教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

アカタテハの観察

2010年10月13日 | 生き物
ヨシやクズやヤブカラシやカラムシ
の繁茂する川沿いの散歩道。



ヘビが泳いでいたり
ヒキガエルがいたりカワセミがいたり。
きれいな川ではありませんが歩くのが楽しい道です。

ここのカラムシ群は刈られることがないので
夏はラミーカミキリを探し



秋は矢印の先にいる生物を探しますが
初めて幼虫を撮影できました♪
その生物とはアカタテハ!
黄色い矢印の先には幼虫、
赤い矢印の先には蛹がいます。



観察した夕暮れ、
若齢幼虫が小さな体を大きく動かして
巣をつくっていました。



糸をはきながら
イナバウアーのように上半身をそらして
葉をつづっていきます。



上の幼虫のものではありませんが
アカタテハの巣です。
このようにカラムシの葉をきれいにつづります。

この茂みにはこのような巣が何個もあって
一番近くにあるものをあまり考えずにあけてしまいました。



しまった!
前蛹状態のものをあけてしまった・・
小さな幼虫であればまたつづりなおしてくれると
思っていたのですが、あとの祭り。
手で押さえても何をしても当然のことながら葉は開きっぱなし。
ひどいことをしてしまった、とうなだれて帰りました。
これが10月7日。

そのあと大雨が降ってしまい
あの幼虫がどうなったか気になって
10日に確かめにいきました。

すると・・



立派な蛹になっていました!



あの幼虫がこんな美しい蛹に・・
ひとまずホッとしました。



上から2枚目の画像の
赤い矢印の先にあるものがそうです。

調べたら、蛹になるものの巣は
すべてつづらず、葉先をあけてあるそう。
ということは、羽化したアカタテハは
丸まった葉先から這い出てくるのでしょうか。

巣を破壊してしまったのでこの蛹は雨ざらしのまま・・
本当に申し訳ないことをしました。
寄生蜂などにやられずになんとか無事に羽化してほしい!



羽化できればこんなに美しい姿になります♪
スカビオサの蜜を吸うこのアカタテハの画像は
9月はじめに訪れた長野県の牧場で撮影したもの。

羽化する様子と産卵する姿も
いつか観察してみたいものです。


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