サッカー日誌 / 2009年12月07日


ワールドカップ2010抽選会(中)


グループリーグを、どう戦うか?
12月4日(金) 南アフリカ・ケープタウン

★バランスのとれた組分けに
 ワールドカップのグループ分け抽選は、バランスのとれた結果になった。
 抽選の前に32チームを8つずつ、4つに分類しておく。これをポット(壺)と呼ぶ。同じ壺に入った国は、グループリーグの同じ組には入らないような仕組みで抽選する。
 第1ポットには優勝候補になるような強豪国が入っている。したがって強豪国同士がグループリーグで激突することはない。逆に言えば他の国は必ず強豪国の一つと当たることになる。ただし一つだけ例外があって、南アフリカは強豪国ではないが第1ポットに入っている。つまり、南アフリカだけは、第1シードの強豪国とは当たらないわけである。
 ところが、抽選の結果、フランスが、南アフリカと同じA組に入った。フランスは本来なら第1ポットに入っていてもいい力と実績のある国だ。結果的に、すべてのグループに強豪国が配分されることになり、地元も特に有利にはならなかった。

★「死の組」と「激戦グループ」
 フランスが第1ポットの強豪国にシードされなかったのは、欧州から13カ国も出場しているので、第1の壺に入りきれなかったからである。はみ出した欧州の国は第4ポットに入れられたが、その中にはフランスのほかにも、第1ポットに入っておかしくない強豪国があった。ポルトガルである。
 そういうわけで、ポルトガルが入った組は強豪国が2つになる。ポルトガルは、ブラジル、コートジボワール、北朝鮮のG組に入った。2チームがベスト16に進出できるのだから2つの強豪国にとっては問題ではないが、他の2チームにとっては「不運な組み合わせ」である。コートジボワールが相当な力を持っているのであれば、三つ巴のいわゆる「死の組」になる。強豪国以外の3チームの力が接近しているグループは、2枚目の切符をめぐる「激戦グループ」になる。  
 
★挑戦者として「1戦必勝」で
 多くのグループには、強豪1カ国とややレベルの低い1カ国があって、残り2国のベスト16争いというところだろう。とはいえサッカーのことだ。どんな波乱も起こりうる。
 E組はどうか。オランダ、デンマークの欧州2チームが格上であれば、日本とカメルーンにとっては「不運」ということになる。日本はカメルーンとの勝負に全力を尽くしたうえで、格上2チームに挑戦者としてぶつかり、波乱を狙わなくてはならない。
 オランダが一つ抜けていて、残り3カ国の力が接近しているのであれば「激戦グループ」である。こういう想定だと「戦い方」は難しい。第1戦のカメルーンには勝たなければならないが、デンマークとの勝負の前に格上のオランダとの対戦があるからだ。オランダ戦に死力を尽くして敗れ、最後のデンマーク戦に余力がないようなら勝ち目はない。ぼくなら挑戦者として「1戦必勝」で戦うことを選ぶが、岡田監督はどう考えるだろうか?

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