ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





渡辺ビル。港区浜松町2-4。1990(平成2)年

JR浜松町駅の西、北に世界貿易センタービルがある街区の南にあった、スクラッチタイル張りの古いビル。角の入り口の表札は「渡邊ビルヂング」だ。『日本近代建築総覧』では「渡辺ビル、港区浜松町1-4-12、建築年=昭和6年(1931)、構造=RC3階建、設計・施工=大林組」となっている。
浅い凹型の平面、冂型のモルタルの窓の縁取り、六角形の穴が開いた屋上の手すりなどちょっと普通でない造りがみられるビルだ。正面入り口は建物のコーナーではなく、東側の北側にあり、その入り口から塔屋までの壁面と屋根に装飾を集中させている。柱型の頂部からは猛獣の首が突き出している。塔屋の屋根は和風で、帝冠様式といえなくもないが地上からはその屋根はよく見えない。
現在、「浜松町駅西口開発計画」(世界貿易センタービルの建て替え)が進んでいて、渡辺ビルは2015年8月で解体された(都市徘徊blog>渡邊ビルヂング)。

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