教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

ギンリョウソウの森でヒメツチハンミョウに出会う☆

2022年04月28日 | 生き物

27日の午前中、郵便局に封書を出しに行くと到着は5月2日でしょう
と言われました。なるほど、祝日土日がはさまり県内でも到着まで5日。

もうGWなのですね。お休み中は家ですることがあるので
出かけるなら今日しかない!と午後に丹沢の麓へ出かけました。


じめじめした蒸し暑い森で久しぶりにギンリョウソウに出会いました♪


最盛期は過ぎているもののユウレイタケの呼び名の通り雰囲気たっぷり


子房が膨らみかけているものもありました。

この撮影時ワクワクしながら茂みに潜り込んだりしましたが
後で慌てることになります。


この森をこの時期に訪れたのは2年ぶり。
前回は八重桜が散り始めアマドコロの若葉がようやく伸び出した頃でした。

その時にヒメツチハンミョウの繁殖行動に遭遇したので
やや出遅れたものの今回も見られたらいいなと期待していました。


今回はアマドコロに花がついていました。
しばらく座り込んで生き物の気配を感じていると、何かが動きました。

じっくり見ると


きれい!半透明の乳白色、ムシヒキアブの仲間でしょうか。
羽化したてと思われるアブが体を乾かす場所を探し歩いていました。
今考えれば近くに羽化殻があったはずで、探さなかったことが悔やまれます。

地面を見つめ続けて目が慣れたころ


ヒメツチハンミョウのオスたちが現れました!
触覚が特徴的です。
踏まないように気をつけながら辺りを探すと5匹、死骸もありました。
とまらず歩き続けているのはおそらくメスを探しているのでしょう。

そして


遅ればせながらメスも登場しました。オスと違い草を食べ続けます。

みんな、メスがいるよ~!とめいめいに声をかけたくなりますが
オスたちはあちこち歩きまわるばかり。

それでも


出会うことができました♪
左がメス、右がオス


さっとオスがメスの上にのり


オスがメスの後頭部をなめているようです。
この時は動きがとまったので動画を録ろうと準備していたら
2匹は別れてしまいました。そういえば2年前もそうでした。

ふと我に返ると日が傾いていることに気づき、残念ながら切り上げました。
ツチハンミョウが成虫になるにはどれだけの強運が必要なのか
ファーブル昆虫記で驚きましたが、ヒメツチハンミョウは日本固有種だそう。
もっと知りたいと思いました。

駐車場に着き、帽子をとろうとつかんだ右手にヤマビルがくっつきました。

苦手な方はご覧にならないでください。




引き離すのに手間取り自分の車でこそげとる始末。
傷がついた小指は1時間ほど血がとまりませんでした。

脱いだ上着の内側にも一匹。首にきっちりタオルを巻いていたものの、
ギンリョウソウ撮影時に油断したようです。
野生動物の生息域にお邪魔している身だということを忘れてはいけませんね。


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