ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



犬吠埼灯台。千葉県銚子市犬吠埼9576
2004(平成16)年4月21日

犬吠埼灯台と霧信号所霧笛舎については、『犬吠埼灯台大百科』というサイトに詳しいので、ここでは省略する。
犬吠埼は銚子半島からさらに突き出した台地の岬である。『地図の風景 千葉・茨城』(㈱そしえて発行、1981年、1800円)には「銚子半島は、鹿島灘と九十九里浜が陥没したときに取りのこされた地塊で、外洋に三方を囲まれているためにはげしい海蝕を受け、断崖、岩礁、暗礁に富んでいる。犬吠埼をはじめとする突出部は、中生代の硬い岩石が海蝕に抗して残っているところだ。(堀淳一)」とある。下総台地とはまったく異なる形成過程でできた珍しい地層が現れているということだ。
『ウィキペディア>銚子半島』には「東海岸の黒生から長崎鼻にかけて、1億3000万年前から1億年前の恐竜時代の地層を見ることができる。犬吠埼は1億2000万年前の地層であり、海底痕跡を数多くみることができる学術的貴重な地層となっている。そのため「犬吠埼の白亜紀浅海堆積物」として2002年に国の天然記念物に指定された。」とある。
犬吠埼の西に「愛宕山(73.6m)」という小高い山があって、「地球の丸く見える丘展望台」になっている。銚子半島が隆起したときの中心になった箇所で、この山がジュラ紀の「愛宕山層群」という地層なのだという。
なんだかよく分からないが、そういうことなら岩を欠いて持って帰ろうというのは、駄目である。国定公園になっているし、天然記念物だから禁止されている。石ころを拾ってくるくらいならいいかもしれない。



犬吠埼霧信号所霧笛舎。2003(平成15)年7月20日

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