3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

COP21 私たちにできること2 樹木を守る

2015-12-02 13:56:15 | 現代社会論
環境負荷を軽減するために何ができるか。
最近気になるのは、やたらに木が切られていることである。

偶然であるが、好きな木があって、いつもその道を通るときに楽しみにしていた。
近所の人も、犬の散歩などでその道は人気である。
人気の理由は、大きなイチョウの木があるからである。

その木が、ある時突然切られていた。切り株になっていた。
ショックである。
だれがこんなことを!

イチョウの持ち主が高齢化して管理できなくなって、周辺住民から切れと言われていたらしい。
周辺住民としてみれば、大木だから台風で倒れたら大変、秋の落ち葉の掃除が大変などなどの理由で切れと言ってくるのだろうが、それではCOP21が泣くのである。

なんとか大木を切らないで済ませる方法はないか、それを地域住民で考えること、それが地域民主主義なのではないか。

私有財産と地域エゴと環境保全のせめぎあい。

まずやることは、木を守るために行政が規制することだろう。
個人の持ち物でも環境破壊、負荷となるものについては、保護をかける、そういう時代になっていると思うのである。行政の意識も地域住民の意識もいまいちだと環境破壊は進んでしまい、取り返しのつかないことになるのである。

待ったなしの環境問題。

身の回りの緑をどう守るか、大気汚染をどう解消するか、ひとつひとつ住民が取組、行政を動かし、地域住民の意向をくみつつ緑を守る運動が必要になっている。

貧しい人たちは、環境より給料をというので、大変である。

ヨーロッパでも環境問題に関心があるのは、裕福な人々であり、ウイーンやパリ、フランクフルト、ミュンヘン、ベルリンの人々の日常の話題は環境、しかし、そこでも移民や低所得層にとっては、環境より日々の暮らしの問題のほうが優先する。

なかなか思い通りにはいかないものである。

いくつもの地域的格差、国家間の格差が入り組み、環境問題の解消は遅々として進まないのである。そうこうしているうちに時間切れとなり、結局我々はどうしようもなくひどい環境で生きることになるのか。
なんとかして熱帯化、水没、大気汚染はさけたいものである。


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NHK「花燃ゆ」はいつのまにか終わりに近づいていた 群馬の女性のたくましさが面白い

2015-12-02 11:14:42 | 女性の地位
このところ、毎週日曜日も仕事をしていて、帰宅は9時ごろだった。で、花燃ゆはずっと見ていなかったのだが、連ドラ予約をしていたので、先日たまった録画をみた。
いつのまにか、群馬編も終わりに近づき、最終回が見えてきた。

前回の大奥編あたりから結構面白くなってきた。視聴率が低いとかあれこれいわれているが、それなりに頑張った内容で楽しく見ている。群馬編は最初は辺境の地のように描かれていたが、このところ、生糸の組合や女子のための学校なんかを作ったりして楫取県令様も頑張っているので面白い。
保守的な地元民をどう説得、納得させて改革をするか、興味深い。

それぞれの仕事に誇りを持ってもらうこと、そして、経済で動くからなんといってももうけ話をもってくることが重要である。

この大河ドラマ、前の三分の一は長州の話で、血気盛んな男が攘夷だと叫んで討ち死にする話とか、斬首とかばかりで暗くて見る気がしなかったのだが、大奥編あたりから楽しい内容なので気楽にみられるようになった。

長州の血の気の多い男の話はもういいからと言いたくなるのである。

群馬編になると富岡製糸の女工さんや養蚕農家、糸繰の女たちがだんだん、読み書きを学んで、自分で考え行動するようになるんだが、このあたりなんか、涙がでる。
普通の貧しい農民の家の女たちが、働かない夫などには期待せず、自分で稼ぎ、学び、社会の一員となっていく、女性の活躍はこういうことから始まるのだと改めて思うのである。

富岡製糸工場が閉鎖されるというとき、憎らしいったらありゃしない西郷従道なんか西郷隆盛の七光りでずいぶん出世しているじゃない、従道に存続の嘆願書を女工さんたちが書く場面があるが、痛快だった。

働く女性たちが立ち上がれば世の中変えられるかもとみんな思ったに違いない。そういう成功体験を積み重ねることが大切なのである。それが女性が活躍する社会には必要なのである。

やれ子供を産め、男並みに働け、といわれて女たちはうんざりしている。子供も産むし、ちゃんと働きたいと思っているんだが、社会を変える、社会に一石を投じられるそういう仕事の仕方がしたいのである。

いくら育児休業を認めますとといわれても、あたしゃ、いい仕事がしたいのよ、と思っている女性たちにとっては、ふーん、だからなに?と言いたくなるのである。

あたしたちにもっと活躍できる面白い仕事を回してよ、やる気まんまんなのに、これだけ?で、おいしい仕事は男にまわっていくんじゃ、やっていられないのである。
だらしない男たちはそっちへ引っ込んでいていいから。

女性たちは高学歴で高い専門性と技術を持っているものが多くなっている。
そういう女性の力をどんどん使っていける社会が女性活躍社会なのである。

保育園の待機児童解消は当然だが、それだけでなく、とにかく、女たちは、よい仕事がしたいのである。
自分たちの能力を最大限に開花させてくれる仕事がほしいのである。

などと思いながら花燃ゆ、を見ているのである。

井上真央はどうもかわいくないので今一つなのである。
バイタリティあふれる行動派のモデルとしては線が細く、そこが惜しいキャスティングなのである。






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