京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

都忘れ

2006-05-28 22:58:08 | 季節のことば
遠い日がまっすぐに立つみやこわすれ   北川邦陽

          

  駅へ向かう道の途中、大谷石の塀ぎわのほんの少しの土に、
  必死に咲き続ける一群れの都忘れ、毎日のように「健気だね」と
  ささやきかけ、見守っているのです。

          

 因幡晃作詞作曲の「都忘れ」という歌があります。
  札幌でコンサートに行って、感激大好きになりました。

               ・
               ・
          都忘れの花が咲く 悲しい女の涙で咲く
          憎んでいないわ 貴方のことは 
          ただ傷つくのが 恐かったの

          生きてゆけるわ 一人だけでも
          もう終わったの 浅い夢は 


 (どうも失恋の歌が、私はお好みらしい。
  しかも、自分で幕をひいて、決然と恋を捨てる潔い女ばかり
  自分には出来ないことだからなのかも…
 
 因幡晃さんの独特の高いあの声で歌うとせつなく、ジーンとくるのです


         

         都忘れは江戸時代に、ミヤマヨメナを園芸種に改良したもの。
         鎌倉時代の順徳上皇が佐渡に流された時、この花を見て、
         慰められ、都を恋しく思う気持を忘れたという名の由来は
         真実ではなさそうだ

         この頃はピンクの都忘れもあって、かわいいけれど、
         やっぱり紫色のほうが、名前にふさわしい。


        久々に因幡晃のテープを聞いて、札幌を想った。
         梅雨のない札幌はアカシアの甘い香りに包まれて、今頃が
         一番いい季節です。