ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





日本基督教団鎌倉教会
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-2。
2010(平成22)年5月14日

この建物については『鎌倉市>景観重要建築物等>日本基督教団鎌倉教会会堂』に、わりと詳しい解説があるので、以下、それに基づく。
日本基督教団鎌倉教会の始まりは明治30年頃に伝道が開始されたときに遡る。木造の教会が建てられたのは明治40年5月で、それが関東大震災で倒壊し、建て直されたのが現在の教会堂。当時の名称は「ハリス記念鎌倉メソヂスト教会」。ハリスとは、アメリカ・メソジスト派の宣教師で、夫婦で教会堂の建設や附属幼稚園の設立に尽力した人らしい。竣工は大正15年10月10日。設計は吉武長一、施工者は不詳。『近代建築写真館>吉武長一』には「吉武 長一(よしたけ ちょういち 生年月日・出身地など不詳)米国ペンシルバニア・テクニカルカレッジで建築を学び、明治のたばこ王、村井吉兵衛のお抱え建築家として村井銀行本店を始め、京都市に現存する村井銀行の各支店を手掛けた。……」とある。東京では安藤記念教会(元麻布、1917年)が現存する。
全体的にゴシック様式のデザインである。外観ですぐゴシックと感じられる塔屋だが、これは昭和60年頃の増築。設計図を元に新たに建て増しした。『はまれぽ.com>インタビュー>雪ノ下教会川崎牧師』で、「ハリス記念日本メソヂスト鎌倉教会」の塔屋がない写真がみられる。塔屋がないとやはりバランスが悪いだろうか。

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