京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

ながみひなげし

2006-05-10 20:58:31 | 季節のことば
道端や塀際に雑草のように咲いています

          

地中海沿岸~中欧の原産の帰化植物ということです。種子が長いので
「長実雛芥子」という。ながみは長実だったんですね

 
街路樹の根元にも            公園の片隅にも

 
夕方になると花びらを閉じて…の準備   あら花びら6枚

          

去年、こんなに咲いていたかしら? 全然と言っていいほど記憶にないのですが…
気にしていなかったのですねえ。素晴らしい発見得した気分です。

遠い異国からはるばるやってきて、根を下ろしたひなげし
この芥子には有害な成分はないのだそうです。


     罌粟(けし)ひらく、ほのかにひとつ、
     また、ひとつ……

     やわらかき麦生(むぎう)の中に、
     軟風(なよかぜ)のゆらゆるそのに。

     薄き日の暮るとしもなく、
     月しろの顫(ふる)ふゆめぢを、

     縺(もつ)れ入るピアノの吐息
     ゆふぐれになぞも泣かるる。

     さはれ、またほのかに生(あ)れゆく
     色あかきなやみのほめき。

     やはらかき麦生の靄に、
     軟風のゆらゆる胸に、

     罌粟ひらく、ほのかにひとつ、
     また、ひとつ……

             「ほのかにひとつ」 北原白秋

初めてこの詩を知ったのは高校1年生の時。
なぜか、胸にジーンときて、大好きになりました