ワールドカップ12大会取材のサッカージャーナリストのブログ
牛木素吉郎のビバ!スポーツ時評
サッカー日誌 / 2015年04月12日
ハリル監督の戦術思想(中)
「前へのはやさ」を考える
★速攻と遅攻
日本代表チームのハリルホジッチ監督は、攻めに関してはボールを「はやく」前線に出すことを求めた。
単純にいえば「速攻」を目指したわけである。
速攻か? 遅攻か?
これは、むかしから議論されているテーマである。
「はやく」という言葉の意味は、必ずしも明確ではない。
ボールを奪うと、すぐに、最前線へボールを送る。
これが原始的な「速攻」である。
相手を脅かす効果はあるが、味方の攻撃態勢は整ってはいないから得点に結びつく可能性は、それほど高くはない。
足の速いプレーヤーがいる。
多くの場合、ウイング・プレーヤーである。
その選手にパスを出し、速いドリブルによる突破でチャンスを作る。
オープン攻撃による速攻である
★「はやさ」の要素
ミドル・シュート、あるいはロングシュートもある。
相手ゴールから遠い場所でも、ゴールが空いているとみれば思い切って「はやく」シュートする。
中盤のプレーヤーでも常にゴールを意識して「すばやく」状況を判断する。これも「はやさ」の要素である。
ただし「速攻」が常に正しい選択であるとは限らない。
相手が守りを固めているときに、むやみに「速攻」を試みても、相手にボールを奪われるだけである。
そういう状況であれば、味方でボールをキープして、相手の守りを攻め崩す方策を考えなければならない。
ボールをキープすれば攻めは遅くなる。
これが「遅攻」である。
「遅攻」には三つのポイントがある。
第一は「速攻」を断念して「遅攻」を選ぶ判断である。
第二は、パスを回すときのテンポである。ワンタッチですばやくパスを回す場合もあり、一人のキープレーヤーを軸に「攻め」を組み立てる場合もある。
★判断の「はやさ」
第三は「パス回し」から相手ゴールへ攻め込む方法である。
相手の守備ラインの裏側へ走り込む味方へ、スルーパスを通す。
これは「バルセロナの攻め」として、一時、おおいに、もてはやされた。
その反動で「前へのはやさ」が強調されすぎているようにも感じられる。
要点は「速攻がいいか? 遅攻がいいか?」ではない。
その場、その場の状況に応じて、どういう攻めを選ぶかの判断がポイントである。
相手からボールを奪ったときの「守から攻への切り替え」のはやさ。
攻めの方法を選択する判断のはやさ。
そういう「はやさ」をチーム全員が共有できたときに「前へのはやさ」が、ものをいう。
★速攻と遅攻
日本代表チームのハリルホジッチ監督は、攻めに関してはボールを「はやく」前線に出すことを求めた。
単純にいえば「速攻」を目指したわけである。
速攻か? 遅攻か?
これは、むかしから議論されているテーマである。
「はやく」という言葉の意味は、必ずしも明確ではない。
ボールを奪うと、すぐに、最前線へボールを送る。
これが原始的な「速攻」である。
相手を脅かす効果はあるが、味方の攻撃態勢は整ってはいないから得点に結びつく可能性は、それほど高くはない。
足の速いプレーヤーがいる。
多くの場合、ウイング・プレーヤーである。
その選手にパスを出し、速いドリブルによる突破でチャンスを作る。
オープン攻撃による速攻である
★「はやさ」の要素
ミドル・シュート、あるいはロングシュートもある。
相手ゴールから遠い場所でも、ゴールが空いているとみれば思い切って「はやく」シュートする。
中盤のプレーヤーでも常にゴールを意識して「すばやく」状況を判断する。これも「はやさ」の要素である。
ただし「速攻」が常に正しい選択であるとは限らない。
相手が守りを固めているときに、むやみに「速攻」を試みても、相手にボールを奪われるだけである。
そういう状況であれば、味方でボールをキープして、相手の守りを攻め崩す方策を考えなければならない。
ボールをキープすれば攻めは遅くなる。
これが「遅攻」である。
「遅攻」には三つのポイントがある。
第一は「速攻」を断念して「遅攻」を選ぶ判断である。
第二は、パスを回すときのテンポである。ワンタッチですばやくパスを回す場合もあり、一人のキープレーヤーを軸に「攻め」を組み立てる場合もある。
★判断の「はやさ」
第三は「パス回し」から相手ゴールへ攻め込む方法である。
相手の守備ラインの裏側へ走り込む味方へ、スルーパスを通す。
これは「バルセロナの攻め」として、一時、おおいに、もてはやされた。
その反動で「前へのはやさ」が強調されすぎているようにも感じられる。
要点は「速攻がいいか? 遅攻がいいか?」ではない。
その場、その場の状況に応じて、どういう攻めを選ぶかの判断がポイントである。
相手からボールを奪ったときの「守から攻への切り替え」のはやさ。
攻めの方法を選択する判断のはやさ。
そういう「はやさ」をチーム全員が共有できたときに「前へのはやさ」が、ものをいう。
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