ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




北日本ビル。中央区日本橋浜町2-14。1987(昭和62)年4月26日

清州橋通りの明治座の斜向かいにあったビル。なにか特徴や由来があるビルというわけではなく、いずれ建て替えになるのだろうと、記録しておいただけである。袖看板は「東瀝青建設㈱4F」「鈴木歯科医院2F」「全糧商事1F」。ビルの平面は四角形ではなくてL字型で、写真で見えない部分が欠けている。写真左の2階建ての家は「大和屋パン店」。
現在は「トーキョー・オーディアム日本橋浜町」(2005年7月築、15階建74戸)というマンションに替わっている。

1969年の地図にある「新田ビル」、および昭和30年頃の火保図の「浜町ビル(5階建)」とは、名称が異なるので、北日本ビルが建つ前にあったビルのように思える。昭和11年の火保図では「優生病院(6階建)」で、『中村庸二建築事務所』にある「濱町ビルヂング」である。昭和3年出版の「作品集」ではスケッチが載っているので、その時点ではまだ完成していなかったのだろう。このビルは空襲で内部を焼失しているはずなので、戦後に建て直しているかもしれない。

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