ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




神谷氷室、有限会社山形縫製。千代田区神田須田町2-1。2008(平成20)年3月18日

万世橋際の「肉の万世秋葉原本店」の裏手。この街区は中央線の高架に沿って、南を靖国通りに顔を出したごく小さい範囲で、現在はビルが4棟並んでいる他は、北の裏通りに面して神谷氷室の木造店舗があるだけ。
山形縫製のビルは縦長の小さい窓が並んでいるのを見るとRC造だろう。4階は増築されたものに思える。ストリートビューを見ると、2013~17年に取り壊されて今も3台分のコインパークになっている。
昭和30年頃の火保図では、この街区(神田須田町2-1)にある8軒のうち7軒が「ラシャ屋」で1軒が「ボタンS」。山形縫製は「昭和ラシャ」、神谷氷室は「松矢ラシャ」になっている。それが1969(昭和44)年の地図では、店は続いているらしいのに「ラシャ」の文字がなくなって単に「○○商店」となっているのが多い。「昭和ラシャ」は「昭和裁断」で、「神谷氷室」が載っている。隣接する3、5、19番地には「羅紗店」の文字が点々とみられるが、ラシャ屋の衰退が始まっているように感じる。

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