ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





小網神社。中央区日本橋小網町16
上:1985(昭和60)年1月
左:1982(昭和57)年7月4日

『東京都の近代和風建築』(編集:東京都教育庁地域教育支援部管理課、2009年)によると、64坪の境内に社殿と神楽殿(と社務所)があり、社殿は本殿、幣殿、拝殿からなる。幣殿は本殿と拝殿をつなぐ部分。本殿と幣殿は、拝殿の後ろにあり、正面からは見えない。木造平屋建、複合形式、銅板葺で、昭和4(1929)年に再建された。
「本殿は切妻造で棟の上に仙木、鰹魚木をのせている。拝殿は入母屋造で、千鳥破風、唐破風を重ねた重厚なもの」「向拝には、優れた技法による登り龍、下り龍、獅子、ばく、鳳凰、波等の彫刻が施されている」「神社に残る棟札には、昭和3年12月18日上棟祭とあり、棟梁内藤駒三郎をはじめ5名の大工の名前が記されている」「道路際に建つ神楽殿は、変形した敷地に合わせて五角形の平面形態」とある。
かつては神社の後ろは東堀留川で、その河岸地(東万河岸(ひがしよろずがし))だった。戦後まもない昭和24年8月までに戦災残土で埋め立てられた。なお、平成28(2016)年に屋根を葺き替えている。
小網神社のHP』 には、「日本橋地区では唯一現存する戦前の神社建築で、中央区有形文化財に指定されています」とあり、「御由緒」のページに、内藤駒三郎の正装した写真と、大正期の神社の写真が載っている。その建物は白塗りの蔵造りのように見える。

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