ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




京成電鉄博物館動物園駅。台東区上野公園13。1987(昭和62)年4月18日

京成電鉄が青砥-日暮里間を開通させたのは1931(昭和6)年12月。それ以前は永い間、押上が東京の拠点だったようだ。日暮里-上野間の開通は1933(昭和8)年12月。地下の博物館動物園駅も同時に開業した。写真の建物は東京国立博物館の敷地の角に設置された出入口。建築時は博物館は東京帝室博物館で宮内省の管轄であり、それを慮って西洋古典様式のモチーフを多用した立派な外観のものになったということらしい。『ウィキペディア』では中川俊二設計と出てくる。どういう人かはネットでは分からない。
駅の設備をまったく更新せずに来たため、ホームが短くて止まれる電車が少なくなり、そのため乗降客も減り、1997(平成9)年4月には使用休止、そのまま2004(平成16)年4月で正式に廃止になった。今は開口部もすべて閉ざされて、ピラミッドのような屋根のせいか、なにやら墓を連想してしまう人もあるようだ。



博物館動物園駅動物園側出入口。上野公園11。1989(平成1)年7月23日

上野動物にいくらか近いもうひとつの駅の出入口。右の壁に3か所、後ろに1か所窓があったようだが、鉄板でふさがれている。『ウィキペディア』によると、今も残っている動物園の旧正門は昭和40年代に現在のものに変えられ、以後、写真の出入口を使う人が減り、まもなく廃止されたという。閉鎖後は東京都美術館の倉庫になっている。現在は入口の前に小屋を置いている。

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