京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

春を待つ器

2008-11-12 21:50:41 | ギャラリー
揚妻淑子(あげつまよしこ)さんの久しぶりの作品展に駆けつけました。

          
          大学の講師になってしばらく個展はお休み、
          伝統工芸展にだけ出品していたそうです。
          今年の入選作を案内状に。

          
          本日から始まった個展、西銀座、有楽町から
          歩いてすぐ、銀座にお出かけの時は寄ってみま
          せんか。華やかで優雅な気分に浸れます。

             
             揚妻さんの絵は透明感があって、きりりと
             していながら優しい雰囲気がいいのです。

        
        縁取りやバックに淡い青を刷く独特の色具合が
        古典的な絵に斬新さを与えます。


私は初期に出会った青地に描いた華やかな桜模様が好きなのですが、
芸術家は常に新しいものにチャレンジしています。

        
        描く花もホタルブクロやスミレ、バラ、そして
        アヤメや野葡萄などバラエティに富んでいました。


大物は疲れる、といいつつ、大皿や壷も。

        
        枝垂れの桜、ぱ~と明るく豪華な春をお皿に移して。


揚妻さんの作品との初対面は16年位前、略歴によれば窯を開いたころのようです。
私が手にした一枚目の皿。若々しくて乙女チックな雰囲気が好きでした。でも
じつは揚妻さんは当時50歳を過ぎていたんです。右は3~4年位経ってから。
現在のお皿が下の作品。

        
        迷いに迷って本日お買い上げの一枚。やっぱり
        桜にしてしまいました。
        同じ桜でも変化しています。僭越な言い方ですが
        熟練度が高まっていくと同時に洗練されてきました。

        揚妻さんも寡作、個展でしか販売しないので、私の
        大事なコレクション、来年の新年会か桜パーティで
        デビューいたしましょう。