ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ハリス記念鎌倉幼稚園。神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-2。2010(平成22)年5月14日

日本基督教団鎌倉教会の附属幼稚園。由比ガ浜大通りと江ノ電が交差する踏切の脇にあって、その大通りから、あるいは電車の窓から見えるいかにも由緒ありそうな外観の園舎である。建物については『 鎌倉市>景観重要建築物等 >日本基督教団鎌倉教会付属 ハリス記念鎌倉幼稚園』と『新・建築探訪シリーズ :歴史的建造物探訪№11』が詳しい。
幼稚園の設立は1909(明治42)年11月。当初は近くの家で活動していたらしいが、1921(大正10)年に園舎を建てた。やはり八角平面の建物だった。それが2年後の関東大震災で倒壊した後、建て直したのが今の園舎。大正14年3月の完成で、設計者は不明だが工事請負人は幸田八二郎。『…探訪№11』には「幸田氏は日本橋小伝馬上町の人で第二次世界大戦前の日本基督教団浅草教会の設計施工者とも言われている。」とある。
「梅鉢型園舎」と呼ばれる八角形の平面が特徴。中央の遊戯室の周りに教室と舞台を配置している。八角形といっても正方形の角を削り取った感じで、長い辺には窓が3か所、短い方には1か所。その各辺に下屋が出っ張っている。外観は、屋根を隠しているペディメント、二階の尖塔アーチの窓、一、二階の庇のようなコーニスが目立つ。構造は「鉄筋コンクリート造2階建、鉄骨トラス小屋組」。


ハリス記念鎌倉幼稚園。由比ガ浜2-2。2010(平成22)年5月14日

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