ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




逓信ビル。千代田区大手町2-3。2012(平成24)年6月14日

逓信ビル(逓信総合博物館)は大手町ビルを背にして撮るのが普通なのだが、そのほうは取り忘れたらしく写真ファイルに見当たらない。逓信ビルは1964(昭和39)年10月の竣工。設計は小坂秀雄、戸田建設の施工。日本電信電話公社のビルとして建てられたと思うのだが、逓信ビルという逓信省を引き継いだような名称が不自然な感じがする。2013(平成25)8月で閉館し、2014年8月に解体工事が始まり、「大手町プレイス」として再開発された。
設計者の小坂秀雄(1912-2000)を、ぼくはこの稿を書くまで知らなかった。日比谷公園の松本楼の生まれ。1935(昭和10)年、東京帝国大学工学部建築学科を卒業。1937昭和12年、逓信省に技手で入省。当時逓信省には山田守(東京中央電信局)、吉田鉄郎(東京中央郵便局、大阪中央郵便局)がいて、それをひきついだのが小坂。1952年、「外務省庁舎」コンペ1等入選。この頃には小坂の設計の特徴である「庇」を推し進めるようになったらしい。1960年外務省庁舎。1964年ホテルオークラ。1963(昭和35)年「丸ノ内建築事務所」を興して独立。1974年KDDIビル(市立小樽美術館情報)。

写真右の駐車場になっている場所には「東京郵政局」があった。逓信ビルと同様のデザインで、やはり小坂秀雄の設計。その写真はネットではほとんど見かけないのだが、『都市徘徊blog>東京郵政局・関東郵政局』がある。

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