しい別れを経験するものであろうから、万人がこのシーンに共感するのだろう。
女はたぶん待っていたのである。ルフロイが猛烈に追いかけてくることを。そうしたら、馬車から降りて、駆け寄り、今度こそ二人でやっていこうとおもったかもしれない。
しかし、男はそうはしなかった。ずるい奴。ここに男の狡さがみえてくる。
ジェインはルフロイと一緒になっていたら、作家として大成できなかったかもしれない。
いや、逆に、別の作品を残すことができたかもしれず、それなりに成功し、結局、財産を築けたかもしれないのだ。
ルフロイも真面目に勉強して優秀な弁護士になったかもしれない。
人生はいくつもの岐路に立たされるシーンがある。
最善の選択とおもっても最悪の人生になることもある。
生涯独身だったジェインオースティンにも、一生ものの情熱的な恋があったのだと思うと、なんだかうれしくなる。
それにしても、時代をこえて、いつの時代も恋に泣き苦しむのは女、ずるいのは男、なのかなあと思うのである。
20年ぶりに再会するシーンで歌われているのは、フィガロのアリア
Le nozze di Figaro (The Marriage of Figaro), opera, K. 492: Act lV. Recitativo & Aria: "Giunse alfin il momento...Deh vieni"
「とうとう嬉しい時が来た~恋人よここに」
ほんと、イギリス人って(BBC)、フィガロがすきなのね。高慢と偏見もフィガロだったし。
さっそく、モーツアルトアリア集を広げて歌ってみたりしている。
もう一曲、ルフロイとの舞踏会シーン、パーセルのAbdelazer, Z. T683: Hornpipe 、とても美しいバロック。
あれほど効果的に音楽がつかわれているのをみたことがないほどである。フルロイが踊りの列に突然割り込んでくるシーン、かっこいいったらありゃしない。
ジェイン役の女優はアメリカ人らしい。彼女の英語の発音がきれいではなく、ミャーミャーした英語で、不人気。また、雰囲気も見かけも決してジェインらしさからは程遠く興ざめであったが、それ以外は実によかった。
私だったら、ウイリー氏を選ぶが・・・。ルフロイよりずっと誠実そうだから。恋愛は一瞬、結婚は一生、生活だからね。
それでは、ハンサムなルフロイの画像を!
////////////////////////////////////////////////////////////////////
というわけで、我ながら日本人なのにイギリス人の国民的作家の作品に入れ込んでいるのが理解できないが、それはそれとして、日本の人にも読んでほしいジェイン・オースティンなのである。
高慢と偏見のDVDで一番素敵なシーンは、エリザベスがダーシーの妹と一緒にPfを弾くシーンだろうね。
互いに愛情に満ちた瞳を交わすあのシーンに、恋のすべてがあるというものである。ダーシーの飼っている犬さえロマンチックにみえてくる。