教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

静岡の海辺を歩く

2023年06月14日 | 自然

少しさかのぼりますが、5月最終週は静岡へ貝拾いに行っていました。


東名の牧之原SAから見た富士山
富士山が見えたのは初日だけ。あとの3日間はお天気がぐずつきました。

今回も観光はせず、母が好きな貝拾いだけをする旅です。
12年前に訪れて楽しかった御前崎の浜が第一の目的地。
当時は様々な種類の、南方系の貝がゴロゴロしていて素晴らしかった。


今回はあいにくのお天気で、以前歩いた浜は見えず。


浜があればおりて探索、ということを繰り返しましたがびっくり。
貝がない。12年前と同じ場所とはにわかには信じがたいほどです。

どの浜におりても打上貝のラインはほぼ無い。印象がまったく違います。


流れついたエボシガイや


年輪模様が美しいカツオノカンムリに一瞬喜びはしたものの
前回、さすが南方だな~と思った大きなタカラガイやイモガイの仲間はなく、
あってもごくわずかで小さいものだし、二枚貝の仲間も種類が乏しい。

牧之原市の宿に泊まりましたか、そこの女将さんは以前より
砂浜がなくなって台風の時に高潮がこわいと言っていました。

浜松の海岸線を眺めていた男性も、昔は遠浅でよく魚が獲れたが、
砂浜がすっかり減ってしまったと教えてくれました。


前回訪れた時は冬季だったので、季節の違いとはじめは思いましたが
建設中の防潮堤や消波ブロックの多さに、海岸浸食が進行していて
海岸線の動植物の環境も変化しているのではないかと思いました。


貝殻を拾えたのは南下した湖西市近辺で、そんなところには海辺特有の
植物も生え青々としていました。


コウボウシバ


コウボウムギ


実をつけたハマヒルガオ


テリハノイバラ


ハマボウフウ


ハマボウフウはセリ科で、白いのが花、赤いのは実だそう。


縞々のカズラガイ、いつもはあまり拾わないツメタガイ、
ビワガイ、カラフルなナミマガシワなどを拾いました。
これらは姉のお友だちが勤める施設で作品に生まれ変わる予定です。

最終日は浜を諦め、数十年ぶりのプラネタリウムと初めての日本平動物園へ。
日本平動物園の爬虫類館の充実ぶりに感激しました。
ゆっくり見るので閉園時間がせまりすべてをまわることができなかった。。

次回は冬季。御前崎の浜辺も再訪できればと思います。

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