教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Nさんの新作日本画3点

2017年12月09日 | 教室風景

Nさんの新作、3つの物語を続けてご紹介いたします。


「休日」 日本画  F8

フランスで生活しているお嬢さんがパリの街角で微笑む情景です。
作品の優しく明るい雰囲気はNさんの慈愛に満ちたまなざしが
創りだしたもの。伸びやかな筆遣いで生き生きと描かれました。

2作目は3枚一組の作品です。


「トンレサップ湖(カンボジア)」

カンボジアに旅されたとき湖の上で出会った親子。ひとつの船に
乗っている三人を別々に描いて3枚一組とした意欲作です。
空を映す緑色に濁った水の色、強い日差し、人物の表情。時間
をかけ取り組み何度も描き直しました。想像の広がる作品です。



30x30cm

バナナを売る少女。幼さの表現と眩しそうな表情に苦心し時間を
かけデッサンを繰り返しました。紙を張り直して挑んだ作品です。


F3

3枚の内で一番早く形も色も雰囲気も決まった作品です。少年の
表情や影の流れが自然で強い日差しと湿った空気を感じます。


F3

船を操るお父さん。日に焼けた肌の色や艶の表現に時間をかけ
洗ったり盛ったり。苦労され多くを学ぶことができた作品です。

3作目です。


「落椿」 日本画 P3

花びらの先が茶色くなった椿。雪の上に落ちてなお香る様に感銘を
受け描かれました。納得のいく色と空間が表れるまで岩絵の具を
重ね続けました。やわらかくも濃密な魅力ある作品となりました。

求める世界がはっきりされているNさん。着彩に入ってからでも
描き直し根気強く取り組まれています。次の作品も楽しみですね。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Nさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい

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