ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




理容オハラ。文京区大塚5-16。1987(昭和62)年2月22日

春日通りと不忍通りとの交差点が大塚三丁目交差点。春日通りは尾根道で、東西に通っている不忍通りはどちらも坂道である。西へ降りていくのが富士見坂。護国寺の門前まで続く長い坂道だが、150mも行くと坂下通り入口交差点。大塚三交差点の標高は約29m、坂下通り交差点は標高約17mだ。そこから北へ入る通りが坂下通りで、北西方向にカーブしながら、東池袋の造幣局の横を通る。旧町名が大塚坂下町で、通りの名前はそこからきている。今は商店街とは言いにくいが「大塚坂下町親交会」が組織されている。
写真の理容オハラは坂下通り入口交差点から110mのところにあった看板建築の床屋。近年は二階の窓の上の壁をトタン波板を貼ってしまっていたが、一階は古いままの姿を見せていた。2014年には取り壊されたようで、現在は駐車場。写真左の民家は3階建てのマンション風の住宅に替わった。



坂下工務店、きしのパン店。大塚5-16。2011(平成23)年7月10日

1枚目写真からすぐ左のところにあるトタン葺きの看板建築にした二軒長屋。「きしの」は1974年の地図に「きしのベーカリー」で載っている。「坂下工務店」は1986年の地図では「いろは寿司」。
当ブログ前回で出した「音羽川」はこの辺りで坂下通り横切って、通りの西の裏手へ回っていったようだ。

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