ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




梅本酒店。中央区佃2-16。1989(平成1)年12月31日

当ブログ前回の「尾崎畳店」の隣の店。梅本酒店の隣の洋風看板建築を中心に撮った写真なので梅本酒店の店舗のほうが切れてしまった。昭和25年頃の火保図に載っているので戦前からの店ではないかと思う。『1960年代の東京』(写真:池田信、毎日新聞社、2008年)に1964年に撮られた梅本酒店の写真が載っている。その写真の看板を見ると、屋号は「栄屋」。
洋風の看板建築は2軒の正面の形が異なる。右の家は最初から住宅として作られたような造りだ。左のパン屋(牛乳屋?)は「キムラヤのパン」の看板に「スターショップ」と書かれていて、それが店名らしい。星商店ということだろう。こちらの家のほうが2階のベランダの上の梁がアーチになっているのと、その奥の上の窓がステンドグラスらしいことで、原型をとどめているのかもしれない。

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