Iさんはケヤキの板に描かれました。
「勝」 日本画(ケヤキ) 200x148mm
兜と花菖蒲。逞しく健康な男の子にと願う端午の節句を思わせる
モチーフです。現在受験生だというお孫さんへメッセージを込めて
力強く鮮明に描かれました。金箔づかいも華やかな仕上がりです。
近づいてみました。
ヤスリで表面を整えドーサを重ね塗りしました。強い板目に負け
ないよう時間をかけて厚く岩絵の具を重ね、根気強く狭い面に
金箔をおしました。細やかさと大胆さが同居した印象的な作品です。
これで板の両面が完成しました。表裏長く飾って楽しめますね。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Iさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。
アオバセセリが育つ森はきのこ天国でもありました。
カエンタケです!
一昨年ぐらいから増えているかな?あちこちにありました。
その毒の強さ、恐ろしさはTVでも放送していました。触るだけでも
皮膚がただれるなんて小さな指のような姿からは想像もできません。
ギンリョウソウモドキ
腐生植物で葉緑素をもちません。夏に見られるギンリョウソウに
とても似ていますがより丈が高い印象です。
ギンリョウソウとは実の形が違うそうです。
面白い形。
これも腐生植物の仲間でシャクジョウソウの実りです。
ギンリョウソウの実りと形は似ていますがギンリョウソウは
一本にひとつ、シャクジョウソウは一本に多数実っています。
シャクジョウソウの晩夏の姿。
腐生植物はそれぞれ栄養にしている菌が決まっており
シャクジョウソウはマツタケなどのキシメジの仲間を
頼りにしているのだとか。
足下に広がる世界・・想像するだけで楽しいような恐ろしいような。
土の中の微生物が体の中に入ると大変なことになることがあるそうで
体調の悪いときは気をつけねばなりません。
父の主治医が、治療中は「土いじり」禁止!としたので
窓越しに指導を受けながら菊の手入れをしたことがありましたっけ。
こちらはなんと冬虫夏草!
地面を掘れば栄養源になっている虫が出てくるのでしょうけれど
そんな気にはなれませんでした。自然のままがいちばんです♪
キノコにクロコノマチョウ
なんて秋らしい組み合わせでしょう。クロコノマチョウは
恋の季節なのか狭い範囲に数頭集まっていました。
キノコを撮ろうと思って木の枝をどかしたら
ニホントビナナフシがいました。ごめんね~。
この時はまだ日中の気温が低くなかったので素早く逃げていました。
冷たい雨をうけた森は今ごろどうなっているのだろう?
足温器を出しながら森の様子を思い浮かべました。