京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

蓮の実

2009-08-26 23:12:06 | 季節のことば
はなびらのくづれて蓮の実となりぬ  軽部烏頭子


蓮の花が終わると真ん中のロート状の種が蜂の巣のように穴が空いて、中から実が飛び出し、
水中に入る。固い皮で白い子葉と薄緑の幼芽が包まれていて、食べられる。

           
           「蓮の実」「蓮の実飛ぶ」は秋の季語。

           友人の思い出話。おばあちゃんにあずけられた事があって、
           お母さんを探して泣いていたらおばあちゃんがお菓子をくれた。
           甘くて美味しかったので泣き止んだ。それからそのお菓子が
           欲しくておばあちゃんにあずけられる事が楽しみだった。
           大人になって、それは蓮の実だと知ったという。
                       
           その話を聞いて以来、蓮の実ってどんな味がするのだろうと思っていた。

           甘納豆屋さんで蓮の実の甘納豆を見つけた。

           
           蓮の実はそのままでも甘いらしいが、砂糖漬けにすることが多いとか。

            ほつほつと蓮の実を噛む微酔かな  村上鬼城

           
           甘納豆、勿論美味しいけど、生の蓮の実も食べてみたい。
           蓮の実が飛ぶ様も見たいと思う。

            静かさや蓮の実の飛ぶあまたゝび  麦水
           

           
           今日も涼しさを感じる一日。
           6時過ぎに家路を辿る道すがら、宵の空は羊雲でした。

           
           ずいぶん南から月が出るんだなあ…月例は5.7 三日月が
           ちょっとおデブになって五日目の月。
           涼風に空を見上げてみたくなりました。