ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



中石荘。墨田区東向島1-10
1989(平成1)年6月25日

「鳩の街」というと吉行淳之介の『原色の街』と木の実ナナである。写真の木造の家が木の実ナナが生まれ育った家だという(『東京紅團>原色の街を歩く』)。鳩の街通り商店街の松の湯のすぐ南で、現在は3階建てのビルに建て替わって、1階には「病児保育を作る会」というNPO法人と「はとのまち整骨院」が入っている。磯貝米店との間の路地の角にあるのだが、『赤線跡を歩く』(木村聡著、ちくま文庫、2002年、950円)には、ちゃんとその角だと判る写真が載っていて、やはりプロの仕事は違う。
この写真を写した時は、赤線の街という意識で商店街を歩いたのだが、知識がなかったからカエーだった家が並ぶ裏の路地まで入ることはしていない。そこに足を踏み入れたのは15年も経ってからだ。

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コメント
 
 
 
吉行淳之介 (とおる。)
2013-05-23 22:41:14
一時期だいぶ読みました。
驟雨という作品が一番好きでした。

今更、永井荷風読んでますが、玉ノ井はもうほとんど当時の名残が感じられないですよね。
墨田区に住んでいた当時は、この後紹介されている「こぐま」にも何度か行きました。

江東区の洲崎は、木場に仕事で行く機会もあり、何度も足を運びました。
 
 
 
>とおる。様 (流一)
2013-05-25 15:01:10
私も20~30年前になるでしょうか、作品そのものより、吉行淳之介その人に興味というか、憧れて読んでいました。『原色の街』昭和26年、27歳。『驟雨』は昭和29年、30歳のときに書かれていますね。改めて驚きました。また読み直してみようかと思うのですが、本をどこに置いたのか出てきません。捨てたはずはないのですが。
 
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